『NARUTO -ナルト- 就活伝』ニュー・ロストジェネレーション
っていうかよく聞いてみると企業研究しても清潔さには勝てないらしいじゃないか。つまり……どういうことだってばよ? カカシ『「企業それぞれ」ということだな』
2010-07-18 13:54:41ナルト「カカシ先生! ってことは、的外れな研究をすれば全部無駄になるってことだってばよ?」カカシ「そういうことだな。まあ私は写輪眼(ナルトス世界では東大卒レベルの資格)があるから余裕だったが」
2010-07-18 13:56:40ナルト「なんで就職課の連中は全部一律に、同じような企業研究を勧めるんだってばよ!」カカシ「うむ……。奴らも、実は就職のプロを名乗っておきながら、就職に対するアドバイスは全て『本人が頑張れ』ということしか言えない。ということだ」
2010-07-18 13:59:11ナルト「オカシイってばよ! だって就職課の人は就職のプロだから就職課にいるんだろ! カカシ先生!」 カカシ「いや、実は就職課の人間の8割は派遣社員で、特別な訓練を受けていない」ソースはうちの大学
2010-07-18 14:00:26ナルト「!? つまり……どういうことだってばよ?」 カカシ「そもそも現在のスタンダードである就職活動が始まったのは平成になってからだ。ノウハウが致命的にたりてない……。就職課の人間も現在の就活を詳しく知らないんだ」
2010-07-18 14:02:30ナルト「そんな……。そんな! つまり俺たちは、よくわかってない人たちの適当なアドバイスで実験台にされてるわけなのか!」 カカシ「残念ながらな。無駄にレベルの高い求人を見せて、学生をぬか喜びさせているだけだ!」
2010-07-18 14:04:45ナルト「で、でも。昔だって就職活動はあったんだろ?」 カカシ「高卒が普通だった時代には、学校側が地元の産業に供給ルートを持っていた。そこに履歴書を持っていけば雇ってもらえた。もちろん帝大レベルは今と同じ就職活動をしていたがな……」
2010-07-18 14:07:43ナルト「まってくれよ先生! 帝大レベルしか就職活動をして無かったって、じゃあなんで三流私大の俺が同じように就活をするようになったんだってばよ!」カカシ「そもそも『大卒』というのは昔はかなり少なかった。幹部候補生としての高い学力と家柄を兼ね備えていたんだ」
2010-07-18 14:09:23ナルト「ってことは、その時代の大卒とまとめて語られてるってことだってばよ! 俺らは過剰に期待をされているってことか!」 カカシ「それに気づくとは……大した奴だ……」
2010-07-18 14:10:10ナルト「ちょっと待ってくれよカカシ先生。幹部って凄く少ないんだろ! なんで、大学生が増えてるのにみんな幹部でとるんだってばよ!」 カカシ「いいところに気づいたな。天才か。幹部候補生というのは建前で、兵隊として取ることが多いんだ」
2010-07-18 14:14:28ナルト「兵隊って……どういうことだってばよ?」カカシ「つまり、ヒラ社員かつ営業といった、辞める人間が多く長続きしない分野に送り込まれる人員だ。消費式で体育会系が適しているからそう呼ばれる」
2010-07-18 14:15:25ナルト「そんな……」カカシ「だが、何の価値もない学生をそもそも雇ってもらえるだけでも企業にとっては宝くじを買うようなものだ。企業側にたってみると、身銭を切られる思いなんだ」
2010-07-18 14:16:43ナルト「ちょっと待ってくれよカカシ先生!」 カカシ「まあ流石にそれは言い過ぎだが、お前だって学校を卒業するのに必要だとも分かっていても教科書を買うことに抵抗があったりするだろう? 人の欲とはそういうことだ」
2010-07-18 14:18:40ナルト「ちょっと待ってくれよカカシ先生。企業担当者に気に入られれば、面接に合格するんだってばよ?」 カカシ「そうだが……それに対して苦労している」
2010-07-18 14:21:12ナルト「じゃあ、企業担当者に面接でどういう風に受け答えすれば好感度高いのか明示してもらって、よりロールプレイングが上手い奴が受かれば良いってばよ!」カカシ「なん……だと?」
2010-07-18 14:22:48ナルト「就職課は就職合宿とか3日の付け焼刃をすれば安心だと思っているってばよ! でもそれより、企業採用担当者の癖や、前年度受かった事例を詳細にロールさせるほうが就職させる目的は達成されやすいってばよ!」
2010-07-18 14:25:14ナルト「それに、面接内容をファイルしているのに、それをまとめて分析比較して、『就活受け答えマニュアル』を作れば安心だってばよ。マニュアル暗記以外は答えられないで不利になるって就職課の人は言うけど、マニュアル部分すら答えられないよりはよっぽどいいってばよ」
2010-07-18 14:27:03カカシ「なるほど……いい考えだ。しかし、学生程度が考えつくようなことを社会人が考えつかないはずがない。就職課の奴らがなぜそんなことをしないか、知っているか?」 ナルト「なんでだってばyぽ?」
2010-07-18 14:29:05カカシ「良く考えてみろよナルト。就職課の行う『講座』や『合宿』で繰り返し、言われていること……それは『ここでやったことを鵜呑みにするだけでは就職できません』という、10分に1回はでてくる注意だ!」
2010-07-18 14:31:12ナルト「せ、責任を取らないようにしているんだってばよ! こんな……こんなこと言ってたら、マニュアル化なんて出来るはずないってばよ! カカシせんせぇ!
2010-07-18 14:31:49カカシ「そうだ。基本的に就職関連のサポートは、『就職できないのは最終的に学生のせいです。私たちは努力しました』という結論に纏めるために、施工されている。これぞ忍法『変わり身の術』」
2010-07-18 14:33:01ナルト「自己責任……自己責任って……子供は守るべきだって憲法に書かれてるんじゃないのかよぉぉぉぉぉ! サスケぇええええええええええええ!」
2010-07-18 14:33:43