廃炉作業は「安全」なのか(2)――植松青児氏による《廃炉作業「安全」説への批判》

 3.11以後、東電福島第一原発事故をきっかけにして、日本中で脱原発運動が大きな盛り上がりを見せました。運動にかかわるひとびとは、廃炉作業の問題をどのように考えているのでしょうか。  今回は、2012年8月下旬の植松青児(@uematsuseiji)氏による連続ツイートをとりあげます。植松氏は311以後の東京の脱原発運動に積極的にかかわってきた人物のひとりです。彼の見解は以下のようにまとめることができます。  ■〈bcxxx氏の廃炉作業「安全」説は以下の理由で問題がある:  (1)稼働期間の短い特定の原発の状況だけを根拠にしていること 続きを読む
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植松青児 @uematsuseiji

(25)ここで留意すべきは先述の(10)で紹介したbcxxx氏の「これでこれからもデモで安心して「廃炉!」コールができますな」という発言です。どうやら彼は「『廃炉コールは何も問題ないよ!」と主張する意図を以て、先述の(6)〜(11)のツイートを行ったと思われます。

2012-08-16 14:25:42
植松青児 @uematsuseiji

(26)「廃炉!廃炉!」と連呼するコールは(反原連参加団体の)NNMHやドラムデモでは定番で、いっぽう複数の人間からは違和感や疑問が表明されていました。bc氏はそのコール戦術に正当性を与えたかったのでしょうか。しかし、そういう運動側のご都合で安全デマを拡散されてはたまりません。

2012-08-16 15:02:17
植松青児 @uematsuseiji

(27)最初に述べたように、これは運動内部から(原発推進側と同じような)安全デマがキャンペーンされたという問題です。さらに、bcxxx氏のような社会運動ではニューカマーに属する人間であっても、このような運動ゴロ的な言動をしてしまうという事実は、いろいろなことを考えさせられます。

2012-08-16 15:17:29
植松青児 @uematsuseiji

(28)少なくとも、社会運動のオールドスクール=邪悪、ニューカマー=普通・無垢といった単純なステロタイプで捉えることは不可能でしょう。

2012-08-16 15:21:24
植松青児 @uematsuseiji

(29)もうひとつ指摘すると、原発・放射能問題という巨大な問題の中で、メジャーな運動(再稼働反対)の運動体の利害のために、被曝労働というマイナーな(原発地元の人々と貧困層に限定された)問題に関して悪質なキャンペーンが行われたことは、これは根が深い問題を生み出したと思います。

2012-08-16 15:29:34
植松青児 @uematsuseiji

(30)@bcxxx氏は最近「デマが反原発運動を瓦解させる」的な主張を繰り返していると思いますが、その主張に基づけばbcxxx氏自身のキャンペーンも「反原発運動を瓦解させるもの」にほかならないはずです。彼は自身のキャンペーンについて責任をとる必要があると思います。

2012-08-16 15:38:23
植松青児 @uematsuseiji

(31)同時に、この現象はbcxxx氏個人の問題にとどまらない、(ある欲望に取り憑かれれば)誰もが冒しうる行為だろうと私は感じています。bcxxx氏の主体的責任は問われるべきですが、それだけが私の提起したいことではないことを表明しておきます。

2012-08-16 15:46:57