2012/10/26 岩上安身ツイ録 「メディアの気概 IWJの矜持」

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岩上安身 @iwakamiyasumi

僕なりに、若手の育成はしているつもり。でも、人材は自ら育つもの。ジャーナリズムに限らず、仕事で最も必要なのは気概、気迫。 それは教えられるものではない。RT @MiyamaeYukari: 岩上さんもお体を大切にできるような体制を作っていただきたいなぁ、ということ。心配してます。

2012-10-26 03:01:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

逆に走るのが、本来のジャーナリズム。だけど、それは誰も強制できない。RT @MiyamaeYukari: マイケル・ムーアが書いているんだけど、パレスチナでイスラエル軍がデモ隊に攻撃を始めて、皆が逃げている中、たった一人、逆の方向、つまり軍隊に向って走ってたのがエイミー。

2012-10-26 03:04:27
岩上安身 @iwakamiyasumi

明日、10/26金曜日、IWJの中継配信予定は25本。配信本数は、毎月のように増やしてきた。どれも必要なことと思うから。伝えられなかった事実は、この世に存在しなかったことになる。メディアの黙殺は国民に対するネグレクトに他ならない。

2012-10-26 03:41:24
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。メディアコントロールという言葉は、人の口の端に乗るようになった。だが、メディアによるネグレクトは(生活隠しや、夏までの金官無視など、その典型)まだ広く知られていない。情報を過度に娯楽化して消費させてしまうメディアによるスポイルも、まだまだ理解されていないように思う。

2012-10-26 03:49:59
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。IWJの情報発信本数を急激に増やしていったのは、日本社会の劣化が急速に進む現状に、危機感と焦燥感を抱いたから。やむにやまれずのこと。拙速だということは承知している。それでも、目の前の「報じられないられないけれど、報じなくてはならない事実」を見過ごすことができなかった。

2012-10-26 04:04:24
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。計画性がない、ビジネスになってない、細部に粗がある等々、ご批判はもっともである。余裕があれば、すべて善処したい。だが、粗削りでも前へ前へと走り出さなければならない時もある。時間の猶予がない、そう痛感するからだ。

2012-10-26 04:33:28
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。IWJのすべては、僕がジャーナリストとしてやってきた仕事を、ネットを通じて拡張したことにある。原点は1人。プラスしても、2、3人のアシスタント。「WEB IWAKAMI」が出発点。

2012-10-26 04:50:01
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。だが、岩上安身個人のパーソナルなメディアからIWJまでは、なだらかな地続きではない。そこには「段差」がある。きっかけは、2009年夏の政権交代直後に、金融庁と外務省の大臣会見がオープン化されたこと。その会見に通いながら、全省庁の大臣会見が開かれる日を想像した。

2012-10-26 04:55:07
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。記者クラブメディアをいくら批判しても、オープン化された時、記者クラブに属さないフリーやネットや出版メディアが会見に出なければ、意味がない。しかし、フリーはそれぞれバラバラで(だからこそ意味もあるのだが)、10数人の大臣の会見に分担して出席する、などということはあり得ない。

2012-10-26 04:59:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。会見は毎週二回、火曜と金曜日、閣議のあとに開かれる。10数人の大臣の会見はほぼ同時刻。同時にカメラと記者(1人で兼ねる場合もある)のチームを、10数カ所に派遣しなければならない。

2012-10-26 05:05:32
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。今、IWJは同時多元中継をしばしば行っているので、不思議に思われないかもしれないが、全大臣の会見に同時に中継チームを派遣し、多元中継を行うなどということが弱小ネットメディアに可能だととは、当時、誰も思わなかったと思う。

2012-10-26 05:08:17
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。また、全国各地からの多元中継も夢想し始めていた。全国47都道府県の知事の会見を中継しよう。そのネットワーク力が蓄えられれば、各地の事件、出来事の報道も可能になってゆく。東京だけで10数チャンネル、地方は最低でも47チャンネルというマルチ配信を2009年の秋にはイメージした。

2012-10-26 05:13:11
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。問題は、その規模になると個人メディアではなくなる、ということ。組織を編成しなくてはならなくなる。コストやリスクが大きくなることはもちろんだが、複数チームの差配という、手間もかかる。人も育てなくてはならない。個人としてやりたいことを犠牲にしなくてはならないだろう。

2012-10-26 05:18:04
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。自由に、身軽に動き、旅をしながら作品としてのノンフィクションを書くことも可能なフリーランスの立場と、複数チームのリーダーとして、小なりといえどネットメディアの経営者として、拘束され続ける立場とでは、全く違う。人生の質そのものが変わってしまう。

2012-10-26 05:21:45
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。当時、僕は、介護をしてきた父を看取り、子どもも育て上げ、親が残した借金を返済し、肩の荷をようやく下ろして身軽になったばかりだった。身動きが取れない時代が長く続いたので、本音を言えば身軽に動き回りたかった。

2012-10-26 05:30:13
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。だが、数ヶ月の逡巡と試行錯誤を経て、結局、僕は、「個人」として動き回るより、「組織」や「ネットワーク」の形成という事業を優先する選択をした。2010年の春、小さな事務所を構え、「WEB IWAKAMI」から「IWJ」への移行を宣言し、「移行期通信」というメルマガを出した。

2012-10-26 05:34:51
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。2010年12月に、会社を設立(自分1人しか社員はいなかったが)。日米同盟の問題、上関原発問題、TPP問題、消費税増税問題、陸山会事件問題に取り組み始めていた。IWJ設立から三ヶ月後、東日本大震災が起きて、恐れていた原発事故が現実のものとなった。

2012-10-26 05:42:36
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。地震直後、IWJには、僕以外には、メディア経験のほとんどない若い男の子が2人いただけだった。そこから東電会見や保安院会見の24時間中継や、抗議行動の可視化を始めた。三ヶ月後の6.11では全国55箇所同時中継を実現した。振り返ってみるとほとんど狂気の沙汰である。

2012-10-26 05:48:19
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。が、これは震災の前からマルチチャンネルのビジョンを描いていたからこそ、実行に移せたこと。そうでなければ、いくら泥縄が得意と言っても、あの非常時に急にできるわけはない。

2012-10-26 05:51:41
岩上安身 @iwakamiyasumi

続き。全大臣の会見中継の次は、全国同時多元中継、その次は世界ネットワークの構築だ、などと、自分の胸の中では考えていた。法螺話にしか聞こえないので、人にはほとんど話さなかったが、大真面目にそう考えていた。実際、海外からの中継も、今や現実に行い始めている。

2012-10-26 05:56:12