- _cygne_noir
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@italiajin 人間で描くと難しいかタブーに触れそうな題材をうまく当てはめ、かつファンタジーとして子供も見れるものにした、というのは本当に企画力・発想力の勝利だと思うわ。もちろん、それをうまくまとめた構成や丁寧さもあるけれど。
2012-08-17 00:31:28それにしてもおおかみこどもの空間表現は素晴らしい。ぼくの場合、何故寓話的に読んでしまうのか、の一つの解が映像的要素にあるのだけど、ここはまた今度言及できればいいかな
2012-08-17 00:32:50おおかみこどもみてて思ったけど、花のしつけとか、叱り方とかすごく好感もった。絵本の物語の印象を親が正しく掴んでいて、その寓意から「人間として生きる」サイドのルールをしつけるんだけど、「狼として生きる」サイドの選択肢を並行して提示するため、フェアで親から子への押し付けがましさが無い
2012-08-17 10:19:22@italiajin でもこれをヤクザのたとえに考えると……カタギの育て方をしつつ拳銃の使い方なども教え、普段は絶対に安全装置をはずさず隠し持つよう教え、結局いざ組に入る時になって泣いて止めるという怖い話になるわ。
2012-08-17 10:21:35他方でそれは教養主義的な排他性(「教養の無い奴はクズ」)につながり得るわけだけど、それが花という人だったな、と思い至る。微妙な優越感意識の舵取りで社会体でのコミュニケーションを取り繕う作法を心得たのが農村共同体パート
2012-08-17 10:24:16まぁ、花のことだから農業指南書を読みつつもレヴィ=ストロースとかも当然 読んでるし、農村経済の交換関係に気付いたから積極的にコミュニケーションをとることにしたんでしょう、という。花にとってあれは「近所づきあい」ではなく「経済活動」。花はそういうのを考えるのが好きな人なんだと思う。
2012-08-17 10:31:47@Fuduki_Aoi そう、「怖い」んですよ。でもその利口さこそが「教育はかくあるべき」というか、意義のあることは効率的に教えつつ、てめぇの思想信条は「読む」作業を会得してから自分でみつけろ、というスタイルのしつけは好感がもてますねぇ。花は親と子の権力関係に関して非常に敏感な人
2012-08-17 10:42:21@Fuduki_Aoi いや、あれはセックスしたら「文学(や学識)」がいらなくなった、という話ですよw でもカレが死んだらまた必要になった、というのを非常に「文学的感傷」のトーンで語るのが「おおかみこども」。
2012-08-17 10:46:30@Fuduki_Aoi 序盤の話といえばそうなんだけど、終盤で「やっぱり花さん全然変わってなかった!」ってなるのも含めて全編通してメルヘンチックな作り物めいたお話だと思う。あの語り口、形式が序盤が全てだと言っているかなと。筋書きだけだと本当は彼氏の実在すら疑わしい類の話
2012-08-17 10:53:13