格納容器とベントの関係、そしてフィルターベントについて
<ブランク>
・ ①フィルターベントを原子力発電所につけるべきであるという意見は多くの専門家の合意を得ているようだ。そこには、フィルターベントをつけることと原子力発電所の安全確保と再起動はわけて考える必要があるという意見がある。
2012-09-09 17:33:35・②-2ここで着目すべきことはまず、フィルターベントをなぜつけるべきであるのか。さらに、フィルターベントをつけていない発電所は安全確保がされているのかということになるだろう。
2012-09-09 17:35:09•③なぜフィルターベントをつけるべきなのかということである。ベントの目的はなんなのであろうか。原子炉に何らかの事態が生じて、圧力が異常に高まり、格納容器が壊れてしまうような事態が生じないようにするためにある。ベント、つまり圧力を逃して、圧力を低下させることがその目的だ。
2012-09-09 17:35:39•④ベントして圧力を逃す際に、フィルターを通すことによって格納容器の中から放射性物質などが漏れることをおさえる、あるいは低減させることがフィルターをつけることの目的だ。
2012-09-09 17:36:09•⑤そもそも、格納容器は放射性物質などを閉じ込めておくことがその目的であることから、ベントをつけることが格納容器の目的に反しているという側面もあるようだ。
2012-09-09 17:36:40・⑥しかし、過去の原子力発電の運用の経験から、格納容器の圧力が異常に高くなって、格納容器が壊れてしまうような可能性に気づき、その設置の重要性がいわれようになったようだ。
2012-09-09 17:37:16・⑦格納容器の目的と相反しかねないベントを格納容器が壊れるような事態が生じた際に想定されるものより軽微であるから受容できるとしたようだ。
2012-09-09 17:37:57•⑧原子力発電の安全性に疑問を持つ者は、原子力発電の何が問題であると考えているのだろうか。放射能が生物、人体に影響を与え、健康被害、被害が大きいと生命が失われる危険があると考えられているためだ。
2012-09-09 17:38:16・⑩福島第一発電所の事故の際、ベントがされた。福島第一発電所は、フィルターがつけられていなかったために、ベントした時にも、放射性物質が外に漏れる結果となったようだ。
2012-09-09 17:39:04・⑫原子力発電所の安全確保の上で、何か事態が生じてベントをするようなことがあるとき、フィルターをつけていなかった場合に放射性物質が漏れるような事態を受容できるのであろうか。
2012-09-09 17:39:47・⑬放射性物質が漏れないことが原子力発電所が守られければならない安全確保上の条件とするのなら、フィルターベントをつけていない原子力発電所は、安全確保ができていないとなるだろう。
2012-09-09 17:40:06・⑭放射能の健康被害という危惧があるために、原子力発電が危険であり、その使用に反対する根拠となっている。ではフィターベントをつけていることと原子力発電所の安全確保と原子力発電所の再起動はわけて考えられるだろうか。
2012-09-09 17:40:26・⑮-2 放射性物質が外に漏れることにより健康被害が危惧されることから、不測の事態が生じて格納容器を守るためになされる対策がおこなわれても放射性物質が外に漏れない原子力発電所が安全確保されていることになるだろう。
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