「Twitterで宣戦布告」にマジレスするまとめ
- tadatsome3
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元のまとめはこれです。
ネタとしては面白いんですが、中身がかなりひどい。
放っておいてもいいんですが、10000ビューを超えこれ以上誤解が広がるのもまずいので、このまとめを作りました。
あと、なぜ直接コメントを残さないかというと、このまとめにも引用した私のコメントが、元まとめ主に消されたためです。
1 フォークランド以来29年ぶりの「宣戦布告」?&シリアにハーグ法は適用されない?
.@tadatsome3 さんのコメント「マジレスすると、フォークランド紛争では宣戦布告はありません。あと、現在の武力紛争法は、実態として大規模継続した敵対行為があれば武力紛争..」にいいね!しました。 http://t.co/Jz84T5Z1
2012-10-11 19:24:20ちなみにかけている部分の私のコメントは、「(武力紛争)法は適用されます。あと、シリアはハーグ陸戦規則には加盟してませんが、ジュネーブ諸条約及び第1対か議定書には加入してるので、武力紛争法は適用されます」です(記憶頼りですが、こんな内容でした)。
ちなみに、ハーグ陸戦規則の成立は1907年。第2次世界大戦までにはほぼ慣習法化しており、1946年独立のシリアが独立後にわざわざ加入する必要はありません。
また、宣戦布告については、次のとおりです。
そもそも、国連憲章で戦争は原則違法だから、戦意の表明はあり得ても開戦条約でいう宣戦など、第二次世界大戦以降は、殆ど例はない。ましてや、国家ではない相手に対して行うはずはない。 http://t.co/txBJEsRQ
2012-10-12 00:50:222 ケニア軍が実施した「宣戦布告」の意味
これは、このまとめが参考になります。
これでほぼファイナルアンサーなんですが、一応、ツイッターでケニア軍が投稿した内容の位置づけとは、
@tadatsome3 そもそも、件の「攻撃予告」は、ソマリア側の武装勢力からの攻撃に対する反撃と解したほうがよさそうです。 http://t.co/VVASxRcR
2012-10-11 21:06:21@Dairanju ソマリア政府軍ではない武装勢力への反撃というのは仰るとおりです。私のいう「予告」は、ケニアも加入するジュネーブ条約第一追加議定書が定める、根拠を問わず非戦闘員へ攻撃による被害が及ぶ可能性があるときに、可能な限りの実施が求められる「攻撃の事前予告」の意味です。
2012-10-11 21:21:32ジュネーヴ諸条約第一追加議定書 http://t.co/9DeDXEpp 日本語訳のリンクがあった。
2012-10-11 22:25:57ジュネーブ諸条約等(締約国一覧) http://t.co/1lh8p5hh ケニヤも追加議定書まで加入している。ソマリアは、本条約のみで、追加議定書には入っていないのか。
2012-10-11 22:27:55@tadatsome3 有難うございます。追加議定書の日本語訳 http://t.co/uCKeLnYy を確認したら、第57条2(c)で事前警告、第58条(a)(c)で予防措置という規定があるのを確認できました。確かに、件の呟き、これらの実施と見た方が良さそうです。
2012-10-11 22:34:32アル・シャバブ (ソマリア) http://t.co/1qKC5i3d 攻撃対象たる武装勢力。 http://t.co/n6ss9yeE
2012-10-11 23:36:10関連する最近のニュース 9/26 http://t.co/Xw3ADKWu 9/29 http://t.co/PUk7DkoN ケニヤ軍の行動は、平和維持部隊の一部という事のようだ。 http://t.co/akPcDOXS
2012-10-11 23:38:52Dairanjuさん、丁寧な調査と確認、ありがとうございます。
つまり、ツイートを受け取ったソマリア側は、政府でもなんでもない地方軍閥ですから、「宣戦布告」を送りつける対象にはなりえません。よって、上にもある「攻撃の予告」と捉えるのが正しいでしょう。
これらを念頭において、元まとめを見ていただけると幸いです。