【MM2R】テツ戦記【あるモヒカン】

2011年末につけていた、MM2Rの妄想プレイ日記。 練習がてらまとめてみた。野バスかわいい。筋肉は正義。
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里村邦彦 @SaTMRa

テツは伝説のソルジャー・マリアの養い子である。マリアは華麗に銃を扱うが、テツには武器の扱いが判らぬ。テツにはクルマの扱いも判らぬ。あまりの不出来にマリアから入れられる折檻、頭への至近弾で大きな禿をつくり、運命的にモヒカンに刈った。テツは筋肉を信仰していた。テツはレスラーであった。

2011-12-08 16:52:21
里村邦彦 @SaTMRa

テツは二度、親を亡くした。二度ともグラップル軍団の手に掛かったのである。生みの親を殺したのも、育ての親を殺したのも、モヒカンであった。テツはモヒカンに運命を感じている。一度目は筋肉もなくモヒカンでもなかった。二度目は筋肉を鍛えておりモヒカンであったが、より強いモヒカンに奪われた。

2011-12-08 16:59:49
里村邦彦 @SaTMRa

鉄と硝煙とミュータントとサイバネの跳梁跋扈する荒野のことであるが、テツの誓いは筋肉とモヒカンにあった。グラップラーがなんだというのか。グラップルを仕掛けもしないでグラップラーを名乗るのはひどい冒涜であり、モヒカンが少なく、そういえば二度親を殺されたのだ。テツは激怒した。

2011-12-08 17:05:07
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。必ずやあの邪知暴虐のスナザメを除かねばならぬと決意した(訳:生身で突っ込んで1キル)

2011-12-08 17:50:13
里村邦彦 @SaTMRa

テツは勝利の雄たけびを上げた。必殺のエルボードロップがスナザメを張り倒したのである。バイオの猛威に筋肉が勝利したのだ。 背後に死体が転がっていたので、いい加減たくさん世話になったドクターミンチのところへ持って行くことにした。テツは筋肉とモヒカンを信奉するが恩は忘れぬ。

2011-12-08 19:23:28
里村邦彦 @SaTMRa

ドクター・ミンチの実験台の上に跳ね起き、テツはモヒカンめいて激怒した。サイゴンの奇襲により即死したのである。筋肉が足らぬのだ。同道の女性二人(助けた貧弱な男はなんとなく置き去りにした)と犬が怪訝な目線を送っているが気になどならぬ。力とは筋肉だ。今の俺には筋肉が足らぬ。

2011-12-08 23:18:54
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。三度サイゴンに撃ち殺されたからである。サイゴンの多段ミサイルと砲撃の前に今の自分の筋肉は余りに無力であり、モヒカンは焼け焦げた。テツは復讐を誓い、手近な賞金首を生身で殴り倒すことを宣言した。連れの女衆と犬が何とも言えぬ顔をしたが、知らぬ。テツは筋肉を信奉している。

2011-12-09 18:00:09
里村邦彦 @SaTMRa

「グハハーッ」テツは勝利の雄叫びを上げた。賞金首なんとかアントは難敵であったが、旋盤めいた筋肉の回転はそれを粉砕せしめたのだ。「あんたさア」しかし同道の女(ソルジャー汎用)サラは不満顔である。「なンで武器使わないの」サラの火力はテツを上回っていた。科学の力である。テツは激怒した。

2011-12-09 18:36:25
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。四度サイゴンに踏み潰され、しかも死んでいる間にごっそりカネが減っていたからである。「アタシ無改造バギーとか嫌よ。だっていいじゃない」フローレンス(汎用ナース女)は艶然と笑う。「あなた武器買わないんだから」「フムウ」テツは納得した。防具は買っているのだが忘れている。

2011-12-09 19:02:47
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。グラップルタワービルを眺めに行き死体を拾い、その帰路にサイゴンに踏み潰されたのである。実に五度目であった。許せぬ。テツは復讐を決意した。連れの犬と女衆をドクターミンチにショックさせたが、何故か逃げ出した者がある。数えて女二人に犬一匹は残っていた。テツはよしとした。

2011-12-09 19:55:01
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。ヘンタイ動画めいた触手の化物に食い殺されたからである。筋肉が足らないのだ。あの程度の触手を殺しきれぬとは必ずや怠慢である。真にモヒカンであり筋肉であるならば倒せるはずだ。連れの女衆が気まずそうだが委細構わぬ。筋肉に報復を誓ったのだ。まずはサイゴンを倒さねばならぬ。

2011-12-09 20:17:05
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。筋肉が足らぬ。トンネルを掘る男に力を貸せと言われ発奮したが、生身で強固な岩盤に、傷一つつけることができなかったのである。結局、連れの女衆のクルマでボウリングマシンが押され、トンネルは無事開通した。屈辱であった。テツは幾度も岩盤に頭突きをした。

2011-12-10 00:32:04
里村邦彦 @SaTMRa

テツは困惑した。酒場の老人から渡された道具の使い道が判らなかったからである。ゴーグルめいた物体であったがテツの知るゴーグルとは明らかに違う。ごてごてと付けられた機械が身を竦ませた。しかしテツは即座に意を決する。恐れてはモヒカンでなく、筋肉に悖る! 装着!「グオオ! ヘウレーカ!」

2011-12-10 03:50:00
里村邦彦 @SaTMRa

テツは赤い戦車をじっと見つめた。美しい。謎のゴーグルを被って以来、テツは美しさを思うようになった。筋肉は信仰でありモヒカンは信念だ。このクルマは美しい。欲しい。しかし乗りたくない!「ねえ」言うはフローレンス。「この戦車、アタシ使いたい」「よし使え!」しかし戦車は展示品だ! 無法!

