空想職業-朔月まとめ

覚書的にまとめを。飴屋と蜂蜜屋と星拾い屋。あと浮気してぽろぽろとw
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@sktkx

#空想話 飴屋の指輪は左手の小指にはまっている。銀色の平たい物で表面に何やら見慣れぬ文字が刻まれている。これで小瓶をノックするとものを閉じ込める力を小瓶に与えることができる。小指にはめているのはサイズが女性のものだかららしいが、誰のものなのか飴屋が口にしたことはない。 #蜜飴星

2012-09-08 07:59:53
@sktkx

星拾いで怪我をした星拾い屋に偶然出会った飴屋。転んだ拍子に周りには星の欠片が散らばり、星拾い屋の白い髪にも引っ掛かってる。何か言おうとした星拾い屋の口に飴を放り込んで黙らせて、その間に足首の捻挫に薬を貼り付けて包帯を巻く飴屋。 #頭の中にあるビジュアルを誰かに絵にして欲しい

2012-09-08 08:06:14
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#空想話 蜂蜜屋と飴屋と星拾い屋を中心にするから、 #蜜飴星 「みつあめぼし」にしてみた。

2012-09-08 12:35:39
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#空想話 「ん?」今朝雷を閉じ込めた小瓶の様子がおかしい。妙な騒がしさに瓶のふたを開けると、雷が飛び出して飛んでいった。「本体まで閉じ込めてしまったかな」いつもなら【要素】を抜き取るだけなのに。「雷嫌いのお嬢さんのことを考えすぎたようですね」 #蜜飴星 #ことうら #音集め

2012-09-08 15:15:30
@sktkx

#空想話 「人形使いの方ですね。先程遠くから拝見していましたよ。そうそう、いいところで。これをよければもらってください」飴屋は道具箱から小袋に飴をいくつか放り込んだ。「以前お見かけしたときの、貴方のお客の笑顔を入れた飴なんです」 @crow0404 #人形使い #蜜飴星

2012-09-08 21:08:54
@sktkx

#空想話 ふわりと表情が緩む人形使いを見て飴屋の表情も緩む。「いい笑顔をいただけたお礼をしたいと思っていたのです。また次の機会にお渡しできると思いますよ」道具箱を背負うと一礼して飴屋は歩き出す。貴方がもたらした笑顔の味はいかがでしたか? @crow0404 #人形使い #蜜飴星

2012-09-08 21:53:44
@sktkx

#空想話 「秋雨か、夏の名残雨か」飴屋は小瓶に朝から降る雨のしっとりとした静けさを封じ込めた。が、微かに眉を寄せる。「しまった」すぐそばでぱちりと目を開けた星拾い屋が雨の音を聴いて嫌そうな顔をしていたのだ。星拾い屋は雨が嫌いだ。小瓶に「うんざり」が混じってしまった。 #蜜飴星

2012-09-09 07:56:10
@sktkx

#空想話 「飴屋、いる?」ひょこりと宿の窓から浅葱色の頭が現れた。「蜂蜜屋?よくここがわかりましたね」「うちの蜂はあんたの飴の匂いが好きだから」少し赤くなってそう言うと、蜂蜜屋は慌てて荷物を引っ掻き回した。その慌てぶりに首を傾げる飴屋の背後で星拾い屋がため息をついた。 #蜜飴星

2012-09-09 11:27:59
@sktkx

#空想話 「遅れて悪かったね。お詫びに、これ」「ああ、別に気にしなくても」言いかける飴屋に蜂蜜屋が渡したのは、半透明の立方体だった。親指ほどの大きさの箱が、木の箱にきっちりと収まっている。「これは?」「一個一個ふたをこう開けて」面のひとつがぱちりと外れる。 #蜜飴星

2012-09-09 11:48:06
@sktkx

#空想話 「閉じ込める」ぱちんと再びふたを閉める。「面白いですね。これは、蜜で?」「うん、細工師に作ってもらった。蜜だから飴を作るときにそのまま入れてもいい。もらって」「ありがとうございます」飴屋は微笑んだ。「お礼に朝食を食べていってください」「え、いや、ちょっと」 #蜜飴星

2012-09-09 11:55:27
@sktkx

#空想話 「駄目ですよ。帰しません」ひょいと窓から手を伸ばして蜂蜜屋の小柄な体を抱えあげる。「こら、放して!」「放したらすぐどっか行っちゃうじゃないですか。まだ集めた蜜も見せてもらってないんですからね」「・・・勝手にやってろ」呟いた星拾い屋が大あくびをした。 #蜜飴星

2012-09-09 11:59:07
@sktkx

穏やか過ぎて人の好き嫌いに鈍感な飴屋(20歳男)。 照れ屋なので飴屋に好きと言えないが、端から見たら丸わかりの蜂蜜屋(17歳女)。 飴屋を兄と慕っているが、人間関係についてはよっぽど大人な星拾い屋(15歳男)。 #蜜飴星

