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丸山天寿先生の「捨てがたい歴史時代小説・戦国編」

まとめました。
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丸山天寿 @tenjumaruyama

さて日曜日のお遊び。映画「のぼうの城」が封切りされた。和田竜先生原作。成田長親公が僅かな城兵で、石田三成の大軍と戦う物語。最近はテレビの時代劇もなくなり寂しい限り。若い人にはもっと歴史時代小説を読んでほしい。そこで本日のお題は「捨てがたい歴史時代小説・戦国編」文中敬称略。→

2012-11-04 08:04:50
丸山天寿 @tenjumaruyama

「悪いやつら」-東郷隆。自らの母をも欺き「阿呆」として少年期を過ごした宇喜多直家。祖父を暗殺され流浪の身となった直家はその復讐と戦国期を生き抜くために愚鈍を演じて少年期を過ごす。だが、その才覚を知る者達が次第に彼の周りに集まって来る。謀将として知られる直家の痛快な前半生。→

2012-11-04 08:06:11
丸山天寿 @tenjumaruyama

「津軽風雲録」-長部日出雄。南部氏に対しては反逆者としてあまり評判の良くない津軽為信の一代記。為信はとても一筋縄では行かない人物。普通の武士ではなく、博徒などのあらくれ男を集め彼らを巧みに使いこなして戦をする。下剋上の時代にしか生きられなかった男達の雄々しくも悲しい物語。→

2012-11-04 08:08:00
津軽風雲録

長部 日出雄

丸山天寿 @tenjumaruyama

「戦国無頼」-井上靖。落城によって運命を狂わされた名もない三人の牢人と二人の女の運命を描く群像劇。浅井長政が信長に滅ぼされたことで落ち武者となった三人の男。そして彼らに関わる二人の女性。男の友情と二人の女の、野生であるが故に純粋な愛と、控えめながら後には引かぬ愛が絡み合う。必読→

2012-11-04 08:10:29
丸山天寿 @tenjumaruyama

「男の一生」-遠藤周作。秀吉に仕えた武将「前野長康」の生涯を描く。前半は長康と数人の女が紡ぐ恋物語。その一人は敵のスパイで彼の漏らした情報から秀吉軍は危機に陥る。いかにしてその窮地を逃れるか。後半は彼の苦悶の生き方。切支丹への道に踏み込む男の生様。まさに戦国を生きる男の一生。→

2012-11-04 08:12:16
丸山天寿 @tenjumaruyama

「篝火」-尾崎士郎。関ヶ原合戦のドキュメンタリー風の物語。作者は私情を挟まず、あった事を記しその決断に至った心情をたんたんと描く。主人公は特定の人物ではないが、小西行長、島津義弘、大谷吉継には深い関心を持っているように読める。小早川氏の裏切りと大谷軍との戦いのシーンは見どころ。→

2012-11-04 08:13:49
丸山天寿 @tenjumaruyama

「風の如く水の如く」ー安部龍太郎。「関ヶ原は家康と三成の戦いではなく、その背後で両者を共倒れさせようとする黒田如水を含む三つ巴の戦いである」の考えの元に書かれた作品。語り手は本多正純。多くの関係者に対する尋問の中から意外な事実が浮かびあがり、関ヶ原の幾多の謎が明らかになる。→

2012-11-04 08:15:38
丸山天寿 @tenjumaruyama

「武州公秘話」-谷崎潤一郎。戦国異色作。主人公の法師丸(武蔵守輝勝)は主家の人質として生活しているが、籠城戦を経験するるその時の首実験を見てから、女首(特に鼻を切り取られた首)に性的興奮を覚える。己の欲望を満たすために数奇な生き方を選ぶ。戦国期の変態趣味を描く耽美感あふれる怪作→

2012-11-04 08:17:18
丸山天寿 @tenjumaruyama

歴史・時代小説の面白さは「現代とは違う法律・倫理の中での人の生き方」である。教科書に出てくる有名人よりも、比較的知られていない人物の方が波乱に富んでいて面白い。傑作がたくさんあるから是非読んでほしい。今月末に発売予定の拙著「邯鄲の誓」(中国・戦国時代物)も宜しくお願いします 了

2012-11-04 08:20:45

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