8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？

一般社団法人Medical Studio @medicalstudio

【本日20時～】Studio Talk「GPは社会を変えたのか？コミュニティ中心の医療とは」を生放送。英国GPの澤憲明先生と、東京財団研究員の三原岳さん、東京大学孫大輔先生がディスカッション。放送中の質問は#ms_ustで受付けます。http://t.co/q819m3WZ

Daisuke Son @sonson01

【8/28 MS Studio Talk】 昨日Ustream放送したMedical Studio番組「GPは社会を変えたのか？コミュニティ中心の医療とは」。ゲストは英国GP専門医の澤憲明先生と、東京財団研究員の三原岳さん。今から録画を元にTweet中継したいと思います。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】録画はこちらより御覧になれます：http://t.co/twnhOulo

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】澤憲明先生自己紹介：英国でGPを取得しリーズという地域で診療に従事している。大学も英国の大学を卒業。三原岳さん自己紹介：東京財団という非営利シンクタンクで研究員をしている。政策を研究し政策を提言する団体。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】司会は東京大学医学教育国際協力研究センター所属、家庭医の孫大輔さん。ギャラリーは、家庭医療後期研修医の青木さん（医療福祉生協連家庭医療学レジデンシー）と、Medical Studio代表で小児科医の野崎さん。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】質問「GPとはどういうものなんですか？」。澤先生：GPとはGeneral Practitionerの略でプライマリケアの専門医。海外では患者の健康問題に応じて、患者の受け皿を区分する医療サービスが主流。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】例えば、頭痛・腰痛・発熱などのコモンな急性問題、生活習慣の問題、糖尿病・高血圧などの慢性疾患など幅広くカバーするのがプライマリケア（一次医療）。虫垂炎など入院が必要なものは二次医療、より高度なものは三次医療へ。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】プライマリケアで地域住民の医療ニーズの８〜９割をカバーしている。海外では一次医療に重点をおく制度か、二次・三次医療（病院医療）に重点をおく制度かに分かれる。海外では一次医療に重点をおく医療サービスへの変化が主流。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】日本はフリーアクセ最近のスが基本。コモンな急性疾患でも病院に行く人が多く、米国を中心とした病院中心の医療に近い。最近の海外のトレンドとして一次医療に重点をおいてきている。それにより様々な健康データが改善するため。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】2010年の国際医療制度ランキング（The Commonwealth Fund）によると、優れたGP制度を持つプライマリケア先進国が上位を占めている（1位：オランダ、2位：英国、3位：オーストラリア、米国は7位）

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】質問「GPが一次医療を担うことによる利益のエビデンスは？」 澤先生：総死亡率など健康データの改善、患者満足度が上昇、費用対効果の改善、アクセスが改善、より継続的で包括的な医療、より少ない入院、医療費の減少など。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】三原さん「本当にいいことだけなのか？マイナス面は？」澤先生：完璧な医療制度はないが、昔はGPの選択の自由がなかったが、最近は選択できるようになってきている。例えば、合わなかったら他の診療所を選ぶことができる。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】三原さん「GPにとって経済的なインセンティブは？日本は出来高払いなので過剰医療になりやすいが」 澤先生：英国では診療報酬は3つあり、1つは70％がキャピテーション（人頭払い）。1人のGPが2000人を担当。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】70%のキャピテーション（人頭払い）は、住民2000人担当の内どれくらい高齢者がいるかなどにより支払いが変わる。25%は業績払いで、どれくらい健康データを改善したかで支払われる。QOFと言われる。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】業績払いはQOF (quality outcome framework）と言われ、何%の患者が目標データを達成しているか等で支払い。3つ目は出来高払い、ある腫の専門的医療（STDや周産期ケア等）に応じて支払われる

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】英国の診療報酬はこの、人頭払い、業績払い（QOF）、出来高払いの3つが組合わさって、うまくGPのインセンティブをあげつつ、医療効率を達成する仕組みになっている。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】野崎氏「病院のジェネラリスト（総合医）とGPの収入の違いは？」 澤先生：昔はGPの収入が低かったが、最近はスペシャリストとGPの収入がほぼ同じになっている。GPの人気が上がって来ている。昔は内科が人気だった。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】英国の初期研修卒業者は約１万人いるが、後期研修（post-work）に入るときの数がコントロールされている。GPの枠は3000人であり、そこに6000人応募するので約2倍の倍率（内科と同じ倍率）。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】青木氏「英国は登録制で待機時間（waiting list）の問題があるのでは？」 澤先生：10年前は待機時間が最悪になり英国医療制度は最悪だと言われた。ブレア首相の医療制度改革により改善した。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】NHSプランの10年計画により待機時間は10年前の1/4に減った。待機時間といっても、重篤度や緊急度によりトリアージされる。重篤な疾患の場合は短い時間でスペシャリストにかかれるようになっている。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】三原氏「病院医療とGPとの連携や退院支援などはどうなっている？」 澤先生：退院時は退院要約と同時にGPに対する継続指示が送られてくる。病院のオンコールの医師に電話やE-mailなどで逐次相談することができる。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】視聴者からの質問「GP制度にするとフリーアクセス以上にアクセスが良くなるとはどういうこと？」 澤先生：病院は遠いところにありアクセスが悪い。GPはアクセスがよく、電話相談もできるし訪問診療もしてくれる。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】プライマリケアにお金が投入されることで質の高いGPが地域に増え、アクセスが良くなる。英国・オランダ・オーストラリアのGPは24時間対応をしていることが多い。時間外のオンコールをグループ診療で担当している。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】野崎氏「どのGPクリニックでも24時間対応をしているのか？」 澤先生：オランダは全国をいくつかの地域に分けて、地域ごとの当番制をしいている（電話相談、訪問診療、診療所受診それぞれの当番GPなど）。

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【8/28 MS Studio Talk：GPは社会を変えたのか？】英国の場合は、地域当番制ではなくて、時間外診療を専門とするGPがいたりする。通常のGPも、ビジネスマンなどに対してextended hoursという時間外診療を提供している（夜9時などまで）。