2012-09-09 19:37:46
@sktkx

#空想話 親指ほどの半透明の立方体の一面をぱちりと開ける。指輪で軽く叩くと、箱はぼんやりと光り始める。「秋の風がいいでしょうね」呟きに呼応して何かが箱を満たした。ふたを閉めれば、完了。飴屋は箱を指でつまんで、軽く揺らす。秋の風が紅葉の紅を宿して閉じ込められていた。 #蜜飴星

2012-09-09 20:02:11
@sktkx

#空想話 蜜色の箱にしまってあるのは、秋の風と虫たちの恋心。次第に磨かれていく月の光。垂れる稲穂に浮き浮きする雀たちの食欲。時々紅葉のように赤くなってうつむく君を見たときの落ち着かない私の気持ち。 #蜜飴星

2012-09-10 17:11:04
@sktkx

#空想話 純白の髪の星拾い屋は、いつも頭のてっぺんで髪の毛をきゅっと縛る。縛る紐には鈴が二つついていて、星拾い屋が動く度にしゃらんしゃらんと音を立てる。その音が、落ちてくる星を呼ぶのだ。一族に伝わるというこの鈴も、今では彼しか持っていない。彼は最後の一人だった。 #蜜飴星

2012-09-10 21:45:40
@sktkx

#空想話 星拾い屋は他にもいるだろうが、彼の一族は鈴を使ってきた。その音色が、星を求めて放浪する一族同士も呼んだという。もう今では鈴が呼ぶのは星ばかり。それでも彼はどんな場所へも鈴の音とともに駆けて行く。無くした一族には会えないが、星が、鈴が、今では友を呼んでくれる。 #蜜飴星

2012-09-10 21:50:22
@sktkx

#空想話 「勇敢と無謀は違うのですよ」眉をつり上げて厳しい表情で自分を叱りつける飴屋が実は滅多に怒ることなどないと、初対面の星拾い屋は知るよしもなかった。ただでさえ自分の失態で動けなくなるほどの捻挫をして恥ずかしいのに、頭ごなしに叱られて星拾い屋はむっとした。 #蜜飴星

2012-09-11 01:21:43
@sktkx

#空想話 「うるせえな。ならほっときゃよかっただろ」横を向いて呟くと、今度は無理矢理顔を戻された。「あいにく、見て見ぬふりなどできない性格なんです。運が悪かったら死んでいたんですよ」まっすぐで優しい。馬鹿みたいに人が良い。だが、それは何故かうっとうしいけど心地いい。 #蜜飴星

2012-09-11 01:28:37
@sktkx

#空想話 「なんだよ、もう。変なやつだな」星拾い屋は苦笑して空を見上げた。しゃらん、と鈴が音を立てる。「ですから」「わかったよ」「え?」「ごめんなさい。これからはもうちょっと気をつける」微かに赤くなってそう言う星拾い屋の頭を、飴屋は笑みを浮かべてぽんぽんと軽く叩いた。 #蜜飴星

2012-09-11 01:34:35
@sktkx

#空想話 栗とか梨とかいう季節の果物も、飴作りには欠かせない。栗は山で拾うものが小粒でも美味いが、梨は丹精されたものがいいから、果樹園を回ってこれぞというものを買い付ける。ただし、後ろから星拾い屋がついてきてひょいと自分の分まで入れるから、気を付けないといけない。 #蜜飴星

2012-09-11 12:40:16
@sktkx

#空想話 「いい夕暮れですね」呟いて、飴屋は道具から大きめの陶器の入れ物を取り出す。指輪で二回ノックしてふたを開けると、飴色に染まった夕暮れと夕焼け雲がゆっくりと流れ込んだ。トロリとしたそれは天然の飴になる。「秋の夕暮れはいい飴になりますね」満足げに呟いてふたをした。 #蜜飴星

2012-09-11 17:48:20
@sktkx

#空想話 星拾い屋「そういえば昼間はうちの方に来てたな。俺がにらんだら逃げてったぜ!」飴屋「単に通りすぎる雷雨を恨めしそうに見てただけじゃないですか。夜晴れないと商売あがったりだーって」蜂蜜屋「星拾い屋がケンカ売ってたのは本当。降りてこい、とか叫んでた」 #蜜飴星 #ことうら

2012-09-11 18:32:00
@sktkx

うちの星拾い屋は15歳くらいかなと思ってたんだけど、だんだん13か10くらいに縮んでいる気がする #蜜飴星

2012-09-11 20:43:24
@sktkx

いっそ、ちびっこでもいい← #蜜飴星

2012-09-11 20:47:17