過剰品質に関する西先生と秋山さんのツイートをまとめ

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Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

こないだSECの品質監査制度の偉い人が「日本は過剰品質なんですよ」と言っていた。でもそれは、間違った品質管理をやり続けた結果に過ぎない。その結果だけをみて過剰だから止めよう、と品質管理活動を止めると、すぐに致命的なまでに品質は低下する。過剰品質という表現は、とても危険なのだ。

2012-09-06 11:06:32
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

過剰品質論を振りかざす人たちが見ている現場は、間違った品質管理活動をたくさんしている。それは、顧客満足にも、技術力向上にも、生産性向上にも役立たない、自己目的化したエセ品質管理だ。その間違いを端的に表現する言葉はないだろうか、とずっと考えていた。

2012-09-06 11:08:09
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

過剰品質なのではない。「暴走品質」なのだ、と気がついた。間違った方向の品質管理活動を凄い工数で行う。間違った方向に猛スピードで走る、いや、どこに向かっているか自分達でも分からないのに猛スピードで走るさまなのだ。

2012-09-06 11:09:30
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

過剰を止めよう、と言うと、活動自体を止めてしまう人が多いと思う。でも、暴走を止めよう、と言うと、きちんと走ろうと考えてくれる人が多いのではないかな、と思う。ちょっと皆さん、この語感が合っているか感想を下さい。

2012-09-06 11:10:50
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

ちなみに、品質管理がうまくできていない(ソフトウェア開発)組織には、暴走品質、迷走品質、停滞品質があると思う。品質管理活動の方向性(筋のよさ)と量の関係で言うと、方向性が悪くて量が多いのが暴走品質。方向性が悪くて量が少ないのが迷走品質。方向性どころか量がほぼゼロなのが停滞品質。

2012-09-06 11:13:14
鈴木三紀夫 @mkoszk

@YasuharuNishi 過剰は状態、暴走は活動またはベクトル。その違いが論点の違いかもしれません。

2012-09-06 11:14:15
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

方向性がよくて量が少ないのは「もう少し頑張れ」。方向性がよくて量が多いのは、顧客の満足を先取りして技術力を十二分に高めているのだから、素晴らしい製品を出して儲かっている組織なのだよ。

2012-09-06 11:15:43
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

方向性、というのはよくないかな。単なる方向ではなくて、常に移動し続ける目的地にきちんと向かっているかどうか、なんだ。だから、目的地を行き過ぎるのは方向性が悪いということ。目的地の移動先を目指せるのが、方向性がよくて量が多いということ。ここが分かりにくいね。

2012-09-06 11:17:13
しんすく(け) さん。 @snsk

@YasuharuNishi 品質管理の「量」って例えばどんなのでしょう?

2012-09-06 11:17:30
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

過剰品質という考え方に頷く人のほとんどは、お客様に必要ない機能や性能、お客様の満足につながらない活動を批判・是正したいだけなんです。その目的には、過剰という言葉遣いは副作用が大きすぎるのですよ。 RT @mkoszk: 過剰は状態、暴走は活動またはベクトル。その違いが論点…かも…

2012-09-06 11:19:49
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

間違った方向性という意味で言えば、ハンコ押しすぎ、とかね。 RT @snsk: 品質管理の「量」って例えばどんなのでしょう?

2012-09-06 11:20:18
しんすく(け) さん。 @snsk

なああああるうう。プロセスの重さとかですね。RT @YasuharuNishi: 間違った方向性という意味で言えば、ハンコ押しすぎ、とかね。 RT @snsk: 品質管理の「量」って例えばどんなのでしょう?

