パイのむきだし

あなたにパイを投げる人たち、 男性陣連詩、 メンバー(投稿順・敬称略) コーリャ、る、魚屋スイソ、雛鳥むく、case、sample、です。3周します。お題は「みんな女の子の話をしている」
0
sample @kaibutsu_head

僕らが強がる時、決して僕らの背後を見ないでほしい。そんな時は決まって、爪を燃やし尽くしてしまった獣がいるから。「送って行こうか?ううん、僕はただ、虹の向こうへ、気球みたいに越えたいだけだよ。」 #パイだし

2012-10-19 05:09:00
Aftermath @a_voice_a_room

@anapai_ 最初から決めてたキメゼリフ。でもそれは言わずに。湖を迂回する素敵な林道をドライブするように。僕の好きなことを話そうとおもいます。だって見てください、この有様を。まるで地球はお祭りじゃないですか、僕はサルで、あなたがサイで。誤解がいちばんおおきな生物だ。#パイだし

2012-10-22 21:03:13
Aftermath @a_voice_a_room

@anapai_ 恋愛って勘違いですよね?こんなにも豊かな。友達ってなんですか?家族?だれを僕たちは信じればいいんですか?そんなクエッションマークの密林を走りぬけて、ぼくたちはとりあえず音楽に身を任せながら、すこしづつ眠っていく。湖の夢をみる。 #パイだし

2012-10-22 21:03:53
Aftermath @a_voice_a_room

@anapai_ 夜!獣!虹色の!だれかの叫びがパノラマにたたまれていくから、もっと、もっと早くだ。もっと。そして紙面がたりない!いまだけはバックスペースしないでくれ!すこしづつ小さくなっていくフォント。 #パイだし

2012-10-22 21:04:44
Aftermath @a_voice_a_room

@anapai_ これでお終い。書いたそばから消されていく波間で、これだけは言っておく。だって、海がエメラルド色だから、あなたたち、全員補習。その賢すぎる心に。なぜかハモるキーワードに。吹奏楽部のチューニングが、ずっと調わない放課後のように。 #パイだし

2012-10-22 21:13:30
る(shiroyama) @ru_mentanpin

「きみがほめてくれた鼻梁のさきから/からだは腐りおちていきます」という言葉から、とても小さな世界が零れていく詩がありました、極小の宇宙が、零れ落ちていく。一晩中耳を塞ぎながらベッドの中で女の子のことを考え続けてはいましたけど、 #パイだし

2012-10-26 03:35:37
る(shiroyama) @ru_mentanpin

なぜだか涙が零れてしまって、冷たい感触が鼻梁をつたう、とき、はじめてこの詩の意味を知って、わたしのなかから「夜」というものが、「雨」が、わたしに、もう少しだけ生きていていいよ、と言ってくれた何かが、 #パイだし

2012-10-26 03:35:54
る(shiroyama) @ru_mentanpin

鼻梁のさきから、崩壊していくのを感じて、残された、あまりにも膨大な、わたしのなかの空白が、朝に、明かされようとしている、の、を、無力に、待つことしかできないのだね、 #パイだし

2012-10-26 03:36:06
る(shiroyama) @ru_mentanpin

「みんな女の子の話をしている」のはとてもかなしい、というより、かなしさも届かない、どこか。獣がる、ことでしかわたしは耐えることが出来ない。みんな女の子の話をしながら、 #パイだし

2012-10-26 03:36:23
る(shiroyama) @ru_mentanpin

次から次へと火にくべることで、日々ほつれていく指先から飛び立つ、白い渡り鳥たちが、点、点、と許されれうる「わたし」の輪郭を描いては、わたしの中に、消えていく。 #パイだし

2012-10-26 03:36:35
魚屋スイソ @suiso

階段の価値は女子高生のパンツが見えるかどうかで価値が決まる。砂漠の中心にフィギュアショップを開き、密林の奥深くにゲームセンターを建て、2chでひたすらステマしているうちに一眼レフを携えた女が大勢やってくるようになる。 #パイだし

2012-10-27 05:14:40
魚屋スイソ @suiso

彼女らを敬礼のポーズで整列させ、ドット単位でズレを修正しながら文字を模り、渡り鳥や宇宙人に向けてメッセージを送る。『海に関するデータを圧縮ファイルとして内包する女の子はパンツを足首に下ろすときだけ光の屈折率が変わる』 #パイだし

2012-10-27 05:15:00
魚屋スイソ @suiso

LEDライトを飲み込んで単なるマップチップと化した女たちのささやかな発光が星座になる。地下鉄のように、からだのうちがわを女の子が巡回し、無数にある駅の、プラットフォームに差し掛かる度に違うイメージが映し出される、 #パイだし

