アジャイル開発と下層環境リポジトリ

土曜日の @tokada 発表(アジャイル開発とソフトウェアリポジトリの二層構造論)後のいろいろな考え
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村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

CODE2.0を読んでいる。岡田プレゼンが神だったのでよくこれについて考えているのだが、発表中から思っていたのは、憲法とリポジトリの差異だった。ともに最下層にあるのは一緒だが、法が質的に支えられているのに対して、リポジトリは量的に支えられているような印象があった。

2010-01-19 20:10:55
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

法をリポジトリ的に取り扱おうとすれば、ラディカルな法の実験場が必ず必要になるはずで、例えば特区を百個作って観察するとかだろう。しかし法を淘汰させるのに足るほど現実は広くない気がする。

2010-01-19 20:20:38
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

となるとやはりネットでやるしかないわけだが、ネット上で行政区を作って観察してみる…。ほとんど「どのMMORPGが隆盛するか」みたいな話になってきたな…。

2010-01-19 20:25:30
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

現実を対象にするとたいへん実験/革変に取り返しの付かない感が付き纏っていて「だから安定志向で行こうぜ」「だからジャンプしなきゃならないんだ」という対立が起きるわけだが、結局それはシミュレーターの不備という問題になるのだろうか。

2010-01-19 20:29:33
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

.@ikegai が取り組んでいる代替的規制の問題は @tokada のプレゼンと結びつくことでかなりイメージが容易になりました。つまりTDDを実装した共同体を比較する必要がある。ところで僕はこれが実現されるとその時点でノージック的なメタユートピアがすでに成立している気がします

2010-01-19 20:37:54
元長柾木 @motonaga_masaki

@murakami_kun 英米法はリポジトリ的、なのかな?

2010-01-19 20:31:33
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

いや、恐らく大陸法がリポジトリ的で、英米法はスタック的なんだと思います。RT @motonaga_masaki: @murakami_kun 英米法はリポジトリ的、なのかな?

2010-01-19 20:39:03
メイヤン @mei_llan

.@tokadaさんの発表内容を知らないので@murakami_kunさんの言う「リポジトリ」の文脈も定かではないが、考えさせられる 憲法が質的に支えられている≒質的に優れている(ということ?)のは概ね同意。法律等の下位の規範によって量的なものをカバーしていると言えるのか

2010-01-20 01:35:12
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

.@nhokuto @tokadaさんの発表はプログラミングの現場におけるAgileとWaterfallを比較したもので直接社会とか法を検討したものではありません。このリポジトリは文脈的には「ソフトウェアリポジトリ」のことで、この発想が制度設計にも生かせないかしらん、とかですね。

2010-01-20 02:33:00
中川大地 @d_nak

そうそう。先週土曜日の@tokada さんの発表は、当方の『思想地図vol.4』論文の<環境エミュレーション原則>なるアイディアのソフトウェア開発の現場における実例みたいな報告になっていて、あながちこちらの妄想というわけでもなさそうだということがわかって非常に勇気づけられましたw

2010-01-19 23:21:51
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

本当はあれ、pptの最後に中川さん引用されてたんですよ。RT @d_nak: そうそう。先週土曜日の@tokada さんの発表は、当方の『思想地図vol.4』論文の<環境エミュレーション原則>なるアイディアのソフトウェア開発の現場における実例みたいな報告になっていて、あながちこち

2010-01-20 09:04:47
中川大地 @d_nak

おはようございます。@tokada さんの事前予告でも言及してくれてましたしね。孤立した思想かなーと思ってましたから、なんとか他の人の役にも立ってくれて嬉しかったです。 RT @hazuma 本当はあれ、pptの最後に中川さん引用されてたんですよ。

2010-01-20 09:13:17
中川大地 @d_nak

ところであの後、あのアジャイル開発の話はライフサイエンスで言えばプロテオーム研究やシステム生物学の方法論に繋がるのかなと気づきました。BLASTなどの下層にあたるゲノム情報のリポジトリに立脚して、タンパク質の立体構造や細胞システムのモデルを組み立て、実験結果との整合性で淘汰する。

2010-01-20 09:20:41
中川大地 @d_nak

データベース的に集積した下層システムを参照しながら上層をトライアンドエラー的に構築し、ある選択圧によって淘汰を受けていくという描像の一般的記述法を確立すれば、あるいはこれはネオ・ダーウィニズム的な従来の進化論の更新に繋がるのかもしれない。おれたちはその一歩手前まで来ている…?

