黒バスプラス#1

久佳(hisaka_rl)が投下した#黒バスプラス のログ。1~50まで。
0
あとり @atori00000

【髪を少し切ったら/青峰】グラビア雑誌を顔に被せて寝転ぶ彼に遂に我慢出来ず雑誌を引ったくる。「何すんだよ」不満げな声。ふい、と顔を背けると深い溜息が聞こえた。「流石に気付くっての」「え」「お前の変化なら尚更」頭を緩く撫でる大きな手に、雑誌を抱え一人負けた気分になる #黒バスプラス

2012-09-27 23:35:05
あとり @atori00000

【髪を少し切ったら/紫原】「紫原くん」どきどき煩い心臓を無視して隣の彼に呼び掛ける。「なーに」「昨日ね、髪切ったんだけど……どう?」ぱちり。不思議そうに目を瞬く彼にがくりと項垂れた時。「あー、道理で」緩い声、緩い笑みの彼が「いつもよりかわいーし不思議だったんだー」 #黒バスプラス

2012-09-27 23:37:31
あとり @atori00000

【髪を少し切ったら/赤司】「驚いた」開口一番。言葉の割に驚いた様子のない彼が腕を伸ばす。「あ、赤司くん?」「少し切っただけでこんなに印象が変わるものなんだな」似合ってる。昨日切ったばかりの髪を一房手にした彼が優しく微笑んで囁くから、私の方が驚いて頬を染める羽目に。 #黒バスプラス

2012-09-27 23:39:14
あとり @atori00000

はふはふと石焼き芋を頬張る彼女。夏が秋になり、風物詩だと主張するように走っていたトラックを捕まえたのはほんの五分前。「赤司くんもたべる?」僕の視線に気付いてか食べかけの芋を差し出す彼女に微笑み――その小さな唇に噛みついてやった。甘い。唇を舐めて呟く僕と真っ赤な彼女 #黒バスプラス

2012-09-28 00:15:28
あとり @atori00000

りーんりーん。秋らしく鈴虫の澄んだ鳴き声が聞こえる。「秋だねえ」「そうだな」零れた呟きに律儀に返ってきた返事。静かな夜に自然の声、夏も過ぎていよいよ秋が顔を出す。素朴だけれどそんな四季を隣の彼と感じられるのが嬉しくて、幸せで、自然と笑みが洩れた。 #黒バスプラス #赤司プラス

2012-09-28 22:03:09
あとり @atori00000

「赤司くん、はい」そう差し出されたのは清潔感溢れるティーカップ。「ありがとう」受け取って早速揺れる琥珀色のそれを喉に通すと、落ち着かない彼女の瞳と視線が重なり思わず笑みが零れた。「美味しいよ」紅茶よりも、嬉しそうに顔を綻ばせる彼女がとてもあたたかい。 #黒バスプラス #赤司プラス

2012-09-28 23:54:21
あとり @atori00000

ぎゅう、と力強く抱き締められる身体。密着してそこしか行き場のない掌からは、征十郎くんが生きている音が伝わってきて。そっと彼の胸板に頬を寄せた。「夢なんて見ないくらい、眠ってね」小さい穏やかな寝息。疲れている彼にとって此処が安息の場でありますように。 #黒バスプラス #赤司プラス

2012-09-29 00:09:23
あとり @atori00000

「赤司、くん」「なに」「そろそろ離し――」「だめ」私のお願いは最後まで聞かれることなく一蹴。「緊張しなくていいのに」囁く彼の声が耳を擽る。座った身体を後ろから抱え込まれて落ち着ける筈がない。それに――「本当は離れて欲しくないくせに」だからこそ、だよ。 #黒バスプラス #赤司プラス

2012-09-29 00:33:22
あとり @atori00000

あれ、と日没間近の日が差し込む教室に見える人影に目を瞬く。「……オレ以外に無防備な姿は見せないで欲しいんスけど」今日は特別。寝息を立てながら机に顔を伏せるその小さな肩にブレザーをかけて「いつもありがと」健気に待っていてくれる愛しい彼女にキスをひとつ。 #黒バスプラス #黄瀬プラス

2012-09-29 01:16:31
あとり @atori00000

「敦くん。お昼何がいい?」「何でもー」私を抱き締めて頭に顎を乗せ、いつもながら緩い返事に眉を顰める。「何でもが一番困るの」首に巻き付く腕を叩いて訴えると彼は不満げな声。「アンタの作るものだから何でもいーんだし」 #黒バスプラス #紫原プラス 「……じゃあホットケーキ?」「やった」

2012-09-29 12:12:37
あとり @atori00000

彼の手に収まるシャーペンがノートの上を滑る。「赤司は凄いね」「口を動かす暇があるなら手を動かす」一瞬向けられた赤の双眸は再度問題集へ。迫る中間試験で彼はまた首席を取るだろう。それを誰かが天才だからと言っても、私は――「本当、凄いよ」 #黒バスプラス #赤司プラス 君の努力を見てる

2012-09-29 21:37:59
あとり @atori00000

窓を叩きつける雨風。あーあ、と快適な部屋にいるのをいいことに呑気に思っていると耳にあてた携帯から彼の声。『聞いてる?』『聞いてるよ、赤司くん』ならいい、と静かで落ち着いた声に笑む。外は大荒れだ。でも彼と会えるなら明日休校にならなくてもいいかな、なんて #黒バスプラス #赤司プラス

