「リディアンハウス殺人事件」 - 第5章 - 【事件編】「集結 ─ みーや」

オリジナルミステリー小説「リディアンハウス殺人事件」のまとめです。
0
作家:リディアン @arito_lydian2

第5章 【事件編】「集結 ─ みーや」 #lydianhouse

2012-10-24 14:00:18
作家:リディアン @arito_lydian2

ポートフューチャーの海岸通りに1台の大型バイクが止まっていた。     ギラギラ光るネイキッドのボディーは悠々とした風格をかもし出しており、 いかにも運転する者を選びそうなバイクである。 #lydianhouse

2012-10-24 14:00:43
作家:リディアン @arito_lydian2

そのすぐ近くに、1人の女がその長い金髪をなびかせつつ海に向かって座っていた。 手にはブラックの缶コーヒーが握られている。 彼女の名前はみーや。クールで物静かな女であった。 #lydianhouse

2012-10-24 14:01:35
作家:リディアン @arito_lydian2

みーやはしばらく海をながめながら座っていたが、おもむろに1枚の手紙を取り出した。 そこにはこう書いてあった。 #lydianhouse

2012-10-24 16:59:22
作家:リディアン @arito_lydian2

『親愛なるみーや様。突然のお手紙、大変失礼いたします。 私はあなたのご両親を殺した人物を知っています。 この度、とある島の我が家にてパーティーを催すことにいたしましたが、そこにはその人物も参加する予定です』 #lydianhouse

2012-10-24 16:59:59
作家:リディアン @arito_lydian2

『そこで、私は敢えてあなたにこの事実を連絡することにしました。 あなたに同封の招待状を贈ります。 参加するかしないかはあなた次第です』 #lydianhouse

2012-10-24 19:11:05
作家:リディアン @arito_lydian2

『あなたはこのパーティーに特別に招待されましたが、他の参加者はその事実を知りません。 どうか他言なされませぬように。 招待状だけは絶対にお忘れのないよう。 よろしくお願いいたします。 ―ARI2―』 #lydianhouse

2012-10-24 19:12:57
作家:リディアン @arito_lydian2

みーやは船着場の場所を確認すると、招待状を懐におさめた。 そして、ズボンのサイドポケットからバタフライナイフを取り出した。 ナイフを慣れた手つきで1回転させると、チャッという音と共にギラギラと輝く刃が現れる。 #lydianhouse

2012-10-24 21:21:44
作家:リディアン @arito_lydian2

みーやはその切れ味を確かめるかのように刃を日光に照らし、しばらく眺めた後それも同じところにおさめた。 その後愛用のバイクにまたがると、思いっきりキックを踏み下ろした。 (第5章:終) #lydianhouse

2012-10-24 21:23:22