2012-10-27 05:15:10
魚屋スイソ @suiso

そういう現象のことを詩と呼んでいたいし、そういう現象のことで詩を読んでいたい。萌え声のアナウンスと鉄の轍の軋む音が重なったトラックをマスタリングする。ボイジャー探索機に乗って、肉体から、地球から、女の子が、 #パイだし

2012-10-27 05:15:21
雛鳥むく @escapegoat04

@anapai_ 青い砂漠、(ここからならよくみえるよ、彼女の鼻梁のはじまりにひろがるしなやかな森、月明かりを受けて銀色に濡れていく木々のさなか、ゆらゆらと波紋をうみながら揺れる灯火の水面に映る僕、 #パイだし

2012-11-03 03:55:12
雛鳥むく @escapegoat04

@anapai_ 音叉の残響のような静寂の耳鳴りのなかで、手を握りあって、炎天下のチョコレートみたいに粘性をもったまどろみの水を互いにかけあった、(ほんとうは苦いよ、と、きみは言うだろうね、僕もおなじだ、 #パイだし

2012-11-03 03:57:08
雛鳥むく @escapegoat04

@anapai_ (銀色のまんなかで縺れあいながらまどろみにおちるとき、いつも僕はひとり真冬の浜辺に立っている夢をみるんだ、隣で手を握ってくれていたはずの彼女もここにはいなくて、立ち尽くす僕はただ、眼前にさしだされた寒空と水平に挟まれた遠い春の彼岸を見つめながら、 #パイだし

2012-11-03 03:58:40
雛鳥むく @escapegoat04

@anapai_ えいえんの雨を待つ獣だった、(きみ、や、きみ、(きみも、(探査機に乗って飛んでったたくさんのきみが、たくさんの僕に向かって手を振っているのが見えるよ、(気のせい、 #パイだし

2012-11-03 04:08:29
雛鳥むく @escapegoat04

@anapai_ (スクランブル交差点、人混みの高揚や凋落にまみれて巨きなまどろみにおちていく僕、刹那、加速する、凍えるアスファルトを雨粒が殴る、アップビートの足音、嘲りや下卑た笑い声、と、点滅する信号のひかりのなかに彼女のあおい灯火がみえた気がして、(気のせい、 #パイだし

2012-11-03 04:11:45
生卵を喰う鳥 @namatamago_tori

@anapai_ 【純真無垢な微笑で】「以上が展示させていただいた標本となります」と彼女は言った。彼女の瞳に青の炎が見えた気がした。彼女もまた標本だった。僕は僕らは僕たちは、この雑踏のいたるところで酸素と水素を混ぜ合わせ、爆発させたい。(https://t.co/VSOVGR8V

2012-11-05 14:07:17
生卵を喰う鳥 @namatamago_tori

@anapai_ 出来上がったDHMOにあらゆる動詞を嵌め込みたい。たとえば「女の子について話している」「女の子について話している」【暗転】あたし(たち)は見本市に並んでいた。右手を水兵のように額に当てて、そいつはまるで爛れた色気、砂漠みたいに乾いた肌。 #パイだし

2012-11-05 13:26:39
生卵を喰う鳥 @namatamago_tori

@anapai_ [・・・]右手を水兵のように額に当てて、そいつはまるで爛れた色気、砂漠みたいに産まれた鳥の雛、乾いた肌。(https://t.co/JgFj4Spv

2012-11-05 14:09:14
生卵を喰う鳥 @namatamago_tori

@anapai_ 早く雨が降ればいい。そして虹が架かって欲しい。あたし(たち)に嵌め込まれた「話題になる」という枷から解き放たれて、あたしたちは暗殺者になるから。うまくいくかな。うまくいったら祝杯をあげない? 高粱でつくったキツめの酒でさ。 #パイだし

2012-11-05 13:27:40
sample @kaibutsu_head

やがて雨が上がると、揃えられた爪先が新しい影を作り、滑走路を延ばして、そこからまた、白い渡り鳥の群れが一斉に飛び立った。』アンコールが鳴り止まない。「ほんとうに、おしまい?」私は母にそう言いました。抱きかかえるポップコーンのバスケットは、#パイだし

2012-11-08 00:48:27
sample @kaibutsu_head

まだ小さな女の子だった私には大きすぎて。終演を告げるオペラカーテンは、昔、父に連れられて行った築地市場の床から排水口へと流れて行く鮮魚の血液よりもビビッドな赤だった。赤の断崖から投身したリカちゃん人形のスカートが風を受け、捲れ、裾が広がり、それは水平線まで広がり続けて、#パイだし

2012-11-08 00:49:27