2012-09-30 18:58:12
あとり @atori00000

「今日は豆腐の日らしい」夕食は何にしよう。テレビを見ながら呟いた私の独り言に対し、向かい合って座る征十郎くんが静かに告げた。真っ直ぐ見つめて来る双眸が訴えていることを察して破顔する。「じゃあ、土鍋出さなきゃね」今日の夕食は、満足そうに頷いた征十郎くんの好物に決定。 #黒バスプラス

2012-10-02 16:24:29
あとり @atori00000

ふわり。欠伸を零した花宮を凝視しているとあからさまに鬱陶しげな視線で射ぬかれる。「なんだよ」「や、花宮も欠伸するんだなって」滅多に隙を見せてくれないのに。嬉しさに微笑んでいると今度は眉を顰められた。「しないわけがねえだろ、バァカ」うん、そうだね。だから嬉しいの。 #黒バスプラス

2012-10-02 16:36:24
あとり @atori00000

天才なんていないよ。その口癖を小さな唇から吐く君の表情はいつも苦しそうだ。「ねえ、征十郎くん」ほら、また。「天才なんて、いないよ」君が何度もそれを口にする理由が、意図が、僕には解らなくて。「そうかも、しれないね」泣きそうな小さな身体をただ抱き締めることしか出来ない #黒バスプラス

2012-10-02 22:10:33
あとり @atori00000

からり。隣の紫原くんから鳴る小さな音に顔を上げる。「飴?」「そうだよー」緩い返答の後に「要る?」と綺麗な紫の髪を揺らして尋ねられたから素直に頷けば、彼はその大きな身体を傾げて。そして。「どーぞ」軽いリップ音。舌に乗せられた丸くて甘い物体に、ぱっと頬に朱が散った。 #黒バスプラス

2012-10-02 22:15:00
あとり @atori00000

「それ、金平糖?」背後から私を抱き込んだ敦くんが私の手元を覗き込んだ。硝子の小瓶に詰まったカラフルな粒達。「食べねーの?」「もう少し見てたくて」ふーん。適当な相槌を打った彼が次に「オレ達みたいだね」と何気なく零した言葉に泣きそうになる。 #黒バスプラス いつかまた一緒にいる君達を

2012-10-02 22:37:42
あとり @atori00000

「ほら、冷えピタ」ぺちっと冷たいそれを額に貼ってやると頭が痛むのか彼女の表情が歪む。「熱あがってきたかもな」ベッドに腰掛けながら推察。弱々しい彼女を見ていられずに身を屈めて「早く治りますよーに」冷えピタの上からそっとキスを。 #黒バスプラス 「お前が元気じゃないと、オレだめだわ」

2012-10-02 23:10:10
あとり @atori00000

【爪/黒子】「爪、割れてますよ」家で二人まったりしていると突然指さされた右手小指。確かに欠けている爪に目を瞬く。「自分では切りづらいでしょうし、僕が切りましょうか?」可愛らしく小首を傾げられ。「じゃあ、お願い出来る?」「はい」ふわり微笑む彼が私の手をそっと取った。 #黒バスプラス

2012-10-03 00:01:54
あとり @atori00000

【爪/黄瀬】「何色がいい?」カラフルなペディキュアの瓶を眺めながらの言葉に、足を彼の手に取られ落ち着かないままそれらに目を遣る。「オレは明るい色がいいと思うんスけど」悩む彼。私の目に留まったのは。「黄瀬くんの色がいい、な」目を丸くした彼が次いで微笑む。「了解っス」 #黒バスプラス

2012-10-03 00:04:10
あとり @atori00000

【爪/緑間】黙々と私の爪に爪やすりをかける彼の目は真剣そのもので。彼の手によって綺麗に整えられていく自分の爪に口元が緩む。「何か可笑しいか?」「ううん、嬉しいの」ありがとうね、真太郎くん。そう続けると彼はゆるりと瞳を揺らして「オレが好きでやっているだけなのだよ」 #黒バスプラス

2012-10-03 00:06:09
あとり @atori00000

【爪/青峰】「相変わらず細けえな」溜息混じりの声。「嫌なら自分で整えてよ」緑間ほど気にかけろとは言わないけど、バスケ選手なら爪が割れでもしたら大変だ。ったく、と彼の爪を整えるのを再開した私に「お前がいるから自分でやる必要ねえし」囁かれた言葉を嬉しいと思ってしまった #黒バスプラス

2012-10-03 00:09:52
あとり @atori00000

【爪/紫原】「足の爪はやっぱ切りにくくてさ。毎回ごめんねー」緩い声に身長がありすぎるのも大変だと苦笑い。「いいよ。ほら、次は左」「はーい」爪を切り揃え終えたら今度は爪やすりで整えて。終わった後に、ありがとうといつものようにふにゃりと笑う彼を想像して笑みが零れた。 #黒バスプラス

2012-10-03 00:10:31
あとり @atori00000

【爪/赤司】「爪、切って」椅子に腰掛け当然のように言う彼にはもう慣れっこ。彼の足下に座り込み慎重に丁寧に爪を切り揃える私を、征十郎くんは満足そうに見下ろす。「上手くなったね」綺麗な足と綺麗な爪に触れられ、彼に賛辞の言葉をかけられるのが私だけの特権でありますように。 #黒バスプラス

2012-10-03 00:14:43
あとり @atori00000

零れる雫が綺麗だと思った。ただただ涙を落とす彼女が酷く愛しくて小さな身体を腕に閉じ込める。赤司くん、と僕を呼ぶ彼女。「本当、に……?」「僕が嘘をつくと思ってるの?」反応はない。仕方ないなと耳元に口を寄せる。「好きだ」信じてもらう為なら何度でもこの気持ちを伝えよう。 #黒バスプラス

2012-10-03 00:42:10