2010-01-20 09:42:47
入江哲朗@訳書『アメリカを作った思想』重版出来! @t_irie

進化論の更新か…。昨年は生誕200周年&『種の起原』出版150周年だったため、ダーウィンについてよく考えた(そして某所にこっそりダーウィンに関する文章を発表した。あれはなぜか評判がよかった)。以来継続審議状態だったが、ここに来て @d_nak さんの議論から新たな手がかりを得る。

2010-01-20 10:23:41
東浩紀 Hiroki Azuma @hazuma

そういえば、ゼロアカ本が、アーキテクチャ編とコンテンツ編、つまりはやる夫編とうみねこ編に分かれ2分冊になるというは本当なのか。

2010-01-20 09:08:30
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

二分冊は分かりませんが二部構成であることだけは間違いありません。 RT @hazuma: そういえば、ゼロアカ本が、アーキテクチャ編とコンテンツ編、つまりはやる夫編とうみねこ編に分かれ2分冊になるというは本当なのか。 #umineko

2010-01-20 09:14:51
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

『うみねこのなく頃に』は『クォンタム・ファミリーズ』と響き合っており『ひぐらしのなく頃に』に対する二つの解答として当然に重要であるとして、「魔女」「ベアトリーチェ」の固有名の問題は「やる夫」的なシニフィアンの問題にも通じる大変興味深い論点であると存じます。 #umineko

2010-01-20 09:23:04
坂上秋成 @ssakagami

@murakami_kun あれ、構成変更あった? 三部構成だと思ってたんだが(うみねこなどのコンテンツ、設計としてのやる夫、そしてニコニコの未来へ!)。

2010-01-20 09:22:03
村上裕一 yuichi murakami @murakami_kun

その通りなのだが、冷静に見ると「やる夫」も「ニコニコ」もアーキテクチャなので括ったのだった。RT @ssakagami: @murakami_kun あれ、構成変更あった? 三部構成だと思ってたんだが(うみねこなどのコンテンツ、設計としてのやる夫、そしてニコニコの未来へ!)。

2010-01-20 09:24:19
坂上秋成 @ssakagami

【ゴーストの条件 村上裕一(著)の書評】90年代以降、何かについて語ることは社会学的、あるいは心理学的な側面を強く帯びるようになってしまった。そのような時代の潮流の中で、『ジョジョの奇妙な冒険』、『うみねこのなく頃に』、『イヴの時間』、『クォンタム・ファミリーズ』といった(続く)

2010-01-20 09:37:08
坂上秋成 @ssakagami

個々のコンテンツをパラノイア的な偏愛な手つきをもって論じていく村上の手法は「反抗」としての顔を強く持つようにも映る。しかし、本書の根底にあるのはコンテンツと、コンテンツの成立や拡散を可能にするアーキテクチャとを、「ゴースト」という概念のもとに改めて結びつけようとする欲望で(続く)

2010-01-20 09:40:22
坂上秋成 @ssakagami

ある。「ゴースト」はある環境において、与えられた情報を自ら取り込むことで自身を拡張、分散させていく存在である。この概念を基調として次々と諸作品の構造が解き明かされていく様は痛快であり、そして「ゴースト」そのものがコンテンツとアーキテクチャの往復運動の中で社会性を獲得する(続く)

2010-01-20 09:45:41
坂上秋成 @ssakagami

ことになるのだ。本書は亡霊的な愛によって成立している著作である。私たちはいつの間にか愛を持って作品を語る姿勢を忘れつつある。このような時代の中で、村上の著作はコンテンツへの愛が社会性を持つことを示す重要な意義を持っており、これからの十年における指標を提示するものだと述べられよう。

2010-01-20 09:49:37
坂上秋成 @ssakagami

というお話だったのさ! 支援の架空書評でした(でもそこまで間違ってはないはず)。いつかインタビューで村上は「初めて書評を書いてくれたのは坂上秋成で神でした」と言ってくれることだろう。

2010-01-20 09:51:31