2012年11月1日

茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第762回「セレンディピティは、偶有性の海の中にある」

脳科学者・茂木健一郎さんの11月1日の連続ツイート。 本日も、引き続いて、日本を元気にするツイートシリーズ!
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茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-11-01 05:15:54
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第762回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日も、引き続いて、日本を元気にするツイートシリーズ!

2012-11-01 07:31:27
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(1)近著『挑戦する脳』の中で、私は、日本人は「偶有性忌避症候群」に陥っていると指摘した。たとえば、子どもの頃から学習塾に通い、「偏差値入試」で良い学校に入ろうとする。「偏差値」という数字で、自分の価値が決まる、と思い込むことが、一つの「偶有性忌避」である。

2012-11-01 07:32:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(2)偶有性を避ける、という態度が持続不可能なのは、生きるということは、原理的に、「偶有性」を避けることができない現場だからである。どんなに偶有性を回避しようとしても、絶対にゼロにすることはできない。むしろ、「安全」「確実」を求めることで、生命がやせてしまう。

2012-11-01 07:33:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(3)だからこそ、「偶有性の海に飛び込め!」と私は言いたい。飛び込んで泳いでしまえば、案外なんとかなる。きれいな魚も泳いでいるし、ふしぎな島にもたどり着く。「ここは、安全だ」とガラス瓶の中で膝を抱えて眺めていても始まらない。ガラス瓶から飛び出さなくてはならないのだ。

2012-11-01 07:34:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(4)もっとも、人間の脳は、いくら「そうした方が良い」と強調しても、なかなかその気にならない。脳がその気になるのは、そっちに行くと、楽しいことがある、喜びが待っていると思う時である。「偶有性」の方にいけば、うれしいことがある。そう実感して初めてその気になる。

2012-11-01 07:35:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(5)偶有性の中に飛び込むことで得られるよろこび。それこそが、セレンディピティ(偶然の幸運)である。あらかじめ予想ができることならば、それはセレンディピティではない。出会ってすぐに意味がわかるのは、セレンディピティではない。セレンディピティは、驚きとともに戸惑わせる。

2012-11-01 07:37:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(6)行動する。気づく。受容する。セレンディピティを獲得するために必要な、三つの要素。これをぐるぐる回すことは、すなわち、偶有性に出会うための基本動作である。セレンディピティは、いつ訪れるかわからない。わからなくても、行動/気づき/受容のサイクルをぐるぐる回す。

2012-11-01 07:38:53
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(7)行動する/気づく/受容する。この基本動作さえ身につけておけば、偶有性の中に飛び込んでも、何もこわいことはない。不安が、身体を硬直させる。かえって、適応することができなくなる。集中しているけれども、リラックスしている。この「フロー状態」においてこそ、サイクルが最適化する。

2012-11-01 07:40:03
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(8)万が一転んでしまった時のために、受け身の練習をしておけばよい。転ぶのがこわいから、歩き始められない。転んでも、くるっと回って、しゅりんくっ! と立ち上がればよい、とわかっていれば、根拠のない自信を持って未知の領域を歩くことができる。柔道の練習は受け身から始まるのだ。

2012-11-01 07:41:13
茂木健一郎 @kenichiromogi

せぐ(9)学歴、肩書き、組織。そのようなものに守られなければ偶有性の海を泳げない、などということはない。資格というお墨付きもいらない。日本人が、それを手に入れようと汲々しているものの多くは、偶有性の海を泳ぐのに、邪魔にしかならない。諸君、自由になろうじゃないか。海は光っているよ。

2012-11-01 07:42:29
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第762回「セレンディピティは、偶有性の海の中にある」でした。

2012-11-01 07:42:57

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