メタキャラクターとかのメモ書き

オフ会で話していたメタキャラクターとかの話題をリストアップしました。(他の人が読んでもよく分からないかとも思います) 数日後に『化物語』に関するメタキャラクター論の話をしています。 【『化物語』@物語三昧ラジオ】http://www.ustream.tv/recorded/8456799
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ash @blue_ash_brown

@LDmanken そうですね。「自分は小説に出ている」というメタ認識を持っている人が多い。むしろ「メタ認識を持つのがキャラクターとして当たり前」と思っているフシがある?「ある程度以上のキャラ格があれば、自分が登場人物であることくらいわかるよね?」みたいな。

2010-07-20 22:10:31
LD @LDmanken

【化物語シリーズについて】元々、『天元突破!雨宮ゆり子』を書いた時、ルイさんと僕はその物語展開を『雨宮現象』と呼んでいました。ここで“現象”という言葉には「偶発的は観測はできるが、意図的な再現は出来ない(だろう)」という意味を込めています。→

2010-07-20 22:11:22
LD @LDmanken

→実際『いちご100%』の西野さんや、『MARΩ』のゲルダは『突破』を果たしていると思うのですが、最初から意図的に行われた事ではないとも思っている。だからその『読み』はそこで終わっている。

2010-07-20 22:16:22
LD @LDmanken

@blue_ash_brown 昔から諧謔(ギャグ)として作者がキャラにそのメタ認識を持たせる事(一時的、一瞬の場合もある)は多いのですが、ここでは、そのメタ認識が宿ったとして、そこにキャラの叛意は生まれないのか?がポイントですね。

2010-07-20 22:19:37
LD @LDmanken

→「序列2位ヒロインを序列1位ヒロインに勝たせる事を“意図的”に行うことは可能か?」という命題は「作者が勝たせようとした時点で、そのキャラが1位ヒロインって事になるじゃん?」というパラドクスによって困難を極めます。これをどう突破するか?

2010-07-20 22:24:01
ash @blue_ash_brown

@LDmanken 作者がキャラを、実在の人物と等価と思えるまで愛すると、キャラが自分を「キャラではなく人間」と思うことのほうが不自然になってくる、ということですかね・・・?「非実在キャラが自分を非実在だと認識している方がより『リアル(自然)』だ」と。

2010-07-20 22:25:13
ash @blue_ash_brown

そういえば・・・物語は、「キャラクター」という役者が演じている、という考え方は昔からあったな・・・手塚のスター・システムがそうだ。そもそも「キャラクター」は死なないものだった。大塚英志さんの「アトムの命題」だ。

2010-07-20 22:29:10
LD @LDmanken

→一つは一位ヒロインには、一位ヒロインとしての然るべき物語とその結末を設計してやる。これが前提条件となる事は分かる。問題は2位ヒロインに与える物語。これをまともに与えてしまうと、そのまま両ヒロインの“物語相克”が起こるのだけど…。

2010-07-20 22:29:27
ash @blue_ash_brown

ここで言う「キャラクター」は「絵に描いた空想像の存在」のこと。アニメーションの走りって、「この絵、動いたら面白い」って想像力から来た・・・?うろ覚えだけど、TVでみた最初期のディズニーアニメはそうだったのでは・・・?

2010-07-20 22:30:38
魔王14歳 @valerico

一昨日のうみねこ講演で「竜騎士07の手法は他の作家でも流用できるか?」といった旨のことを @LDmanken さんに聞かれて、「竜騎士さんは天才的感性というより発明家的センスでああいうことやってるので、アイデアの流用はできるはず」と答えたのですが、ちょっと補足。(続

2010-07-20 22:32:26
LD @LDmanken

→その“物語相克”のままに2位ヒロインが勝ちました!こっちの方が相応しい物語でした!って為すと「だから、やっぱり2位ヒロインに見えるのはブラフでその娘が1位ヒロインだったんじゃん」という指摘から逃げられない。パラドクス確認。

2010-07-20 22:33:08
ash @blue_ash_brown

それが、「キャラクターを使ってリアルな物語を紡げる」という発見・発明があった。「絵」であり「概念」であるキャラクターは死ぬことも年を取ることも無い。しかし、「リアルな物語を紡ぐ」必要から、キャラクターには傷つく体と心を与えられた。が、「結局概念でしょ」という揺り戻しが来ている?

