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茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第688回「民主主義国家にさえ存在する、後ろ暗い秘密」

脳科学者・茂木健一郎さんの8月17日の連続ツイート。 本日は、オリンピックの終わった英国で起こりつつあることについて。
コラム エクアドル 英国 みう 茂木健一郎 アサンジ
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茂木健一郎 @kenichiromogi
しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!
茂木健一郎 @kenichiromogi
連続ツイート第688回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、オリンピックの終わった英国で起こりつつあることについて。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(1)ウィキリークスの創始者のジュリアン・アサンジ氏をめぐり、英国とエクアドルの間で外交紛争が立ち上がっている。スェーデン当局からの引き渡し請求に対して、アメリカに移送される可能性があるとしてアサンジ氏がロンドンのエクアドル大使館に駆け込む。エクアドルはこのほど亡命を認めた。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(2)アサンジ氏が大使館に入ったのは6月だが、エクアドル政府は、ロンドンオリンピック終了まで決定を待ったとされる。今回亡命が認められても、大使館外に出ればアサンジ氏が英国警察によって逮捕される。一方、英国政府は、エクアドル大使館の治外法権を一時的に停止することも検討とのこと。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(3)日本のメディアでは国際面扱いのこのニュースが欧米で注目を浴びるのは、アサンジ氏のウィキリークスの活動が、「民主国家」にさえ存在するうしろ暗い秘密を明らかにしてきた点にある。イラク戦争における米軍ヘリによる民間人銃撃などの情報開示は、国家の偽善性を白日の下にさらした。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(4)そもそも、国家とは何か。トマス・ホッブスは、『リヴァイアサン』の中で、もともと人間が持っていた自然権の一部を、「万人の万人に対する闘争」を避けるために国家に譲り渡したのだとした。その国家が、現代における唯一のリヴァイアサン(怪物)として、好き勝手に振る舞っている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(5)大統領や首相が民主的な選挙で選ばれるからと言って、国家のリヴァイアサン性が弱まるのではない。911テロの首謀者とされるオサマ・ビン・ラディン氏を、米国は他国の領土内で殺害した。国際法上正当性が疑わしい行為であったが、米国の行為は結局不問に付されている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(6)一人ひとりをとれば、か弱き不完全な存在である人間が、なぜ「国家」の名の下に傍若無人にふるまうことが許されるのか。ホッブズ以来の「社会契約論」に基づく説明は、民主的な選挙によって担保されているはずだが、その選挙も、国家の中枢の暗い秘密にまでは及ばない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(7)ジュリアン・アサンジ氏は、複雑な家庭で育ち、ハッカーとしての活動を重ねた。アサンジ氏が創設したウィキリークスは、アメリカ、スェーデン、英国などの「民主国家」にさえ存在する偽善性、暴力性を明らかにした点できわめて独創的。ノーベル平和賞の候補にも挙げられたと伝えられる。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(8)今回、英国政府がアサンジ氏の処遇について木で鼻をくくったような態度であることには失望の声があるが、国家とはそもそもその程度のものなのかもしれない。グローバル化とネット文明で地球社会の文法が変わりつつある中、そもそも「国家」とは何か、原点に戻って考えるべき時が来ている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
みう(9)もう一つ興味深いのは、アサンジ氏に庇護をさしのべようとしているのが「第三世界」のエクアドルだということ。かつての欧米の植民地。欧米は、かつては正義の守護者だったが、その正統性は揺らいでいる。多極化した世界の中で、権威の市場は自由化し、白はもはや白ではなくなっている。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、連続ツイート第688回「民主主義国家にさえ存在する、後ろ暗い秘密」でした。
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