ももたろう?

「桃太郎」を読んでもらうために5・6年をたずねる学級2人
0
こまつだ? @komatsuda99

庄・彦「「ひ、ひいいぃ…!(ガクガクブルブル)」」 小「(ぷはっ)おい長次!何だか知らんが一年坊主を怯えさせてどうする!」 長「うひゃひゃひゃひゃ!!」 庄・彦「「ぎゃあぁぁ!!」」 小「うぉっ!?しょうがない、外に出るぞっ(ダッ)」

2012-10-12 00:39:49
こまつだ? @komatsuda99

小「いやぁ、私もさすがに驚いたぞ。長次のやつ、何か悪いものでも食ったのかもしれんな!(ケラケラ)」 庄・彦「「(ガクガクブルブル)」」 小「しかし勢いで出たはいいが…そうだ!(ドタドタドタスパーン!)留三郎、伊作、いるな!」

2012-10-12 00:43:37
こまつだ? @komatsuda99

留「いるな!ってお前な、開けてから確認するなよ」 小「細かいことは気にするなー!伊作もいるだろ?(ドタドタ)」 伊「あ、ちょっと待って、今の物音で乳鉢ひっくり返しちゃったから片付けるよ(ガタガタ)」 留「ところで小平太、何でお前一年生を担いでるんだ?」

2012-10-12 00:50:48
こまつだ? @komatsuda99

小「ん?まぁ斯く斯く然々紆余曲折あって、ここでこいつらに『桃太郎』を読んでやろうと思って」 庄「…ハッ」 彦「…こ、ここは………臭っ」 伊「うーん、一年生って正直だね」 小「お、気が付いたか」 庄「七松先輩、食満先輩に善法寺先輩も…」

2012-10-12 00:54:43
こまつだ? @komatsuda99

留「よく分からんが、小平太がお前らに『桃太郎』を読み聞かせてくれるらしいぞ」 小「(ドサドサッ)そういうわけだ。お前たち、良かったな!」 庄「え……な、七松先輩がですか?」 小「む?なんだ、不満そうだな」 彦「い、いえ!そう言うわけでは!ぜひお願いします!」

2012-10-12 00:57:42
こまつだ? @komatsuda99

小「どーれ…………あー、えっと」 彦「な、七松先輩…」 庄「あの、難しかったら別に…」 小「あー、うん。いや私は大丈夫だぞ。うん、『桃太郎』だな。うん。えー、確か、桃から爆誕した桃太郎がいけいけどんどんに鬼を倒して、それからえっと」

2012-10-12 01:04:05
こまつだ? @komatsuda99

留「いや、それからって、それからも何もねーだろ」 小「いや、だって…なぁ…(おろおろ)」庄・彦「「(七松先輩も困った顔するんだ…!)」」 伊「もう、しょうがないなぁ。僕が代わりに読んであげようか」 庄・彦「「ありがとうございます!」」

2012-10-12 01:10:05
こまつだ? @komatsuda99

伊「貸してごらん……(パラパラ)……うーん」 庄「……やっぱり駄目でしょうか?」 伊「うーん…まぁ、駄目と言えば駄目かな」 彦「……そうですか…(しょぼん)」 伊「桃の中に子供がいるのもナンセンスだとは思ってたけど、桃を食べて若返るのも医学的にはおかしいよね」

2012-10-12 01:14:44
こまつだ? @komatsuda99

庄「……へっ?」 伊「若返るというのだから、まず気になるのは骨格だね。仮に桃に骨芽細胞の働きを促進させる成分が含まれていたとして、一晩で老人から成人の骨格になるのだから、それはそれは激痛のはずだ。成長痛なんて目じゃない」 留「おい、どうした伊作」

2012-10-12 01:18:54
こまつだ? @komatsuda99

伊「そもそも筋肉細胞の分裂速度は骨芽細胞に劣るから、このままでは肉を骨が突き破ってしまうことになる」 彦「こつがさいぼう…?ぶんれつ…?」 伊「それに、鬼がヒトの雌に欲情するのもおかしな話だね。仮にヒト上科だとしても類z」 留「おいコラ待て」

2012-10-12 01:37:40
こまつだ? @komatsuda99

伊「……はっ!ご、ごめんね、つい熱が入っちゃって」 庄「い、いえ…大丈夫です…」 彦「難しい本なんだなってことだけは、よく分かりました…」 留「いやー、難しいか?『桃太郎』だろ?俺に貸せよ、読んでやるから」 彦「えっ、食満先輩、よろしいんですか?」

2012-10-12 01:43:22
こまつだ? @komatsuda99

留「おぅ、任せとけ。どれどれ……(パラパラ)…おー…」 庄「…やっぱり、すごく難しいですか?」 留「あー、いやその、えー……(コホン)―――これは、『国盗りの翁』が…」 彦「あ、それは鉢屋先輩から聞きました」 庄「尾浜先輩に嘘つきって言われてましたね」 留「」

2012-10-12 01:48:26
こまつだ? @komatsuda99

彦「…やっぱり、6年生にも難しい本なんですね」 庄「お時間を取っていただいたのにすみません。僕たちはこれで失礼します」 伊「ごめんね、力になれなくて」 留「…うそつき…」 伊「泣かないでよ留三郎。…ところで小平太は?」 留「小平太なら、さっきからそこで」 小「zZZ」

2012-10-12 01:53:22