『協力できないなら邪魔するな』 支援は誰のためにあるのか
そして、避難所生活のような「みな同じ環境」という生活から、人それぞれの生活へと移行していきました。避難所生活の連帯が解散されることを惜しむ声も当然ありましたが、これも通常の生活に徐々に戻っていくプロセスのひとつにほかなりません。
2012-09-15 19:58:48それぞれの生活が始まれば、当然それぞれの悩みや葛藤が生まれますし、自立に向けた格差も生まれます。そうした格差は被災地に特有のことではなくて、社会の中に埋め込まれているものです。
2012-09-15 20:00:48状況がそうやって変わっていき自立できる人が増えていけば、だんだんと外部からの支援の必要量も減っていきます。もちろん支援を引き続き必要とする人はいますが、おしなべて自力でどうにかできることが増えていけば、その部分への外部支援は不要となるものです。
2012-09-15 20:03:10そういったことやその他さまざまなことを考慮しながら、地域社会ではさまざまな人が連携をとって動いています。これは基本的にどこでもそうです。もちろん、現状が充分で完璧であるとは言えない面は多々ありますが、そうした動きをとる基盤が現に存在するのです。
2012-09-15 20:07:53「被災地支援」と言うなら、そういう、いわば「地域の生態系」とでもいうべきものへの一定の配慮というのはあってしかるべきだと考えます。なお、「地域の生態系」には当然現地行政も含まれます。
2012-09-15 20:11:52そうしたことに配慮を求める意見が寄せられても、代表は「あなたとは関心が異なります」「そのことは織込済です」などと、配慮の中身を語ることはありません。
2012-09-15 20:13:16これはなぜだろうかとずっと考えてきました。自分の中では「彼らは彼らの活動にしか関心がないのではないか」というのが現時点での仮説です。「被災地支援」の対象たる被災地の地域社会の自立に関心は払われておらず、「被災地支援」とくくられる活動にのみ関心があるのではないかと。
2012-09-15 20:16:06それが中長期的に被災地のためになるか、というのは、自分の中では疑問です。もちろん、短期的にはその恩恵を受ける人がいることは認めた上で。
2012-09-15 20:16:59一般的に「支援」を考えた場合、常に決定権を持つのは支援を受ける側です。支援者は、受援者を支え助けるのが役割。「ありがた迷惑」という言葉もあるとおりで、なんでも先回りしてやればよいというものではありません。
2012-09-15 20:19:55なので、支援する側に立ったときは、相手にどのような支援が必要なのかをよく見極めて判断してから実施し、その結果の善し悪しをフィードバックして次に活かすということを当たり前のようにやらなければなりません。
2012-09-15 20:21:40そういった諸々のことをぐるりと括って考えた上で、これまで様々な人が「ふんばろう」の活動に対し危惧の声を発してきました。それは、単に「ふんばろう」の活動の否定ではなく、「せっかくいいことやってるのだからもっとここに気を付けた方がいいよ」というヒントも多数含まれるように見えました。
2012-09-15 20:24:32しかし、彼らはそうしたヒントを取り入れることをせず、独自の方向性に磨きをかけていきました。懸念の声を邪魔者扱いし、ひどいときは嫌がらせめいた行為まで行われる始末。代表がよく言うとおり「「被災地支援」が目的なら共に協力しあえる」はずなのに、彼らが自らそうすることはありませんでした。
2012-09-15 20:27:58「目的は共通なのだから、協力しあえる」的な言は、彼らにとって「私たちの目標は正しいのだから、周囲が私たちに協力して当然だ」という意味あいで使われていたように自分には見えました。それが「協力できないなら邪魔するな」につながります。
2012-09-15 20:29:50「協力できないなら邪魔するな」という論理が向けられる相手は、ときに支援先であることもあったようです。支援先に「邪魔するな」と言う支援組織があるとしたら、それはいったい誰のためのものなのだろう?という素朴な疑問も浮かびます。
2012-09-15 20:31:58もうとりとめなくなってきたのでこの辺にしておきますが、「異論を「クレーム」として切り捨てるやり方」「地域の生態系との連携を度外視する姿勢」がさまざまな溝を深め、「被災地支援」という目標を疎外することになるのではないかということを危惧しています。
2012-09-15 20:38:03私の書いたことは「被災地支援」という目的において「ふんばろう」の邪魔になるものとは思いません(邪魔するものであるならば具体的にご指摘ください、発言の撤回と謝罪も検討します)。本気で「被災者支援」をお考えなら、今からでも遅くないので一度立ち止まって考えてみてほしいのです。以上。
2012-09-15 20:40:04蛇足。以前よく使われていたのが「方法論の違いを許容して前に進む」でしたが、私は方法論とは別なレイヤーのこと、つまり、周囲と方法論を共有できる目的を再設定してはいかがですか?ということをくどくど書いた中で言っているつもりです。
2012-09-15 20:44:30以上は誰に向かって書いているわけでもなく、基本的に公開モノローグとして自分の見解を示したものです。内容に対して何かご意見がありましたら穏当な方法でお寄せいただければと思います。日本最大級の支援組織さんが、まさか職場に電凹とかしないですよね。
2012-09-15 20:47:31