関西テレビ スーパーニュースアンカーのまとめ 2012/09/19 #アンカー #anchor

中国 尖閣周辺に監視船14隻

パネッタ国防長官が習近平副主席と会談

中国 監視船など14隻 尖閣周辺を航行

沖縄・尖閣諸島近海 午後の様子。尖閣諸島の接続水域の外には一時中国から14隻もの漁業監視船が接近。会長保安庁はそのうち5隻が接続水域に侵入したことを確認しました。
中国中央テレビは中国の漁船22隻が尖閣諸島の60カイリ内で操業していると報じ、漁船を保護するため、漁業監視船2隻を追加派遣すると報道。中国外務省はこのことを正当な行為だと主張しました。
中国外務省の会見（きのう）で報道官は「中国漁船が自国の領海で漁をするのは当然だ」と発言。
そんな中、アメリカのパネッタ国防長官と習近平副主席と会談しましたが、中国のメディアは尖閣諸島問題が話し合われたかどうかについては伝えていません。
きのうの梁光烈国防相との会談では「尖閣諸島は日米安保条約の適用範囲に入るとの立場」をとるパネッタ国防長官に対し、梁光烈国防相は「断固反対する」と述べました。
今朝、北京の日本大使館前では厳重な警戒態勢がとられ、デモ活動は行われていません。中国当局がこれ以上のデモ活動を認めない方針に転じたとみられます。
きのうは柳条湖事件から81年目の「国辱の日」、平日にもかかわらず、中国各地101ヶ所でデモが行われ、数万人が参加しました。反日の旗印のもと、8日間にわたるデモで高揚感に包まれた中国。
一昨日、貴州省・貴陽市では今月七日の地震で被災した地域にボランティアで現地に滞在していた河原啓一郎さん（28）が約30人に囲まれ、足を蹴られるなど暴行を受けるということです。また、襲撃の対象となった日系企業のうち、コンビニエンスストア セブン-イレブンがけさ営業を再開したほか、自動車メーカーでは日産とマツダが今日から操業を再開しています。しかし、まだ数多くの企業が事業を再開できない状態です。
一方、中国は日本への対抗措置を強める気配を見せています。大阪市内の婦人服卸業者セモア。北京や香港にあるおよそ20社と取引をしていますが、泉州の中頃から製品を輸入する際、税関の検査に異常なまでの時間がかかっているといいます。
セモア企画担当 菅原健さん「完全に4～5日商品が止まるということが起きている。業者からの報告によると日本向けの荷物だけが止まっているということなので」
日本製品の検査だけに時間をかける中国の税関当局の嫌がらせ。今月の末から始まる冬物商戦で納品が遅れれば、大きな打撃を受けることになります。
菅原さん「商品自体、生ものと同じなので、売りたい時期にほしいものが入ってこず、（入荷が）セールの時期にずれ込んだりすると会社にとっては損になります」
中国側の嫌がらせがあったのは今回が初めてではありません。中国製の雑貨を扱う中小企業では、二年前にも大きな混乱があったといいます。
東大阪市のカワキタでは、二年前に中国からの輸入品が税関でストップし、納品が二週間から三週間遅れる事態に直面しました。そのきっかけは尖閣諸島沖の漁船衝突事件。中国人船長が拘束されて以降、日本製品の税関での検査に時間をかけるようになったほか、日系企業の経済活動における許認可をストップするなど、中国側は水面下での圧力を強めました。
カワキタ 河北一朗社長「こういうことにやきもきしながら今後ものづくりをしないといけないのは本当にたまったもんじゃない」
収束の見通しのない今回の尖閣諸島国有化を巡る問題、企業の経営者たちは危機感を強めています。