元検事の語る人質司法と裁判官の責任
おまけ:前日のツイート
無罪率を上げるということを入学試験に例えると、合格者数を増やすということ。去年落ちたレベルの受験生を今年は合格させるということ。当然レベルの低い学生が入ってくるから留年したり中退する人間が増える。
2012-10-21 12:33:29上申書というのは、被疑者の自筆なので、被疑者が後でそんなことは書いてない、という言い訳がしにくいという面はあるが、任意性とか信用性は調書と大差ないことを、特に裁判官は認識すべきだと思う。
2012-10-21 12:41:09「認めれば処分が軽くなると言われて虚偽の自白をした。」というのは、これまで数えきれないほど法廷で被告人が主張したこと。しかし裁判官のほとんどは、そんなことで嘘の自白をするはずがないという思い込みのもとに信用しなかった。しかし今回、そんなことがあるということが白日のもとに晒された。
2012-10-21 17:25:00これからは、「処分が軽くなると。」と言われずに自白した被告人も、そう言われたと法廷で主張する例が頻発するだろう。そして裁判官はそれを簡単には排斥できない。警察がそのような弁解に対抗するには、全面可視化しかない。
2012-10-21 17:27:48取調べの可視化の主張は何十年も前からあったが、当初はほとんど力を持たなかった。しかし今は検察の裁判員裁判の取調べを端緒に確実な流れになりつつある。警察の抵抗も時間の問題だろう。そして、そのような流れを作ったのはまさしく警察検察の不当な取調べだ。警察検察は自らの首を締めてきたのだ。
2012-10-21 17:30:58全面可視化は良いけれど、同時に囮捜査や司法取引など、警察、検察に充分な権限を与える必要がある。 とにかく「権力は悪」は間違い。 無茶苦茶な奴もいてるけど、それでも日本の警察は優秀やで。 冤罪被害者になる確率よりも、犯罪被害者になる確率の方がはるかに高いことを忘れるべきでない。
2012-10-21 17:39:20犯行を否認する被疑者には2種類ある。正直な無実の人と嘘つきの真犯人。1人の正直者を処罰しないために100人の嘘つきを逃がしてもいい、というのは一応説得的だ。しかし、現実問題として、1万人10万人の嘘つきを逃がしてもいいのかとなると、やはり問題だろう。
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