矢口高雄についての雑談。

めも。
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地雷魚 @Jiraygyo

矢口高雄の商業デビュー作は「長持唄考」は、山奥の貧しい農村を舞台に娘が顔全体に火傷を負ってしまい、このまま育っても満足な嫁入りもできないと悲観した母親が娘を殺してしまうという救われないストーリーである。大変思い入れがあるらしく、のちに自分でリメイクもしている。

2012-10-19 07:50:41
野良猫丸 @wildcat_x

@Jiraygyo 農村って今でも人間関係濃密で、365日休みなんてないから、出稼ぎを理由にそういう「重し」から解放されたがる男の気持ちもわかるのです。女の側も婦人会とか何らかの理由つけて日帰りとか一泊2日の旅行に行きたがるわけで。まあ、24時間模範的でもいられんのです。

2012-10-19 07:50:15
地雷魚 @Jiraygyo

なのでけっこうよくある「出稼ぎ労働者は悲劇」な描き方は違うのよね RT @wildcat_x: @Jiraygyo 農村って今でも人間関係濃密で、365日休みなんてないから、出稼ぎを理由にそういう「重し」から解放されたがる男の気持ちもわかるのです。女の側も婦人会とか何らかの理由つ

2012-10-19 07:52:05
地雷魚 @Jiraygyo

そういう面も大事にせなアカンのよね。人間キレイなままで活きられんて。RT @wildcat_x: @Jiraygyo 農村って今でも人間関係濃密で、365日休みなんてないから、出稼ぎを理由にそういう「重し」から解放されたがる男の気持ちもわかるのです。女の側も婦人会とか何らかの理由

2012-10-19 07:56:02
地雷魚 @Jiraygyo

矢口高雄の鬱話はまだまだあって、子供の頃、頭に火傷を負ってハゲてしまった子が、村じゅうからイジメられ続け、学校を出た後すぐ村を出ていく。そして再会した友人が得意げにフサフサになった高級なカツラを自慢しているのを悲しく見つめるという、これまたキツイ話がある。

2012-10-19 07:54:49
地雷魚 @Jiraygyo

今個人的にキツイのが、絵がうまくて縁起物の「鍾馗様」の絵を矢口高雄少年に教えてくれた人は、実は村じゅうから鼻つまみ者にされている半やくざ者で、それが祭りの日に孤独と酒で精神に変調をきたし包丁持って暴れて、神社で包丁を自分の足に突き立てて笑う。という承認欲求の大事さを描いた話。

2012-10-19 07:59:17
地雷魚 @Jiraygyo

何度も矢口高雄の話は「火事」と「子供の火傷」が出てくるが、田舎の木造家屋と囲炉裏という組み合わせは本当に危険らしく、矢口高雄自身も危うく風邪て囲炉裏端で寝込んでいたら大火事になりかけたという経験を持っているね。囲炉裏はマジで危険物。

2012-10-19 08:06:13
烏丸・ハン @karasuma3476

@Jiraygyo 家>畑>山コンボもありえますわなぁ。秋とかどこ見ても良質な可燃物ですし。

2012-10-19 08:10:44
地雷魚 @Jiraygyo

地方のインフラ整備や災害対策の重要さですよなあ・・・ RT @karasuma3476: @Jiraygyo 家>畑>山コンボもありえますわなぁ。秋とかどこ見ても良質な可燃物ですし。

2012-10-19 08:12:02
烏丸・ハン @karasuma3476

@Jiraygyo ムラハチでも火と死だけは例外なのは伊達ではないというか。

2012-10-19 08:14:23
地雷魚 @Jiraygyo

まさにそれだよね。RT @karasuma3476: @Jiraygyo ムラハチでも火と死だけは例外なのは伊達ではないというか。

2012-10-19 08:15:17
トザン @miyakozan

一平じいちゃんが理想的な祖父なのはその反動ですね。さくらももこなんかもかなり祖父を嫌ってて、願望をこめて友蔵を作ったそうです。@Jiraygyo

2012-10-19 07:48:01
地雷魚 @Jiraygyo

だいたい創作者の描く近親者はそういうのになるね RT @miyakozan: 一平じいちゃんが理想的な祖父なのはその反動ですね。さくらももこなんかもかなり祖父を嫌ってて、願望をこめて友蔵を作ったそうです。@Jiraygyo

