NTV 「心ゆさぶれ!先輩ROCK YOU 」 五輪メダリストスペシャル レスリング金・伊調馨と柔道銅・海老沼匡
加藤「手を引けばいいじゃないですか?」伊調さん「でも引いたら、(懐に)入りやすくなる」加藤「あ、タックルが今度くるんだ。あ~その駆け引きってことですね」伊調さん「下がったら入りやすくなるし、押してったら今度、頭を落とされるし」
2012-11-10 23:08:10加藤「その駆け引きっていうの言葉ではなんとなくわかるんだけど、実際に動いて見せてもらっていいですか?」ということで、実践!駆け引きを見せてくれるそのお相手は、なんと海老沼選手の兄・海老沼聖さん。
2012-11-10 23:08:23海老沼さん、お兄さんと組んで…海老沼さん「組んで、これだと(自分と相手が)100%と100%で互角なんですけど、これをこういう風に自分の形に…」木南「今なにを?」加藤「もう一回やってもらっていいですか?」速くて見えません!
2012-11-10 23:08:36海老沼・兄の左手の位置ポイントです。海老沼さん「相手の釣り手(左手)の位置が、自分の肩にあったら、例えば大外刈りとかをかけられた時に、やっぱり食らってしまうんですけど、こうやって…(相手の左手を下に引っ張って、自分の肩から下にずらす)」
2012-11-10 23:09:03加藤「相手の左手が下に下がるってことか。そうなると技をかけづらいってことですね、相手が」海老沼さん「ここでもう止めれるんで(自分の右手で相手の左手を掴んでいるので)かけにくいと思います。でも相手もこれは嫌だと思うんで、相手もずらしてくる」
2012-11-10 23:09:23加藤「相手もずらす。そこから?」海老沼さん「そしたら足を使って、相手の右手を下げながら、自分の左手で相手の道着の襟を掴んであげていくしかない」加藤「そしたら相手はずらす?もう一回」海老沼さん「相手は切りにいく(腕を抜く)しかないです」
2012-11-10 23:09:34加藤「うわ~駆け引きがあるんだな~」海老沼さん「投げるまでにこういうことをずっとやってます」加藤「入ったと思った瞬間にダーン!っていくってことですよね」海老沼さん「ずらして自分の形になったときにすぐ攻めないと相手もやっぱりずらしてくるんで、この瞬間が一番大切だと思います」
2012-11-10 23:10:03ここで海老沼さん、みごとな一本背負いを見せてくれました。木南「きれ~い」加藤「背負い投げですね」
2012-11-10 23:10:13ここで、加藤が海老沼さんにリクエスト!「ちょっと組ませてもらっていいですか?」加藤、組んで、腕をずらそうとトライしますが…海老沼さん、びくともしません!「ずれないんだよね、体が」大東「ウソでしょ?」加藤、やっきになって動かすも…「全っ然ずれないんだよ、体が!!軸がずらせない!」
2012-11-10 23:10:26続いてはレスリングの駆け引き!を伊調さんが実践!お相手は…加藤「大東、ほら」大東「いきますか」がんばれ!!
2012-11-10 23:10:41伊調さん「タックル入るために、相手を崩さなければ入れないってことです」加藤「どう崩すんですか?それは」伊調さん「それはさっき言ったみたいに、頭を下に下げて崩したりとか」引き手(相手の右手)を取りたいから取りにいく」
2012-11-10 23:11:00伊調さん「嫌がったら、右足を取れるんです」加藤「お~。攻めて次の動作に入ってくってことですね」伊調さん「いろんなところにエサをまくというか」大東、なんとか伊調さんの手や足をとろうとするものの…うわ、マジか!」全然取れません!
2012-11-10 23:11:12加藤「代わってみろよ、オマエ!お願いします!」今度は加藤が伊調さんに向かいます!…が、やっぱり手も足も取れません。それどころか、伊調さん、加藤の頭を落とします。木南「首、崩された!」崩されて、グルグル回されまくる加藤浩次!加藤「なんだよ…なに回してるんだよ!」
2012-11-10 23:11:25ここでなんと伊調選手、柔道の駆け引きに挑戦することに!海老沼さん「下の帯を下から…」と、伊調さんの帯を巻いてあげます。伊調さん「ありがとう」加藤「こういうので恋が芽生えたりしますからね!」このあと、夢の異種格闘技戦!! レスリング女子の金vs柔道男子の銅、勝負!
2012-11-10 23:11:41海老沼さん「駆け引きですね」伊調さんが腕を掴めないように体を動かします。伊調さん、何度もトライしますが…「うぅ。。強い~~」加藤「なんか、伊調さん女の子に見える~!」伊調さん、照れ笑い。加藤「レスリングのときと全然違う!」
2012-11-10 23:13:42加藤「道着でやるのって全然違いますか?」伊調さん「違いますね。持っていかれる気がします」加藤「相手に持たれる競技ってことですもんね」伊調さん「そうですね」
2012-11-10 23:13:53心ゆさぶる“新たなモチベーション、って?加藤「アテネ、北京とオリンピックで2連覇してたら、そのあとモチベーションってなかなか難しいですよね?」伊調さん「そうですね。何のために闘うのかっていうか、そういうのはありましたね」その空白を埋めたのは、今までにない、全く新たな出会いでした。
2012-11-10 23:14:07伊調さん「北京オリンピックが終わって、あの大会が最後って思ったんですよ、本当に。達成感がすごくて。でもカナダ留学して、また日本に戻ってきて、レスリングどうしようかなって思ったときに、兄が男子の合宿に連れてってくれたんですよ。そこで見たものが、本当に衝撃的というか」
2012-11-10 23:14:26伊調さん「(男子レスリングの世界は)理論だったり理屈だったり、そういうものでレスリングしてる場所に行ったときに、私、何も知らなかったんだなって思って」加藤「男子と女子ってそんなにレベル違うんですか?」伊調さん「違いますね。日本代表と私がやったら、大人と子供くらいの差があります」
2012-11-10 23:14:46加藤「で、男子とやってみたら、レスリング、全然自分が見てた世界と違う世界があるんだっていうことがわかった」伊調さん「そうですね、自分が初心者になったみたいな気持ちで、最初からやり直しました。構えから、組み手から、ステップから、すべて一からやり直して」
2012-11-10 23:15:00加藤「それはね、頂点に君臨してるからわからなかったことなんでしょうね」伊調さん「そうですね。女子とだけやってたら、わからなかったでしょうね」加藤「そうか進歩したいんですね。女子の中で一番強い云々じゃなくて、自分がレスリング選手として強くなることが楽しいんですね」伊調「そうですね」
2012-11-10 23:15:31伊調さん「勝ちたいとか相手を倒したいっていう思いは北京で終わったかなって。今は、試合は自分がやってきた練習の発表会みたいな」大東「技を?」伊調さん「はい」加藤「それがモチベーション、ロンドンに繋がったってことなんですね」伊調さんから見えている景色。私たちの想像を超えていました。
2012-11-10 23:15:57加藤「海老沼選手はどうですか?」海老沼さん「2010年の東京の世界選手権に初めて出場したときに、メディアとかもすごい注目して頂いて、で、自分は負けたんですけど、そのときに、みんながサーって引いていくっていうのを体験して」
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