堀田伸永氏と島薗進氏の交換ツイート

宗教学者 島薗進氏とNUKSTRORIA編集者 堀田伸永(@Nobunaga_Hotta)氏との一連の意見交換ツイートをまとめました。 過去の被曝関連の健康リスクに関する評価についてのやり取りです。
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堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

393ページの「100mSv以下では人間の健康に直ちに害を与えることはない」といった部分は、バイブルの一節のような役割を果たしてきたのでしょう。しかし、同時に事故の心理的・社会的影響、煽りやデマによる差別・パニックには注意が必要。@Shimazono @okanori75

2012-09-05 09:49:06
堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

事故の心理的・社会的影響、煽りやデマによる差別・パニックには注意が必要と考えていますので、土山氏が特に放射線のリスク評価を小さくする意図でイリーンの著作を引用したようには思えないのです。@Shimazono @okanori75

2012-09-05 09:51:55
堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

土山秀夫氏のエッセイの最後に福島県民健康管理調査を歓迎するような一節がありますが、今のような不完全なかたちではなく、朝長万佐男氏やIPPNW共同代表らがいうように1mSv以上の被曝をした人については全員健康調査をしていく必要があります。@Shimazono @okanori75

2012-09-05 09:54:04
堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

土山氏が歓迎した福島県民全員を対象にした健康管理調査ですが、100mSv以下は直ちに影響はないというのが前提となっており、18歳以下の県民の甲状腺被曝調査にしても極めて限定的な内容で、県民の不安に応えるものになっていません。@okanori75 @Shimazono

2012-09-05 10:01:39
堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

土山秀夫氏が200万人県民全員を対象にした無料の健康調査、定期健診は必要なもので、争点となるのは、被曝リスク評価の基準・方法ということでしょう。国や福島県は1998年から脱原発のノーベル平和賞受賞団体にまで指摘されてどうするつもりなのか@okanori75 @Shimazono

2012-09-05 10:04:41
島薗進 @Shimazono

種々ご教示感謝。イリーンの本、これからツイッターで紹介していきます。@Nobunaga_Hottaレオニード・イリーンの著書「チェルノブイリ:虚偽と真実」…の内容で、ヒバクリスク重視派から問題視されている部分はどこでしょうか。…okanori75 @Shimazono

2012-09-05 10:04:46
堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

もともとソ連時代に科学や医学を政治に従属させてよしとして出世してきたイリーンのこと。医学上の倫理も犠牲にする志向がベースにあったかもしれません。島薗先生の多角的なご分析に期待申し上げます。こういう学者の嘘を見抜けるのはやはり学者でないとできないと思います。@Shimazono

2012-09-05 10:08:20
堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

イリーンはソ連科学アカデミーという身分・生活・社会的地位保証制度と文化・科学に対する当局の情報コントロールの中で生きてきた人。党員だったかは存じませんが、放射線科学の上層部として真実の中に嘘を織りませでもっともらしく見せる情報コントロールの手法も学んだはず。@Shimazono

2012-09-05 10:47:54
堀田伸永 @Nobunaga_Hotta

イリーンという情報操作のうまそうな放射線科学者を育てた旧ソ連も上意下達の一枚岩主義の情報統制国でしたが、アメリカも放射線科学の基礎を軍医が固めてしまい、放射線の影響に言及すること時代が軍事機密に抵触するといったような情報統制国だったんですね。@Shimazono

2012-09-05 11:38:14