#thewalker 宮昌太朗 @camiroi　映画『ザ・ウォーカー』を語る　ネタバレ「ぎみ」

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アレン＆アルバート・ヒューズ監督『ザ・ウォーカー』を鑑賞。ジョエル・シルヴァー製作。製作会社がワーナー・ブラザーズじゃない（アルコン・エンターテインメント）なのが、ちょっと不思議。

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頭の方に、荒野で追いはぎにあった主人公（デンゼル・ワシントン）が、悪党どもをバタバタと斬り殺すシーンがある。これがメチャクチャかっこいい。シルエットだけの、ワンカット長回し。

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で、それを観ながら、超有名な某時代劇を思い出していたのだが、ががが。

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ネタバレになってしまうので、あまり詳しく書けないんだけど、映画のラストでその直感というか連想の正しさが、驚くべき形で証明されてしまって、腰を抜かした。

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あと、ロケシーンはすごく画面が引き締まっているのに、いざ室内シーンになると、すごく画面が緩いあたり、いくつかの西部劇を想起させて、その連想は、イーライと彼の旅に無理矢理くっついていく少女（相棒）が、焚き火を取り囲むシーンでピークに達する。

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だから『ザ・ウォーカー』は、そのマヌケなタイトルに反して、すさまじく映画偏差値が高い作品になっている。いや、元ネタを知らないと楽しめないってことじゃなくて、画面を映画の歴史が支えてる感じというか。……褒めすぎな気もするけど。

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例えば、イーライがたどり着く街が、どう見てもハリウッドのメインストリート（チャイニーズシアターの前あたり）に見えること。アル・グリーンの曲の使い方。iPodを修理する技師役に、トム・ウェイツを起用していること。

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なにより、最後に「人類の叡智を集め、そして復活のための橋頭堡たる場所」に、あのアルカトラズ刑務所が登場し、そこの所長をマルコム・マクダウェル（だよね？）が演じているあたりの、皮肉の効き方は半端ない。

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ずっと、コミック原作だと思ってたんだけど、これ、映画オリジナル脚本なのね。これだけのものが作れるんだから、さすがジョエル・シルヴァーだなー、と思う。