過剰品質に関する西先生と秋山さんのツイートをまとめ

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Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

しかし品質を構成する指標は複合してお互いにトレードオフの関係を保っていたりするので、きちんとコントロールするには開発技術が高くないといけません。また信頼性などの品質指標は結果系であり、直接コントロールできません。

2012-09-06 11:42:00
Shukuguchi @Shukuguchi

@YasuharuNishi 了解です。が、プロダクト品質がプロセス品質の結果であるとして、プロダクト品質の暴走はプロセス品質の暴走(Lost Controll)と捉えたわけです。”やり過ぎだ”と思っても”止める手段がない”といった状況です。

2012-09-06 11:43:32
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

すなわち品質をコントロールするというのは、開発技術を介在して間接的にしか行えないのです。さてここで問題がでてきます。開発技術をどうコントロールすれば、(結果としての)プロダクトの品質が「安定して」コントロールできるでしょうか。ポイントは「安定して」というところです。

2012-09-06 11:43:51
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

何十回、何百回の試行の中でたった1回だけプロダクトの品質を思惑どおりにするのであれば、それほど難しいことではありません。例えばプロダクトの信頼性を今の1/2にしたいのであれば、適当にテストで手を抜けばよいのです。

2012-09-06 11:45:46
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

しかし間接的にしかコントロールできないプロダクト品質を「安定して」思惑通りにするには、そんなサイコロを振るような方法では不可能です。プロダクト品質を「安定して」思惑通りにするには、開発技術を十二分に高めないといけないのです。

2012-09-06 11:47:22
Shukuguchi @Shukuguchi

@YasuharuNishi はい。単に”制御不可能なプロセス”だと、そもそもの品質の悪さも含んでしまい、”過剰”への対比には適切でないですね。「高い開発技術」といったことを前提にすると、それは回避できるように思います。(が、”制御不可能なプロセス”の表現は避けた方がよさそう)

2012-09-06 11:47:27
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

どこの要素にどういう技術をどれだけ投入したら、お客様が得られるどういう品質がどれだけ上下するのか、という関係をきちんと把握していないといけないからです。このことを、過剰品質論を唱える組織はどの程度できるのでしょうか。多分できません。できないから過剰過剰と吠えるのです。

2012-09-06 11:48:39
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

繰り返します。品質が過剰だと騒ぐ人たち(組織)は、品質をコントロールできないのです。コントロールできない人たち(組織)が過剰を是正するには、停滞するしかありません。だから、過剰品質という言葉遣いは百害あって一利無しなのです。

2012-09-06 11:49:55
あきやま🍠 @akiyama924

過剰品質と聞いたら「もっと安く作れ」といわれたたと脳内変換しています。

2012-09-06 11:51:18
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

というような辺りのことを、そのうちSQiPのサイトにまとめて書かねばならんなぁ、と思いつつ、きっと幾年月が過ぎるのでしょう…。 orz.

2012-09-06 11:51:51
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

はい。その通り。コスト絶対で技術力軽視の人たちが、コスト低減を主張するためのスケープゴートにしているわけです。 RT @akiyama924: 過剰品質と聞いたら「もっと安く作れ」といわれたたと脳内変換しています。

2012-09-06 11:52:36
あきやま🍠 @akiyama924

@YasuharuNishi うん。相手にするだけ無駄と悟りました。

2012-09-06 11:53:49
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

まぁでも「品質第一」という用語の意味を理解している品質関係者が少ないのも問題です。品質第一とは、品質は絶対的聖域で(コストなど)他の指標を犠牲にしても達成せよ、という意味では全くなく、「まず」品質向上を目指すとコスト削減も生産性向上もついてきますよ、という意味に過ぎないのです。

2012-09-06 11:56:59
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

まずコスト削減を狙うと、多くの場合(ワインバーグの実験でも示されているように)コストも納期も品質もダメになります。まず(筋のよい)品質向上を狙うと、製品のダメなところとかプロセスのムダなところを除去しようとしますので、手戻りが減って納期が短くなりコストが下がります。

2012-09-06 11:58:58
Shukuguchi @Shukuguchi

@YasuharuNishi 主旨は同意です。安定した開発技術を適切に投入することは、そうだと思います。しかし、開発技術が開発されて、進化している状況下(特にソフトウェア分野はそうだと思う)では、大変困難なことでは無いかと、想像します。

2012-09-06 11:59:20
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

暴走品質な組織の品質担当なんかが、自分達を聖域化するために「品質第一」という用語を間違った意味で振り回すのですよ。困ったものです。皆さんの周りにそういう人がいたらご一報を。SQiPでボコボコにします。

2012-09-06 12:01:44
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

そういう状況にある組織で「過剰品質」が声高に叫ばれる、というのはイメージしにくいです。 RT @Shukuguchi: …しかし、開発技術が開発されて、進化している状況下(特にソフトウェア分野はそうだと思う)では、大変困難なことでは無いかと、想像します。

2012-09-06 12:02:19
Shukuguchi @Shukuguchi

@YasuharuNishi 組織という観点でなく、開発技術も開発・進化過程にあるソフトウェアという分野では起こり得ることであり、それが、開発技術をコントロールできなくする要因ではないか?という疑問です。

2012-09-06 12:05:56
Shukuguchi @Shukuguchi

@YasuharuNishi 「枯れた技術の投入」が製造業的な対応だと思います。しかし、現在では「枯れるまで待てない」状況も少なくないと覆います。話ずれますが、経年した開発としても、当初は「枯れていない技術」が投入され、現在において良くない影響がでているのではないでしょうか?

2012-09-06 12:17:09
Susumu Yamazaki (ZACKY) @zacky1972

にしさん @YasuharuNishi に始まる過剰品質の議論 http://t.co/ZrjYZoeC に,反論,というか議論のズレを指摘しました。 - http://t.co/SYp1nxvj

2012-09-09 10:29:18
あきやま🍠 @akiyama924

@zacky1972 @YasuharuNishi 140文字だと書き切れなかったのでfacebookにコメントしました。

2012-09-09 10:51:24
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

山崎先生、ありがとうございます。クリステンセンの議論は十二分に理解しており、それについて異を唱えているわけではありません。 RT @zacky1972: 過剰品質の議論に,反論,というか議論のズレを指摘しました。 http://t.co/SOkgd5NL

2012-09-09 10:42:58
Susumu Yamazaki (ZACKY) @zacky1972

@YasuharuNishi にしさんを槍玉に挙げているようでいて,実は「過剰品質,だから品質向上するのをやめよう」と言っている人達を槍玉に挙げています。

2012-09-09 10:49:57
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

まず、趣旨の分かりにくいTweet群だったことはお詫びします。なにせTwitterですから、お許し下さい。心の赴くままに書き、事前にまとめたりしていませんので。いかに私が普段非論理的に考えているか、という証左だと笑って下さい。 (^^;

2012-09-09 10:44:55
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

私がTweetしたのは「過剰品質という言葉遣いを止めよう」という趣旨です。「過剰」という言葉遣いには、単に量が多いという語感しかない、と考えています。量が多いという語感に対する普通の反応は「だったら止めちゃおう」となります。

2012-09-09 10:46:40