【シューニャリアーナ享受論】JSRとセガ・ワールド

享受を語るとは、このようにかたるのだ。というちょっとした実験のひとつ。 ユーティリティの運動。
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難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

ジェットセットラジオをソニックラッシュのBGM経由で興味を持って調べてみたが、さすがセガは自社の物語をひそかに引き継いでいくのが好きみたいだ。ソニックライダーズのジャンプ後のトリックの技にはメソッドなどのJSR技があったりするし、ソニックラッシュのトリック方法はJSRそのまま。

2012-08-12 21:29:52
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

さらにJSRFの音楽とソニックラッシュの音楽はヒデキさんで同じというのは有名ではあるが、そもソニックラッシュ自身がJSRFのコード進行や表現を自己パロしている曲があったりして、セガファンが遊べば「んん?!」ってなるのが結構入っている。

2012-08-12 21:31:30
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

例えば、今Rock it On(JSRF)を鑑賞しているが、この曲の基本となる節を構成しているのはなんとソニックラッシュの「Ride there,Ride on」(ゾーン1BGM)でそっくりそのまま導入されている。

2012-08-12 21:32:41

「ソニックラッシュ」所持かつ「JSR(F)」お持ちの方は、ぜひほかにもいろいろ聴き比べてみよう。意外なネタが見つかるかもしれない。

ちなみに僕が見つけた他の例としては、
JSRFのトラックから、
☆「Teknopathetic」の中で出てくる音は、ソニックラッシュの最終レベルのボス戦BGM「BOMBER BARBARA」の主節になっている。
☆「I like it Like That」の中に出てくる高い3音は、同じくソニックラッシュにて、「Ska-cha cha」(ゾーン4のカジノステージBGM)の、ブレイズ版BGMで用いられている。
☆そもそもGroove Rushっていうクリアファンファーレ。
Grooveって。しかも出だしもパロってるし。

難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

あと、セガ癖のひそかな引継ぎと言えばベヨネッタも外せない。台詞にエッグマンと混ぜて見たり、ミニゲームのアフターバーナーはもちろん、アフターバーナー開始時のベヨ姐さんのセリフに「ファンタジーゾーン」と出てくる。びくびくさせるのに余念がない。

2012-08-12 21:37:53
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

近未来都市としてのトーキョートという奇抜すぎた設定。ワイルドに変貌した日本の中心地で、若者たちが暴れまわる荒唐無稽なストーリーに、吹き飛んだ設定が同じく盛り込まれ、それでもゲームとして安定している。セガの手先の粋が隅々まで行き届いたシリーズだ。

2012-08-12 21:41:54
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

セガゲーの良い所はこうした「諸要素が空気を読まない」ところにある。それは最大基本である「ソニック」シリーズなんかを採ってもそう。大自然広がる風景にぬけぬけと未来兵装したエッグマンが、しかも動力源は動物たちという形で形成してくる。

2012-08-12 21:43:06
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

さらには何処だろうが構わずレールが敷いてあったり、「ソニワド」で、あたかもソニックが通ってほしかったかのごとくジャンプ台があったり加速器がアマゾンに設置されてあったりする。設定としてどうか、と思われるような表現構成を平然とやっているが、それが全然違和感が持たれない。

2012-08-12 21:44:14
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

全く同種のことを「JSR」はやっていて、まずトーキョーが若者のシブヤ街に全部なってしまっていて、それでもってデカい企業がそれを牛耳ってしまう。それに対抗するのはなんとこの街の若者のグラフィティの情熱である、という。サツすら企業が握っているが、このサツもアートで倒してしまう。

2012-08-12 21:45:50
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

同例といえば「スペースチャンネル5」か。踊りで宇宙人(モロ星人)と対抗する。踊るとモロ星人は一緒に踊ってくれて画面中で盛り上がるわけだが、そして吹っ飛ぶ。爆発に巻き込まれるシーンでは救出すらする。

2012-08-12 21:47:25
難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

JSRのスプレーはソウルの具現であるし、若者たちは皆踊りながら毎日暮らし、会話する。BGMはもはやゲームBGMであることをやめて街中で「ほんとに」響いている。サクラ大戦じゃあ大正だというのに巨大ロボが横行するかと思いきや、その相手は妖魔だの、実は霊力もあったりでごっちゃ。

2012-08-12 21:48:41

そういえば、JSRとスペチャン5にかんしては根本的なところから似ている。踊ることや歌うことが常なる生活となっていて、戦闘すらそれで行うという突飛な設定。
相手が武器を使ってきても、こちらはスプレーのグラフィティで対抗する。
モロ星人とは一緒にリズムを合わせつつ、感激させて撃退する(一応銃は撃つけれど)。
ゲームゆえの突飛な演出に対して設定が言い訳しないのだ。

また、セガのゲームのキャラたちは、特に主人公は大体、
①自由が好き
②音楽が好き
という共通点があり、音楽が流れだせば踊り、何かあればあらゆるドラマにとりさらわれていく。
そんな感じがする。

難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

そうした「ぬけぬけとしたぶっ飛びさ」を平然と一つの作品世界にてまとめて、自信をもって提出できる。そういう世界観として造りだし、プレイヤーの前に魅力的にして提示できる。これはセガが誇るべきところだと思う。

2012-08-12 21:52:33

ZUN氏の語る世界観という思考と一致することである。かくしてセガのこのゲームの世界観ができた。その完成。その作品でしか描けない風景を描く、という事。

難題の預言者、悉若無@いりやらさんどるあはれなり @L_O_Nihilum

こうしたぶっとんだものをひとつの「世界観」として完成させる感性。これは今こそもう一度すべての企業ゲームに求められるものだろう。

2012-08-12 21:55:02