2011-12-10 16:34:58
里村邦彦 @SaTMRa

テツはその猿が気に食わなかった。グラップルタワービルのてっぺんで威張り腐っている猿である。猿の筋肉をテツは認めている。優秀。猿は人間より筋肉で勝る。しかしその猿はあろうことか武器を使う。筋肉への冒涜である。テツは激怒した。女衆が止めるのも聞かずグラップルタワービルを駆けに駆けた。

2011-12-10 17:09:04
里村邦彦 @SaTMRa

…テツは剥ぎ取ったベレーを掲げ、勝利の咆哮をあげた。激怒したモヒカンと筋肉の魂であるテツはタワーを駆け上がり、生身で猿を撲り倒したのだ。女衆は撃っていた。猿は爆発。潔く美しく、テツは少しだけ見直した。何か喚いたがテツには判らぬ。女衆と犬は何か遠巻きに、諦めた様子でテツを見ていた。

2011-12-10 17:12:47
里村邦彦 @SaTMRa

分厚い樹皮を毛皮の如く羽織り、首級の如く巨大な果実をかかげ、獲物をオリエンタルな神像のように踏みしめて、テツは雄叫びをあげた。旋盤めいた筋肉の渦が、HNETAI的触手怪物を遂に撃滅したのだ。「せいせいした。これでもうコレと戦んなくていいんだ」「俺の勝ちだ」「あたしらの」「グハハ」

2011-12-10 17:46:18
里村邦彦 @SaTMRa

テツは勝利を叫んだ。殺される事六度、爆裂弾めいたラリアットが突き刺さり、さしもの怪物サイゴンが地に伏したのである。「ねえ。あんたが戦車乗ってたら苦戦しなかったんじゃない」「ウオオーッ!」テツはモヒカンと筋肉を信奉する。この雄叫びは筋肉が鉄と火とバイオに打ち勝った記念の火であった。

2011-12-10 18:12:43
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。アリの巣穴に住み着いていた巨大蛇により、炎と音波でカリッとフライめいた死にざまを晒したからである。蛇に手も足もでぬとはまさしく筋肉の名折れであり、叶わなかったのは筋肉が足らないからだ。女衆が増えた傷を気にしているがテツには理解できぬ。テツはモヒカンに復讐を誓った。

2011-12-10 21:16:43
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。蛇に二度挑み、二度殺されたからである。賞金首ですらないというのにだ。耐えがたい屈辱であり、この男では、延々と挑み続けること自明といえる。「あのさ」サラが口を挟む。「橋開通したんだし、ちょっと遠出しよ」「何故だ」「景色飽きた」「なるほど!」テツはそうした男であった。

2011-12-10 21:42:04
里村邦彦 @SaTMRa

テツは利用されたことを怒らぬ。テツは筋肉とモヒカンを信奉しており、食うために魔物を狩るのも騙されるのも大して変わらぬと思い定めている。カネが入ればよい。ただ、相手がテツから略奪したいと見えるときには話は別だ。殴り返す。筋肉から奪うことは許されない。ミシカは感服し、サラは嘆息する。

2011-12-11 00:36:51
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。鮫との戦いに割り込み、ミサイルをぶっぱなした亀にである。テツはドラム・ドーの高めた呼吸のまま、スパナスリケンを投げ放つ!「ウラーッ!」クルマの主砲どころではない!恐るべき破壊力!鮫が悶絶し亀が逃げ出す!

2011-12-11 11:53:37
里村邦彦 @SaTMRa

テツは筋肉を信奉している。しかし、スパナというのは気に入った。小難しく敬遠していたが、ようは叩けば治り、叩けば壊れるのだ。筋肉とモヒカンに相応しい。テツは鮫を斃した晩、船室でスパナを抱いて寝た。夢の中、投げ上げたスパナがはるか空、黒い板になり、地上へ帰る。地上は筋肉の楽園だった。

2011-12-11 12:49:30
里村邦彦 @SaTMRa

テツは激怒した。報復戦を挑んだ亀のミサイルにより船ごと海の底に沈められ、全身が塩を吹いていたからである。モヒカンが乱れたうえスパナは錆びかけ、これでは殴っても威力が得られぬ。テツは復讐を誓った。ミシカもまた怪気炎を上げている。サラはげんなりしており、犬は腹を空かせて餌をねだった。

2011-12-11 15:59:34
里村邦彦 @SaTMRa

ドラム・ドーの基礎はドラムストレッチだ。大胸筋を誇示したあと低く構えドラム缶を押すイメージで力をためる。テツはこれをアパッチから教授された。マリアに怒られ至近弾をぶちこまれていたが、その理由をテツは知らぬ。テツは筋肉とモヒカンを信奉し、ドラムストレッチはその基礎に違いないからだ。

2011-12-11 16:47:10