2012-09-06 11:21:19
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

品質管理は本質的に技術開発である、ということを理解している人は意外に少ない。(企画や)設計、生産の悪いところ(バグとか失敗とかね)というのは、自分達の技術力の限界を表している。それを改善するというのは、自分達の技術力を向上する、すなわち技術力を向上することに他ならない。

2012-09-06 11:23:22
Shukuguchi @Shukuguchi

「過剰」は「(多分)正しいことに過分に足されている」というイメージで、本質は(多分)正しい活動であり”危険でない”というイメージを与えるが、「暴走」は”(元は正しかったかもしれないが)そもそもが正しくなくなっている”+”危険である”というイメージを与えるように思います。

2012-09-06 11:24:30
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

だから、バグ分析において「ちゃんとやってない」「レビューが足りない」などという原因を出すのは、本質的に品質管理は技術開発だと理解していない証左だ。バグを分析するときに重要なのは、自分達のどの技術がどのようにいけないか、が分かるようにすることだ。しかも製品開発に適用できる抽象度で。

2012-09-06 11:25:55
鈴木三紀夫 @mkoszk

@YasuharuNishi 過剰品質という言葉を使う人は、プロダクトの品質に着目しているのではなく、品質向上活動の「過剰さ」について語っているので、ほどほど品質にすると、活動自体が縮小してしまうということでしょうか。

2012-09-06 11:27:09
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

技術開発と聞いて研究所とか大学とか(製品開発と遠い)研究開発部門だけを思い浮かべるのは、現場の技術者の技術力というものを理解していないのだと思う。

2012-09-06 11:27:09
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

そういう人がバグを分析して「技術力が足りない」という原因に至ると、座学で「アーキテクチャ講座」みたいなのを始めようとしたり、外部のコンサルから新技術を導入しようとしたりするわけだ。全部悪いとは言わないが、現場が喜ぶ策になる例は稀だし、そもそも1件のバグの対策としては重すぎる。

2012-09-06 11:28:42
Shukuguchi @Shukuguchi

@YasuharuNishi まったく。同意。 製品開発というか、物事を成すという枠組みの中での、ことなる観点(見方?)と捉えています。 RT 品質管理は本質的に技術開発である、・・・

2012-09-06 11:31:25
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

「過剰」はコントロールできるという傲慢さが基本にありますから。RT @Shukuguchi: 「過剰」は「(多分)正しいことに過分に足されている」というイメージで…「暴走」は”(元は正しかったかもしれないが)そもそもが正しくなくなっている”+”危険である”というイメージを与える…

2012-09-06 11:31:31
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

いえ、プロダクトの品質の過剰さ(画素数の多さ)にも着目していますよ。 RT @mkoszk: 剰品質という言葉を使う人は、プロダクトの品質に着目しているのではなく、品質向上活動の「過剰さ」について語っているので、ほどほど品質にすると、活動自体が縮小してしまうということでしょうか。

2012-09-06 11:32:23
Shukuguchi @Shukuguchi

@YasuharuNishi 正にそうですね。アンコントーラブルになっていることがおうおうにしてありますからね。”プロセスが制御不可能”とは、なんとも恐ろしい状況です。 RT 「過剰」はコントロールできるという傲慢さが基本にありますから。

2012-09-06 11:34:56
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

プロダクトの品質が「過剰」というのは、過去のある時点の目的地のある方向が未来永劫正しいと思い込み、そちらにのみムカ手暴走する様子なのです。目的地はいつも動き続ける、ということを活動に落とし込めない。それを理解しないまま過剰を止めるには、停滞するしかないわけです。

2012-09-06 11:36:04
Yasuharu NISHI @YasuharuNishi

過剰品質論を唱える人たちは、すべてのプロダクトの品質を直接コントロールできると考えています。単一指標の品質目標値(画素数など)を決めるのであれば、間違っていません。 RT @Shukuguchi: …アンコントーラブルになっていることがおうおうにしてあります…

2012-09-06 11:39:58
あきやま🍠 @akiyama924

@YoshiyukiUeyama ということは、少なくとも総合的な品質の評価は受け取り手が握っていることになりますね。

2012-09-06 11:41:15
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