【シューニャリアーナ享受論】今日は、月の光の御姫様【夜明け前より瑠璃色な】
- L_O_Nihilum
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物語はフィーナ達がやってくるロケットから、学園側、立哉の家庭側に移るが、それ以降はだいたい立哉視点での文章に切り替わる。なぜって、彼が主人公であり、私がこれから行動を選択するのはこの立哉を通してなのだ。
2012-08-28 17:28:01旧来の僕の用語で言えばデュアライズだろう。デュアライズが発生しだすのはここからなのだろう。だが、しかしデュアライズさせている部分が非常に抽象的だ。
2012-08-28 17:28:39それは身体的な、動きのデュアライズなのか、それとも、心情的な、心のデュアライズなのか。ADV,ノベルゲームはまずこの点が曖昧模糊となっている。アクションがほぼ一切、操作に含まれないからだろう。僕の友達は心側のデュアライズはエンパシスと読んでいたから、こちらを使おう。
2012-08-28 17:29:47エンパシス(Emphasis)は「共感」という意味。感情や状況での意思などの合致や近似を意味する語。まあ、分類するなら、NOV(ノベルゲームはこう書こう)は、NOVである限り、基本的にエンパシスだと言える。
2012-08-28 17:31:09立哉にエンパシスすることによる、フィーナへの驚きは本当に新鮮なもの。たとえ、7年前からチラシで見ていたとしても、そんなことが全然忘れてしまうような勢いであった。というか、そうさせるための文章的工夫もちゃんと導入で用意されている。
2012-08-28 17:32:07用意されてる、って書くとすっごいアレな感じしかしないけど、でも、なんというか、立哉はこのころから姫に出会うわけであるし、日記形式でああやって書いていることは解釈として可能だろう…
2012-08-28 17:32:52学園生活やバイト、日常での家庭を通して、主要人物が一気に紹介される。学校に通うと、月学概論が苦手で良く舟をこぐ菜月ちゃん。学校が終われば、放課後フルートを練習する妹の麻衣ちゃん。バイトでお世話の左門さんたち。そして、ちょっとおっとり、でもマジメなさやかさん。
2012-08-28 17:34:36この日にいきなり御姫様が来ると告げられ、焦る立哉は落ち着いてられなくて、それで公園へ。フィーナもそんな気持ちで歩いてたのか何なのか、いやあれは只の幻影なのか。公園の丘の向こうには月をバックにフィーナの御姿が。
2012-08-28 17:35:36文章自体は短く、しかし、なぜだかそのときはこちらのクリックペースが遅くなる。しっとりしたワンシーンを前に、はやくいかないで、そこにいて!って気持ちがあって、自然と遅くなるんですね、腕が。曲も荘厳なものになり、立哉の心情を丁寧に描き出しているようです。
2012-08-28 17:37:54それも、映像でのモーション、音楽、文章。そして海の音。儚い少女の姿、御姫様の姿!なんというかこちらの語りすらも破壊してくるこの感情は本当に新鮮なものです(もう崩れてるわ―)
2012-08-28 17:40:47そして、そうやってゆっくりテキストを流してるそのころには、フィーナは姿を月の前から消してしまっている、という。とても面白い感覚があった。それを、確かなこととして記しておこう
2012-08-28 17:41:45ただBGMをバックに、文章を読み立ち絵を楽しむゲーム、という風な受け取り方はその時僕はしていなかった。この後何が起こるんだろう、という流れでそのまま、導かれるように次の日に話が移る。とても丁寧なつくりだな、と感心した。
2012-08-28 17:44:55とりあえず御姫様との生活二日目、まで物語を進め、今回はエンド。セーブしてゲームを終えました。今後、立哉がどんなことになるのか、フィーナ様のどんなご活躍がお見えになられるのだろうか。とっても楽しみな気持を抱えて、ゲーム画面を閉じました。
2012-08-28 17:46:22