2010-07-20 22:33:32
魔王14歳 @valerico

続) 竜騎士さんのアイデアは確かに転用可能だと思うのですが、彼は自分の発明の概要を設計図に残したり、特許申請するつもりはないみたいで、あくまで実装済みの作品だけを出してくる。なので、これを転用可能な抽象的アイデアの形に還元するのはとても骨の折れる仕事だろうなーと。(続

2010-07-20 22:35:34
ash @blue_ash_brown

そう考えていくと、「一度作られたキャラクター」って「Fate」の英霊みたいだなー。人生(本来の物語)が終わったあと、優れたキャラクターは英霊として召還される。(二次創作)平衡世界とも似てるなぁ。

2010-07-20 22:37:07
LD @LDmanken

→つまり2位ヒロインが勝つというのは、あくまで1位ヒロインに置かれた“正調の物語”のスキを突く物でなくてはならない。…ここまでの話は『傷物語』を読んで「羽川さんの方がヒロインじゃん!」という感想を持った人なら共感し得る話だと思うけど、そうでないならチンプン~かな(汗)

2010-07-20 22:39:56
魔王14歳 @valerico

続) そしてあいにく、竜騎士さんの作品自体は乱麻のごとく入り乱れた奇形物なので、ものすごく分析しにくい。なぜか動いているスパゲッティコードみたいなもので、これを読み解くには相当の眼力が必要になりそう。その意味では、竜騎士さんのアイデアはまだ一般化されているとは言えない。 (続

2010-07-20 22:41:13
ぺんでゅらむ@大阪 @pendulumknock

@LDmanken よく解らないのですけど、ガハラさんが2位ヒロインということでしょうか?

2010-07-20 22:41:59
LD @LDmanken

→まあ“共感の世界”として話を続けると、そこで“羽川ワールド”の間隙を突く、戦場ヶ原ひたぎの行動が起きてくる。その戦略性はメタ・視点、メタ・キャラクターの存在も想定し得るものだ…というのが昨日の話に接続するポイントですね。

2010-07-20 22:45:38
魔王14歳 @valerico

続) 竜騎士さんのアイデアを一般化するには、まず天才的な眼力を持った誰かがその構造をすっきりとした設計図に写し取る必要がありそう。その過程を経て始めて竜騎士フォロワーと言える作品が生まれてくる気がしますのん。 (続

2010-07-20 22:48:15
LD @LDmanken

@pendulumknock >ガハラさんが2位ヒロイン|そうです。先程、述べたようにそこに共感がないとこの話は伝わらないかもしれません。ただ西尾先生が『傷物語』を読んだ読者が「羽川さんがヒロインじゃん」という感想を持つことを全く意図していなかったとは考えづらいとは思っています。

2010-07-20 22:48:32
ash @blue_ash_brown

まず、物語の構造として、「羽川正ヒロインをひたぎ準ヒロインが奪う話」に見せている要素を拾っていくと・・・①物語が時系列準でない。「ひたぎが正ヒロインとして、一番納得してもらえる」順番で展開されている。②ひたぎ告白のタイミングが驚くほど早い。そして、その行為に自覚的。

2010-07-20 22:51:32
LD @LDmanken

@blue_ash_brown 手塚先生のスターシステムなどは“物語外”では、手塚先生を励まし助言を与えるキャラクターなのですが、基本的に彼らは“舞台”で手塚先生のシナリオを裏切る事はしませんよね。また手塚先生自身が舞台に上がる事もある。

2010-07-20 22:51:35
魔王14歳 @valerico

続) でも、もし仮に竜騎士さんのアイデアが一般化されたとしても、「竜騎士ってやっぱり怪物だったんじゃね?」という感想はなお残りそう。アイデアとして転用できない固有の怪物性も彼には確かにあるはずで、そこまで見据えると「発明家なので転用できます」は早計すぎたかなと思いました。(終

2010-07-20 22:53:19
ash @blue_ash_brown

③羽川の「格」が高い。羽川の正義は物語世界の正義に近い。・・・こうしてみると、ひたぎがなんだかFateの桜にもみえてきたよ・・・

2010-07-20 22:54:34
LD @LDmanken

→『化物語』の構造組み立て順は、この「1位を用意して2位ヒロインを勝たせるには?」(←別の言葉でしょうけど)といった命題から出発しているかな?と。竜騎士先生の話をしていたので、西尾vsひたぎのメタバトルから接続しましたが、多分、結果としてそこまで『読める』形じゃないかと思えます。

2010-07-20 22:55:47
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