『NARUTO -ナルト- 就活伝』ニュー・ロストジェネレーション

バイレン @nomalplayer

イタチ「甘えだな」綱手「甘えるな」大蛇丸「甘えよねぇ」鬼鮫「甘えですねえ……」

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ナルト「全部、自己責任なんだってばよ……。自分で全部責任をとって、なんでもしなけりゃならないんだってばよ……それが、社会……」

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カカシ「……だれだって、責任を取りたくない。ましてや就職課の人々は派遣社員だ。失敗は、許されないんだよ……」

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ナルト「でも……わかるってばよ。俺も就職課の人の立場なら、責任を取らされるようなマニュアル化なんて絶対にしないってばよ……わかるから、辛いんだってばよ……」

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カカシ「だが、俺は思う。お前の怒りは正しい。『向いている仕事』とか、そういう話を言い出すこと自体お笑いだよ。だって……極論すれば『営業』と『事務』と『ラインロボット』しか仕事って無いじゃん」

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ナルト「どこいってもやることは大体同じだってばよ！　だったらなんで、就職口をバラケさせて情報を狭めるんだってばよ！」

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ナルト「カカシ先生も思うだろ！　車を売ることにどんな魅力を見出せばいいんだってばよ！　車売るのも、なんかわけのわからない鉄を切る機械を売るのも変わりないってばよ！」

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カカシ「そう。それこそ自己分析主義の弊害……。今まで知りもしない、っていうか一生使わない機械に対して愛の告白のようなことをしなければならない、という意味不明な状況だ」

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ナルト「だって、そんな。パソコンを治したり、コピー機を来るまで運ぶ仕事にどうやって魅力を語れっていうんだってばよ！　おまけに、業界１位じゃない、ただ通勤可能な位置にある企業だってだけで選んだ場合は！」

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ナルト「オカシイってばよ！　収支決算報告まで見て、会社の魅力をアピールしたのに受からなかったってばよ！」

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カカシ「そこまでしたのか……大した奴だ……」

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ナルト「だから俺はきっと、火影になって日本を変えてやるってばよ！　きっと、若者が暮らしやすくなる国に……」NARUTO―就活伝―　完