「M.マキノサイクルファクトリー」によるハンドメイドロードフレーム製作過程の解説
- TOK_HOTSTAFF
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フレーム本体の仮付は反対側に裏返して芯を出してからも行います(画像は取れませんでした)。以後、BB右側フェイスを基準に芯を出します。ちなみにパイプを基準にするのではパイプ自体が完全に真っ直ぐな物は1本もないので、正確に芯を出す事は不可能です。
2012-09-22 15:26:59リヤブレーキブリッジ位置合わせ。フルオーダーなのでシートステー形状や長さが全てまちまちな為、切ったり削ったりして個別に合わせます。 http://t.co/enNtlxPK
2012-09-22 15:31:31フレーム本体の本付は牧野が行います。フリーなフレキシブルクランプでロウを回しやすい角度に変えながら作業します。使用するロウ材の違いに対応し、ヘッドラグとハンガー周辺に塗られているフラックスも異なります。 http://t.co/NGJvgjjK
2012-09-24 18:50:20マニアックなツールに喰いつく人・・・
これ欲しい。作れるかな QT @makino_cycle: フリーなフレキシブルクランプでロウを回しやすい角度に変えながら作業します http://t.co/KwS7p9RJ
2012-09-24 18:54:01あとは細かな仕上げ過程の補足的な・・・
酸洗してフラックスを落としてから仕上げ。ヤスリで余分なロウを落とし、ラグを更に薄く仕上げます。 http://t.co/niS3gUnC
2012-09-24 18:52:09フラックスを塗ったまま放置すると母材が腐食しますので、仮付から本付までは一気に進めます。連休前などには仮付したフレームが残らないように作業を調整します。
2012-09-24 18:59:23ラグ仕上げ中。薄く滑らかに、しかしエッジはしっかり残します。ラグを薄く仕上げるのは見た目の為だけでなく、ラグの縁に応力が集中しないようにという配慮もあります。 http://t.co/iiuZfQLa
2012-09-25 14:01:58機会があればよく見比べて下さい。応力分散という観点でみるならラグレスの方が良いだろうと思われがちですが、曲げモーメントが加わった際にパイプ断面が楕円形に変形しようとするのをラグが抑える機能も果たすというメリットもあります。 http://t.co/OLDlmYW9
2012-09-25 14:05:29闇雲にラグを薄く仕上げようとするとエッジが丸くダレてしまいます。 http://t.co/eXW6aLOt
2012-09-25 14:12:38マキノフレームユーザのコメント
俺の自転車もこうやって作られたのかと思うと実に興味深いのです @MAKINO_cycle
2012-09-21 19:29:37別のフレーム制作過程を見せつつ補足説明
マキノではアヘッドにはスレッド用より肉厚の薄い専用のフォークコラムを用意しております。 http://t.co/zOZfwLLs
2012-10-03 13:07:50中空のフォーククラウン仕様時には、クラウン内で不要な部分をグラインダ等を使いザグります。しかし、肉厚の厚いクラウン側をこれだけ大きくザグっても5gしか変わりません。軽め穴などの工作がいかに無駄かよく判ります。 http://t.co/9u7hrV1i
2012-10-03 13:10:14中空で断面積の大きなフォーククラウンは、昔ながらの中実クラウンより圧倒的に高剛性でありながら軽量です。フォークの剛性はかなりクラウンに依存しますので「同じクロモリ」といっても全く異なる乗り味になります。 http://t.co/zoNvHLOH
2012-10-03 13:13:10同じシートラグ(画像左:加工前)でもお客様の御要望により異なるカットを施します。 http://t.co/7vUMAamx
2012-10-03 15:15:54通常ヘッドチューブは肉厚1.0mmの物が使われ、使用するヘッドパーツ(JIS30.0mm、イタリアン30.2mm)によりヘッド内径を削って合わせられていますが、マキノではイタリアンの場合0.9mmのヘッドチューブを使用します。 http://t.co/40AsWrDT
2012-10-03 15:27:44当初カイセイ(パイプメーカー)に発注した際「そんな物、何に使うんですか?」と訊かれたので、0.9mmのヘッドチューブは一般的ではないようです。当然、大きな応力の掛かる場所ですから、乱暴な熱の加え方をすれば母材が痛みクラックが入るなどのトラブルに繋がると思われます。
2012-10-03 15:31:15しかし、1.0mmのヘッドチューブにイタリアン用のヘッドリーマーを通すとかなりの段差が出来、いかにも段差に部分に応力が集中しそうで「これでいいのか?」という疑問に駆られます。もちろん0.9mmヘッドチューブ(内径は0.2mm大きい)にリーマーを通してもある程度段差は生じます。
2012-10-03 15:35:10ロウ付直後のフォーク。クラウン周りはより強度が高いニッケル比率の高いロウ材を使用します。融点が高めなので肉厚が薄い場所には、母材が傷む為、使えません。 http://t.co/X9Eb0HN0
2012-10-03 18:01:32ロウ付前のダウンチューブ、トップチューブなど。接合角度に合わせてザグり、ロウ材の濡れ性(=馴染み易さ)を確保する為、内側含む表面をサンディングしてあります。割りを入れてあるのは内側にロウが回りやすくする為で、ラグレスの場合入れません。 http://t.co/856gmLZc
2012-10-03 18:09:08