超かっこいいファンタジーボードゲーム『Winter Tales』!
しばらく前からいろいろと考えていたのですが、思い切って宣伝をしたいと思います。ボードゲームの。もちろん私のゲームではなくてエッセンの新作です。おそらく日本では全然知られていないのですが。海外でもあまり話題になっていませんが。
2012-11-09 23:35:32ゲームの名前はWinter Tales。イタリアの新興メーカー、ALBE PAVOのゲームです。エッセンで先行販売していますが、公式の販売はまだ、なんじゃないでしょうか。11月から販売予定と聞いていますが。YouTubeの公式動画はこちら。http://t.co/Zp8jQC9G
2012-11-09 23:37:26これだとどんなゲームかわかりませんね。まず動画の最初に出てくるおばあさんが誰なのかをご紹介しましょう。彼女は「オズの魔法使い」のドロシーです。このゲームには彼女を含めて、おとぎ話や童話から総勢14人のキャラクターが登場します。
2012-11-09 23:40:27Winter Talesはプレイ時間が1時間半以上かかる中~重量級ゲームですが、いわゆるゲーマーズゲームではありません。ストーリーテリングゲームなのです。勝敗よりも物語を創ることに重点を置いたロールプレイ要素の強いゲームと思ってただければよいと思います。
2012-11-09 23:42:37プレイヤーは基本的に2つの陣営に分かれて争います。1つは冬政権。氷と闇でこの世界に永遠の冬をもたらそうとする圧制者です。もう1つは春の人々。冬政権を倒し、おとぎ話の世界に夢と希望を取り戻そうとするレジスタンスです。
2012-11-09 23:44:28先に挙げたドロシーは春の側に属するキャラクターです。彼女は冬政権に虐げられている人々を匿い、時には逃がしているレジスタンスの一員です。
2012-11-09 23:45:52春の側にはこの他にも、「冬政権に操られている人々を解放すべく戦う革命家ピノキオ」や、「自分からすべてを奪い去った冬への復讐のために亡霊となって蘇ったマッチ売りの少女」など合計7人のキャラクターがいます。
2012-11-09 23:47:42一方で冬政権にも7人のキャラクターがいます。「継母と同じく己の美貌に拘泥し、永遠の若さのために永遠の冬を望む白雪姫」や「腹を割かれて瀕死のところを政権に拾われ忠実な兵士として蘇った狼(赤頭巾)」、「死の商人として富を積み上げた白ウサギ(不思議の国のアリス)」などです。
2012-11-09 23:51:01極めつけは不思議の国のアリスから、帽子屋ことマッドハッター。彼は本当にマッドになってしまい、政権にあらがうものは皆病人だと思い込んで電気ショック療法を施しているのです。彼の運営している病院/収容所の名前は「マッドハッター・アサイラム」
2012-11-09 23:52:37正直この「マッドハッター・アサイラム」の名前だけで一晩語れるくらいの衝撃ですね。このようにどこか歪んだキャラクター達が、一方で圧政を敷き、もう一方で希望のために戦うのがこのゲームです。
2012-11-09 23:54:08これらの設定の数々も素晴らしいのですが、コンポーネントも素晴らしいのです。先の動画や公式ブログ(http://t.co/rJjFy31g)を見ていただければわかりますが雰囲気抜群です。
2012-11-09 23:56:01例えばこのキャラクター。春の側に属する「不思議の国のアリス」ですが、彼女の語る物語が希望に溢れていることから冬政権は彼女を捉えて監禁してしまったのです。もちろんイラストもしっかり拘束衣です。 http://t.co/ggx7NDb9
2012-11-09 23:58:20そんなわけで、設定・コンポーネントが非常に魅力的なこのゲーム、ではシステムの方はどうか、と言いますと、まあえーと、その、いわゆるゲーマーズゲームに比べればシンプルと言いますか、なんといいますか。
2012-11-09 23:59:45物語を創ることに重点を置いているゲームですのでシステム的には革新的なものではありません。ハードコアゲーマーがガチに遊ぶようなゲームではありません。キャラクター達は対立しつつ、プレイヤーは協力して1つの物語を創っていく、という共通意識を持って遊ぶと良いでしょう。
2012-11-10 00:01:08といったことはルールブック内の「ゴールデンルール」に明記してあります。最近のRPGに通じるものがありますね。気のあう友人と一緒にこの設定の中で楽しもう、という気持ちで遊べば素晴らしいゲームになるでしょう。
2012-11-10 00:02:15実はしばらく前からメーカーさんに問い合わせをして、事前にルールブックも頂いております。和訳ルールの公開許可も頂いており、現在個人的に翻訳作業を行っています。
2012-11-10 00:03:35で、同時に先方からは「日本で販売もしたいのだけど、どこかしてくれる販売店はないかな?」という問い合わせも受けておりまして、えーと、ここを見ている方の中でもし興味がある方がいらっしゃいましたらご連絡いただけると嬉しいです。
2012-11-10 00:04:41とにかく設定が魅力的なこのWinter Tales。コンポーネントの言語依存度は非常に低いです。和訳ルールブックがあればまったく問題なく遊べるでしょう。ストーリーを創る元となるカードはイラストだけで言葉はありません。イラストから自由に想像してください、ということですね。
2012-11-10 00:07:30プレイヤーがそれぞれ1人のキャラクターを担当してミッションに挑む、という形でRPGの要素を取り入れたボードゲームはいくつもありますが、ストーリーテリングの要素に重点を置いたボードゲームはあまり多くありません。独特の魅力を持つゲームではないでしょうか。
2012-11-10 00:09:40というわけで、先方も日本での販売を希望しておりますので、興味のある方はご連絡下さい。それだけでなく、ゲーム自体に冠する質問などにもお答えいたしますので遠慮なくどうぞ。
2012-11-10 00:10:42あ、ちなみにWinter Talesのシステムで「これは!」と思ったのは奇数人の時の扱いですね。偶数人の場合は、2つの陣営に分かれて争うのですが、奇数人の場合は1人だけ「書き手」という立ち位置のプレイヤーが出ます。
2012-11-10 01:59:02メーカー様から公開許可は頂いておりますので、今月中にはなんらかの形で和訳ルールを公開できるように努力しております。よろしくお願いいたします。あとは製品が国内で入手できるようになると良いのですが。 http://t.co/FNp97R7J
2012-11-10 10:36:57Winter Talesのキャラクターですが、実は14人中4人がピノキオ出身だったりして、日本ではやや馴染みが薄いところではありますが、さすがイタリア製と言ったところでしょうか。次いで不思議の国のアリスから3人、オズの魔法使いから3人が参加しております。
2012-11-10 10:39:03