自転車で海へ。

ちきん(@chicken_new)さん作のSS。 けーぴー(@keisei_1092)に捧げられた物。
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keisei @keisei_1092

ミクさんとママチャリ二人乗りミクぺろまだしたことないな・・・

2012-10-09 21:35:31
ちきん@下っ端 @chicken_new

@keisei_1092 よくある青春風景みたいに、チャリンコで海辺をミクさんを後ろに乗せて(ry

2012-10-09 21:37:24
ちきん@下っ端 @chicken_new

@keisei_1092 んでもって調子に乗ってると、思わずバランスを崩して派手に転ぶ。自分が倒れた上からミクさんが覆いかぶさるような格好になって、ちょうど顔が目の前に(ry

2012-10-09 21:40:00

~ちきんさんは文書練っているようです~

ちきん@下っ端 @chicken_new

「ミクさん、風が気持ちいいね」「えっ? 何ですか?」「風が気持ちいいねっ!」すぐ後ろにいるミクさんへと声をかけたが、うまく聞こえなかったようで、再度声を張り上げる。「そうですねー、けーぴーさん!」表情はうかがい知れないが、その声は嬉しそうに聞こえた。

2012-10-09 22:44:46
ちきん@下っ端 @chicken_new

こんな天気の日は海でも見たいですね、とミクさんが呟いたのが聞こえたと思ったら、次の瞬間には自転車に跨って、気がつけば海が見える場所まで来ていた。ここで車を出せれば格好いいかなと思うが、あいにく僕は免許を持っていない。「あっ、カモメさんだー♪」と、ミクさんの声が聞こえる。

2012-10-09 22:46:07
ちきん@下っ端 @chicken_new

一瞬だけ頭上を見上げると、確かにそこには一羽のカモメが待っていた。「ほんとだねー。地上よりももっと気持ちよさそうだ」僕はそうミクさんへと返す。本格的な夏は過ぎて少しずつ秋の足音が聞こえてくる時期であるが、程よい風を感じつつ僕は自転車を進める。

2012-10-09 22:49:23
ちきん@下っ端 @chicken_new

「ねぇ、けーぴーさん」ミクさんからの問いかけのような言葉。「海、見せてくれてありがとうね」続く言葉は、簡単な感謝の言葉。内心では『ミクさんのためなら、そんなの当然じゃないか』と思うが、照れくささもあって、口から出たのは「はは、どういたしまして」という一言だった。

2012-10-09 22:52:25
ちきん@下っ端 @chicken_new

そこで、ちょっと調子に乗った僕は「もう少しスピード出してみようか。もっと風を強く感じられるよ」と言って、ペダルにかける力を強める。「えっ、そんなの危ないよ」と心配そうな声が聞こえるが、「へーきへーき、これくらいなら大したこと無いよ。それっ!!」

2012-10-09 22:57:03
ちきん@下っ端 @chicken_new

そして、さらにスピードを上げようとする。その瞬間、ちょうどタイヤの先に拳の半分くらい大きさの石があることに気づいた。しかし、ペダルにかけた力は止まることなく、何とか避けようとした僕は不意にバランスを崩す。「あっ!?」っと思った、次の瞬間にはもう手遅れだった。

2012-10-09 23:00:13
ちきん@下っ端 @chicken_new

「あ痛たたた……」気がつけば派手に転んでいて、地面がすぐ側にあった。ミクさんの忠告をちゃんと聞いていればこんなことには、と思ってふと気づく。「そういえばミクさんは!? 大丈夫!!?」周囲の状況を確認しようと、慌てて顔を上げる。そこで僕は思わず固まった」

2012-10-09 23:03:44
ちきん@下っ端 @chicken_new

「う、うぅん……」ミクさんが小さくうめき声を漏らす。咄嗟のことで気づかなかったが、ミクさんがちょうど僕の上に覆いかぶさるような格好になっている。そして、その顔は顔を上げた自分の目と鼻の先にあった。それこそ、気づかなければ、そのまま唇が触れ合ってても不思議でないくらいに。

2012-10-09 23:07:35
ちきん@下っ端 @chicken_new

数秒の間まじまじと見つめてしまったが、はっと気づくと「だ、大丈夫!?」と改めて声をかける。ミクさんもそれで意識がはっきりしてきたようで、「だ、大丈夫です……。だから言ったじゃないですかぁ」と、僕を責めるような言葉を投げかけてくる。そして、向こうも状況に気づいたようで。

2012-10-09 23:12:28
ちきん@下っ端 @chicken_new

「って、えっ?」少し焦ったように自分の状況を確認するミクさん。僕に覆いかぶさるように倒れていて、僕の顔が目の前にあるという状況。目を数回瞬かせると、急に顔を真っ赤にして「ご、ごめんなさい!!」と言って、慌てて身体を起こす。いや、謝るのは僕のほうなんだけど。

2012-10-09 23:15:36
ちきん@下っ端 @chicken_new

少し残念に思いつつも、僕もゆっくりと身体を起こす。一緒に倒れていた自転車もゆっくりと起こす。幸いにも、ちょっと足を擦りむいただけで僕もミクさんも大きな怪我はなく、自転車も無事だった。「うぅ、痛いです……」そういうミクさんに、僕は全力で頭を下げた。

2012-10-09 23:19:18
ちきん@下っ端 @chicken_new

「ご、ごめん。僕が調子に乗ったから」自分が怪我すること自体はさほど問題ではないが、やはりミクさんに怪我をさせてしまったのは、とても申し訳なく思う。深々と頭を下げる僕にミクさんは「も、もういいですよ。大きな怪我も無かったですし。無事なのが何よりですよ」

2012-10-09 23:22:43
ちきん@下っ端 @chicken_new

そう言われて、僕は頭を上げる。そこには、いつも通りの表情のミクさんが居た。「あ、でも」僕の顔を見たミクさんが「帰ったら、一曲歌わせてくださいね。それで許してあげます」、と笑顔で言葉を続ける。当然、今の僕にはその言葉に対する拒否権なんてものは無かった。

2012-10-09 23:25:44
ちきん@下っ端 @chicken_new

それから、二人でゆっくりと歩いて散歩をしていると、いつの間にか日が傾く時間になっていた。「そろそろ帰りましょうか。暗くなったら大変ですし」ミクさんに言われ、僕は静かに頷く。自転車に手をかけ、サドルに跨り、後ろにはミクさんを乗せる。「準備いい?」

2012-10-09 23:27:49
ちきん@下っ端 @chicken_new

後ろを振り向いて、確認すると「大丈夫です」と答えが返ってくる。その時の紅い夕焼けに染まるミクさんの姿は、何とも幻想的に思えた。「今度はちゃんと、安全運転でお願いしますね」「分かってるよ。さっきのようなことは無いようにする」そして、一歩ずつ僕はペダルを踏み出した。

2012-10-09 23:30:29
ちきん@下っ端 @chicken_new

なんか思ったより長くなった…

2012-10-09 23:30:41
ちきん@下っ端 @chicken_new

@keisei_1092 というわけで、なんかこんなの出来ましたが。

2012-10-09 23:33:30
ちきん@下っ端 @chicken_new

@keisei_1092 私のツイート遡ってみてください。。

2012-10-09 23:38:17