(原作ネタばれあり)小説&アニメ版『新世界より』についてのあれこれ
アニメ版『新世界より』1話、2話みた。いいなあ。先がすごく楽しみ。何がいいかって、早季がきっちり自分(たち)の為に思いっきり主張する編集をしている意志が伝わってくること。多分、原作未読でも最後までアニメ版を観た後でもう一度見直せば、その仕掛けが分かる構成だと思う。
2012-10-15 23:51:51後にその社会の一員(であるだけでなく責任者)として責められるべき事について≪周りは大人だけでなく同級生達も何となく知っていてその上で目を逸らしていたけど、私は知らなくて、でもおかしいと感じていたんですよ≫と狡い身振りをしてる。全人学級へ上がる時も。その後で同級生が消えていく事にも
2012-10-15 23:53:57大人に禁じられているバケネズミを仲間が止めるにも関わらず助けてしまうエピソードなんて、一周回ったあとに見返すといろいろ感想が変わるだろうと思う。
2012-10-15 23:54:09ナレーションだけでなく、どんな場面をどんな風に見せるかも含めて後の早季による、自分(たち)の正当性を訴える仕掛けになっている。丁度、日本書紀が征服朝廷の正当性を示すことを目的にしたように。でも、ところどころに本音というか危なさが覗く。2話最後の真理亜についてのナレーションがそれ。
2012-10-15 23:54:47原作小説『新世界より』はそういうえげつない渡辺早季さんと対峙していろいろ考させられることになる作品で。アニメ版もやっぱりそうなりそうだなぁ、と思った。
2012-10-15 23:54:56『新世界より』。原作だと全人学級が六人編成の班で動く日常を描いた後、大人になっての活動単位が「五人組」とさらっと書くシステムの描写で暗に怖さ・ヤバさを書いたけど、アニメ1・2話では球転がしゲームでの審判教師の張りついたような笑顔や、名前にスタンプをポンといった形で描くんだなぁ、と
2012-10-16 00:44:32@The_paper_ 文庫版なら三冊http://t.co/Uo3yCRfr なお、アニメ版公式サイトの著者インタビューでも書籍版の紹介でも原作が「早紀の手記」という形式を取っていることは書かれているので、ある程度アニメについてこういう話を今書いても大丈夫かな、とか何とか……。
2012-10-16 00:02:23@The_paper_ 貴志佑介作品はどれも面白いですけど、『新世界より』(SF要素強め)と『硝子のハンマー』(本格ミステリ)が中でも図抜けていいと思うので、ホント、お勧めです。
2012-10-16 00:09:10@The_paper_ 『硝子のハンマー』は謎に対する解明の論理のキレと、仮説で出されるイメージ、脳裏に描かれる画の凄味というか鮮やかさと、素晴らしくいい味出してる探偵のキャラクターとがどれも最高レベルで楽しめる、えらく良く出来た本格ミステリで、かつ、エンタメ小説ですねー。
2012-10-16 00:32:20@The_paper_ 『硝子のハンマー』は読むと、(このおっさん、このネタやらかすために一体どんだけ偏執的に調べ抜いたんだろ)とつくづく呆れかえらされたりもするのも楽しいです。なんというか、異常。
2012-10-16 01:00:05@sagara1 こりゃ紙とペンだけでは足りなさそうですねー。グーグル先生にもご登場、と言いたいけれど、大体そういうネタは地道にさがさねばならないモノなので、至極めんどくさい…
2012-10-16 01:17:36文庫の新世界より古本でチラ読みした。まさか導入があんな感じだとは夢にも思わず。新品で買おうと書店回ったけど中と下巻しか置いてない!守護霊様が財布の紐を締めてるぽい
2012-10-16 16:51:04@Swishwood びっくりしましたw TLで「原作を知らない人でもアニメを最終話まで観た後にもう一度初めから観直せばキャラクターになぜああいう演出をさせたのか腑に落ちるはず」と言われていたので、ならもう原作読んじゃえ、と思いまして。それにしても3巻もあるなんてw
2012-10-16 17:22:07@Swishwood @Ayla_Husher アニメ版は怖さ・ヤバさを大人の無表情や嘘っぽい笑顔、名前ハンコとかで伏せてはいてもそのまま怖さとして描きますが、原作はシステムや登場人物の常識という感じで描いていて、どちらも媒体の特性が活きていていいですね。
2012-10-16 17:46:08@sagara1 @Swishwood はいw 相楽さんのアニメ版のレビューのおかげで原作を読んでみようと思えましたし、実際読んでみて面白そうだったので、明日の今頃は上巻読んでると思いますー
2012-10-16 17:57:18@sagara1 @Ayla_Husher や、原作は先日図書館で借りて読了しとります。「灰羽っぽいかと思ったらヤプーだった」とはつまりそう云うことで。
2012-10-16 18:38:18@sagara1 @Ayla_Husher 通し見しつつ読むといろいろ補完できて相乗的でしょうね。TVでは演出上意図的に排除されているモノローグも多いし
2012-10-16 18:40:29@Swishwood あ、レスの流れは見ていましたので、ハードカバー版で読了済みなのは分かっていました。1つ目のリプライはリプライ先から外した方がわかりやすかったですね。すみません。
2012-10-16 18:54:54@Swishwood 以下、少し雑談で。怖さをそのまま描く手法と、あえて直接描かないことで受け手の中に一層の怖さを感じさせる手法。貴志祐介は両方すごいレベルで使う作家なんですよね。分かりやすい例が『黒い家』。『天使の囀り』だとそのまんま描く方に寄り過ぎてグロテスクに触れ過ぎる感じ
2012-10-16 18:55:43@Swishwood で、『黒い家』だと怖さの源が個人の心に加え、まず家族、そして日本の現代社会という射程だったのが、『新世界より』だと地理的に世界、時間軸的に古代~未来と一気に抱え込む領域が広がっているところもポイントで。
2012-10-16 18:55:56