- _unknownmaster_
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「……そう」 それだけ言うと、カレンは玲奈の手を取った。 「なら、願いは叶うわ」 「え?」 「私が、今日から貴女の家族だもの」
2012-09-22 02:50:35「……教会の機材を勝手に使って何を配信しているの」 突然、背後から声をかけられた。 リッパーは漫画のように飛び上がって驚いた。 「あ!?いや、どっかからマスターが最初に参加した戦争の話を教えてくれって電波がヨ」 「人の昔話をぺらぺらするのは感心しないわ」
2012-09-22 02:52:34「まぁ減るもんでもねーだろぉ?んでよ、今マスターが拾われたとこまで話したんだが、その後どうなったんだよ」 「別に、何も無い」 どちゃ、っと装備一式を床に置く。 「何も無いって事ネーだろ?な、俺にだけ教えてくれよ。マスターとサーヴァントの仲じゃん?」
2012-09-22 02:54:14「貴方が後ろのマイクを切ったら考えるわ」 「HA、お見通しね。ったくつまんねーな」 玲奈は装備から黒鍵を取り出し、メンテナンスを始めた。 「……それからは、多分楽しかったわ」 「あん?」 「色んな人がいたから。楽しかったと思う。もうほとんど覚えてないけど」
2012-09-22 02:55:36「なんか気色ワリーな、マスターがそういう事言うとよ」 「今すぐ神罰代行しようかしら」 「ジョーダンだろ、ネ!」 玲奈はため息をつくと、砥石を取り出した。 「どうせ貴方もやるんでしょ?」 「流石、わかってんな。ナイフ磨きが一日で一番シヤワセな時間ってねぇ。んじゃ隣失礼」
2012-09-22 02:57:32「~♪」 「鼻歌混じりに武器いじりね。いい趣味してんぜホント。まーたツェッペリンだしよ」 「別にいいでしょう?」 「ま、そーだナ。とか言いながら俺も。Ooh, ooh, and she's buying a stairway to heaven~♪」
2012-09-22 03:05:34今にして思えば、あれが始まりだった。あの時から随分時間が経ってしまったけれど、今もまだそれは続いている。あの日突然始まったそれは、色んな物や人を巻き込んで、上昇しながら続いていく。そう、きっとそれは、私にとっての天国への階段なのだ。
2012-09-22 03:07:24