2012-10-19 07:51:22
たつき @s_tatuki

@Jiraygyo 囲炉裏と来れば野口英世が浮かぶくらい子供+囲炉裏=激ヤバという公式はもう通じなくなってるのだろうなぁ

2012-10-19 08:11:31
地雷魚 @Jiraygyo

わりと昭和文学によくあるシチュでもありますよね。本当に多かったらしいです昭和40年代まで。RT @s_tatuki: @Jiraygyo 囲炉裏と来れば野口英世が浮かぶくらい子供+囲炉裏=激ヤバという公式はもう通じなくなってるのだろうなぁ

2012-10-19 08:13:16
地雷魚 @Jiraygyo

あと矢口高雄が住んでいた村あたりは道もろくに整備されておらず、当然無医村で、病気や怪我は村の教護員のおばさんがくるだけ。冬場は道が閉ざされて箱ソリに布団でくるんだ病人やけが人を雪の中半日がかりで町の医者に連れて行ったそうだ。戦後の話である。

2012-10-19 08:09:35
地雷魚 @Jiraygyo

物凄い描写として、どうも本当にあるらしいが、下手に冬場に外出すると、吹雪のエアポケットに入ってしまい凍死ではなく『窒息死』することもあるそうだ。そういう描写のマンガあったが、多分、実体験で村の人が死んでるのをみたことあったんだろうなあ・・・

2012-10-19 08:18:17
地雷魚 @Jiraygyo

矢口高雄の村は戦後、復興需要で林業が栄えたのだが、この林業でも「山出し」という切った木を麓に下ろす作業で、冬場にソリを使って滑り下ろすのだが、狭い山道で勢いついてそのまま転落死という事故が多発したそうだ・・・つい最近まで人間は生きるだけで死亡フラグ満載だった。

2012-10-19 08:23:42
地雷魚 @Jiraygyo

その山出しのやり方は、あれだ丸太を束ねて橇をつけて人間がその先に取り付いて、あとは御柱祭よろしく雪の坂道をヒャッホー! である。

2012-10-19 08:26:10
地雷魚 @Jiraygyo

あと毎朝、キャベツ畑で箸を使って青虫退治をしている矢口高雄少年。その後DDTが現れて缶をもって粉を振り掛けて済むだけで虫予防ができると大喜び。農薬を一概に悪とはいえなくなる描写であった。

2012-10-19 08:29:26
地雷魚 @Jiraygyo

モンシロチョウは本来は中央アジアの一部の原生蝶であったが、キャベツ、アブラナ、ブロッコリーなどが広まるにつれ(一番菜種油の原料のアブラナがヤバイ)、一気に全世界に広まってしまったほど繁殖力の強い悪夢のような蝶である。

2012-10-19 08:32:35
deep @deep_kwaidan

@Jiraygyo 冬以外も自らの手で組んだ木の路を丸太載せて橇で運んでるの観ましたTVで、しかも今年。未だに続いてました…。

2012-10-19 08:40:58
地雷魚 @Jiraygyo

まだやってるのか・・・大変やのう・・・ RT @deep_kwaidan: @Jiraygyo 冬以外も自らの手で組んだ木の路を丸太載せて橇で運んでるの観ましたTVで、しかも今年。未だに続いてました…。

2012-10-19 08:41:32
地雷魚 @Jiraygyo

どこかの政権が「林業で雇用再生」とか言ってたけど、殺す気かというレベルに危険作業ばかりだよね。

2012-10-19 08:42:33