君のパンツを手に入れるRPG

藤葛 @Hisen15

「俺が隊長まがいのことすんのかよ？」「ユーリ。小さなギルドだと思ってくれ」「フレン隊長は？」「実は、バルバトスほど被害は出ていないが、伝説の人物の目撃がいくつかあるんだ。僕はその検証をしに行く」「分かりました」「そうだ、その前に救護班を編成しないといけないな」「それなら」

藤葛 @Hisen15

「ええ？私が救護班を編成するの？」「頼む、シェリア。俺には他に当てがなくて……フレン隊長はエステリーゼ様とも話したらどうかと」「エステリーゼ様！？皇女様じゃない！」「ああ。フレン隊長が話を通してくれるらしい。まずは二人で話し合って治癒術師を募ってくれないか」「……分かったわ」

藤葛 @Hisen15

「いつまで寝てんの！世界が大変だって時に！」「ぐー」「……行くわよ！使者の目覚め！！」「うわああ！」「やっと起きたわね。ほら、あんたも支度するのよ」「んあ？したく？」「そう。カイルはもう行ったわよ！ほら、あたしのパンツはあげるから！さっさと支度！」「え？何だよパン」「いいから！」

藤葛 @Hisen15

「へー。そんなことになってたのか」「とりあえず、仲間内を貰っておくのが常套みたいよ。そうと決まったら、フィリアたちのところね」「なあ、ルーティ」「何？」「その、絆を深めるってどうすりゃいいんだ？」「は？」「パンツだけじゃ駄目なんだろ？」「……アンタはいつも通りでいいわよ！」

藤葛 @Hisen15

「はあ……ホットドッグ売ってなかったよ……イリアに何て言われるか……。あれ？」「うわあああ！」「ま、眩しい……！」「な、何か光ってる！けど光が……収まって……あ、あの、大丈夫ですか？」「ん？ああ、大丈夫だよ！パンツが光ってただけだから」「うん、何ともないみたい」「え？パンツ！？」

藤葛 @Hisen15

「あれ？知らないのか？大切な人にパンツを渡すって言う話があるだろ？」「ボクは大切な人に貰って……大切な人に絆の証としてあげるみたいです」「そ、そんな話が……うう、僕って何も知らないんだなあ」「今知ったじゃないか！気にしなくていいって」「そ、そうですね。でも、パンツが光るって……」

藤葛 @Hisen15

「うーん、やっぱりおかしいよなー。今まではこんなことなかったんだけどなあ」「光っていたパンツは……あれ？一枚増えてる」「え？……あれ？11枚？」「あ、あの、もしかしてパンツ、10枚も……」「ああ。知り合いに配ってたら貰ったんだ」「すごい……よね。僕なんて、一枚も貰えるか……」

藤葛 @Hisen15

「大丈夫だって。お前にも仲間はいるだろ？」「でも……」「ボクも、あんまり友達は多くなかったんだけど……勇気が必要だって、教えてもらったんだ」「勇気？」「うん。勇気は夢を叶える魔法。……あ、パンツを貰うことが夢じゃなくて、その、仲間との絆を深めることっていうか」「そっか……」

藤葛 @Hisen15

「うん、僕、頑張ってみます。あ、でも……」「ん？どうした？」「その、ホットドッグが買えなくて……まずは怒られるなあって……」「あ、それならボク持ってるよ」「え？」「さっきマルタと一緒に作ってたんだ。食べきれなくて。それでもいいかな？」「あ、ありがとう！これで怒られなくて済むよ！」

藤葛 @Hisen15

「ロイドさん、この11枚目のパンツ、どうします？」「うーん、誰のか分からないんだよなあ。それになんか、透けてるし」「何か意味があるのかもしれませんね」「じゃあ先生に聞いてみようぜ！」「はい！」 ロイドは称号　絆集いし者　を手に入れました エミルは称号　絆集いし者　を手に入れました