【シューニャリアーナ享受論】あなたがいたから、私がいるの――――【夜明け前より瑠璃色な】
- L_O_Nihilum
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このとき、実際達哉はどんな顔をしていたのでしょうね。
道徳の教科書かなんかだとそう乗っててよさそうな瞬間。
諦めを含んだような、隠しきれないような笑みだたのか、
それとも、今言った通りの表情なのか。
なにせ達哉も「分からない」って言ってますしね。
・・まあ、時間を進めるね…; 「帰ろうか、フィーナ」…須臾の刻が過ぎ、達哉が言った。『―――そうね』 …銅像の段差に腰かけ、身支度をささっと済ませた。
2012-09-17 19:10:03わずかに、ほころんだ表情で言った。『ありがとう』 …柔らかい雪のようにフィーナは答えた。
2012-09-17 19:11:30『何か決まったら連絡を頂戴。それまでは朝霧家にいるわ』…「では、失礼します」…カレンは目で頷いた。頷きを受け取り、二人は同時にカレンに背を向け、まっすぐと大使館を抜けて行った。
2012-09-17 19:16:06呼び止められ、振り向く二人。『お伺いしたいことが在ります』 http://t.co/rVUQjBs5
2012-09-17 19:17:43『一国の姫と言うお立場と、達哉さん……一方を選べるとしたら、どちらを選ばれますか?』 http://t.co/XoL4yMUU
2012-09-17 19:21:17バ「…達哉にあん時仕掛けた質問と、同じ構図だよな、コレ。」
そう聞こえて、達哉はさっきまでのすがすがしさに突然痛みを仕込まれたような顔をした。『どちらを選ばれますか?』心の内で震えている間、カレンはあの時のように、問いを詰め寄った。
2012-09-17 19:22:38そして、やおらに達哉の顔に視線を向けた。…言葉なく彼女の心情を察しながら、達哉は口を開いた。「答えなんて決まりきってるさ」 …
2012-09-17 19:25:22『……達哉が答えてもいいかしら?』 意外な回答に、カレンは目を少し細めて驚く。しかしすぐに表情を戻して、彼女の意思を通した。「……構いません」
2012-09-17 19:27:36『達哉』…フィーナは、送るように声を掛けた。「ああ」…達哉は、そう頷くとともに、前に一歩出て、言った。
2012-09-17 19:28:47Ta『それは、…選べるものではありません』 …はっきりとした声調で、しっかり答えた。
2012-09-17 19:30:24『どちらが欠けてもフィーナは成り立たない』 …達哉は、自分が知っている通りのフィーナを、そのまま答えた。
2012-09-17 19:31:30『欲張りだけれど、私には立場も達哉も両方必要なの』 http://t.co/8FdQwIpI
2012-09-17 19:33:30彼女は、姫君だ。月の王国の、第一王女だ。同時に、俺の恋人でもある。どちらが真のフィーナか、なんてことは考えなかった。
2012-09-17 19:34:14