ふくちゃん先生の11月10日

産総研副都心センター別館11階第1会議室にて。「福島での活動経験から習うリスクコミュニケーション」Bb-603。司会は京都大学渡邉正巳先生
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うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

市による除染。仮置き場の説明が始まる。伊達市はA-Cの3区域にわけて対応。自分のところはC地区。ホットスポットや側溝は自治体が、他は住民が、というところ。仮置き場近くからは反対の声ももちろん出ている。

2012-11-10 22:00:48
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

2月のダイアログセミナーに参加。そこで学んだこと。健康調査の遅れ。先行地域を除く推定被ばく量がほとんど2mSv以下:しかしそれが高く思える。100Bq/kgの基準:なんでも安全へ、では成り立たないが、いろいろな立場を考えた説明が必要。伊達市にはほとんど情報がなかった。

2012-11-10 22:01:37
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

科学者の行動。専門家(といわれる人)が警告(漠然とした大きな不安)。内閣府参与の辞任が近隣で大きな衝撃を与えた。放射線に関する話しを聞けば聞くほど逃げる人も多かった。対策も場当たり的で誤解を与えているように思う。放射線を正しく知る知識伝達がなかった。

2012-11-10 22:02:13
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

テレビなどを通じた知識の伝達を。全国で知識レベルの差がないように。避難先でも子どもが偏見を持たれている事実。これが問題。(以上、伊達の方)

2012-11-10 22:02:39
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

(ジャーナリストから)斗ヶ沢さん:水と緑の環境本部の責任者。「もったいない」キャンペーン、植樹活動。以前は科学環境部の記者。20年科学記者をやった。2005年~2008年まで福島支局長。その縁で深い関心。3月18日に「記者の目」に書いた。ツイッター、地元のラジオ局等で発信。

2012-11-10 22:03:08
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

今日のパネルの題材が「リスクコミュニケーションの失敗の原因は?」。そもそも失敗?結論は失敗。なぜか。今年9月の福島市の意識調査の結果。不安が大きい。さらに不安のもとが「内部被ばく>外部被ばく」。経時的にも不安は「増大」している。3人に1人は出来れば避難したい、と思っている。

2012-11-10 22:03:36
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

コミュニケーションがうまくいっていない。誤解が広がっている。誤解が解けていない。なぜ?→「直ちに健康に影響はない(by枝野)」。初期、一人で官房長官が対応。その時点で専門家による説明が必要だった。「紋切り型説明」のみ。ブレインが機能していない。「将来に影響がでるんですよね?」と。

2012-11-10 22:04:17
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

もう一つ説明で悪い部分。当時、専門家「低線量被ばくの影響→将来の発がん」のみをターゲットにしているのに対し、一般の方の心配事「遺伝的影響は?」「これから生まれる子どもへの影響は?」「下痢・鼻血は?」…マッチしていない。

2012-11-10 22:04:53
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

「涙の会見」。斗ヶ沢さんから見て非常に印象が悪い。もともと原子力推進派の人。震災前、東電の講演会でメインの位置にいた人。会見の前には基準緩和に関して発言。なぜなのか?取材を申し込んだがなしのつぶて。

2012-11-10 22:05:31
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

メディア。批判を受けるべき。第一にセンセーショナリズム。特別なことがニュース。危ないことがニュースになる。第二に中立性。両論併記。対極を両方述べる。読者の判断が困難。さらにこの対極に重み付けがない。第三の問題。危ないという警告→より市民に寄り添っているという立ち位置(部数増…)。

2012-11-10 22:05:52
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

SNS。書き放題。ツイッターで自分のフォロワーが9000人。批判者も沢山。自分も御用ジャーナリストのレッテル。事故直後まっとうな説明をする学者もいたが「涙の会見」以後そういう方が減った…1.ネットでそういった学者を個人攻撃、2.発信が実績にならない。メディアにも大きな批判が来る。

2012-11-10 22:06:41
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

今の線量は?ガラスバッジ:だいぶ下がっている。WBC:南相馬の結果。ほとんど検出限界以下。この情報が多くの人に伝わらない。現実を伝えるための努力が必要。(以上斗ヶ沢さん)

2012-11-10 22:07:14
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

(現地の方から)長谷川医師(福島医大):経験からの学び、リスコミは誰のためのものか、を中心に話す。福島に居住。周辺線量は今も1μSv/h程度。もともとERの医師。震災当初、何人も津波被害から受け入れ。1号機爆発で「あれ、おかしいぞ?」と。

2012-11-10 22:15:44
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

最初に被ばく医療に関わる。3月14日。3号機爆発。被ばく医療の実経験は誰にもなかった。教科書を見ながら診療。4人の汚染傷病者を治療。3月15日、30km圏内のヘリ飛行禁止。医療チームの撤退(DMATの活動期限など含む)。2号、4号機の爆発。

2012-11-10 22:16:50
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

原発内で何が起きているのか?線量率がどのくらいで危険なのか?汚染がどの程度だと危険なのか?どんな放射性物質があるのか?何が有害か?どこまで傷病者を除染すればいいのか?知らなかった。心から反省…。

2012-11-10 22:17:23
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

REMATの来院(3月15日)。クライシスコミュニケーション。JAEAと自衛隊の常駐。大規模損壊の可能性→100人単位で患者が来る可能性。その準備をしなければならない。アンビバレンツ。その中で、「誰かがしてくれるのでなく、自分達のことは自分でやらなければいけないのではないか?」

2012-11-10 22:18:04
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

「他人事」→「我が事」への認識転換。被ばく医療は自分達の問題。外部に全部を頼ることはできない。その後、その経験から培われてきたのが、リスクコミュニケーションの必要性。以後、スタッフ5人が講演型リスコミ、対話・個人面接型リスコミを数多く行う。

2012-11-10 22:18:55
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

リスコミで出来ることはなにか。「情報の提供」と「共考」のみではないか、と1年半経って思う。情報の提供:個人個人のモノサシの形成へ。共考:ひとりひとりが全く異なる立場である以上、思いを押し付けることは出来ない。

2012-11-10 22:19:41
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

リスコミの対象は誰か。迷っている人全て。住民。行政(特に保健師、先生方など)。地域のリーダー。地域の放射線非専門家の学者(医者など)。遠い専門家も。そして自分自身も。

2012-11-10 22:20:37
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

リスコミの方法。講演型から個人面談型へ。効率は悪いが、双方向性、共考のされ方から考えたら絶対に必要なシフト。寄り添い共に考えることが必要。

2012-11-10 22:21:13
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

リスコミの限界。答えは千差万別、答えは自分自身が出す(押し付けられない)。個々の社会背景の多様さ。そして「事故によって汚染があった、という事実。それにより感じた不快な気持ち」。

2012-11-10 22:22:02
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

誰のためか。最後には自分に回ってくると思っている。自分が経験から教わったこと。人生は素晴らしい。しかし短い。一期一会。自分の目的「今生きていられることの偶然・幸運・幸福を意識しながらしっかり生きること」。ただしその目的を実現するための方法は人によりバラバラ。(以上長谷川医師)

2012-11-10 22:23:08
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

(パネルディスカッション:時間が短かったですネ…)

2012-11-10 22:33:55
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

KEKの先生:日本放射線影響学会のQandAの担当。講演も。田内先生と一緒に活動。立場は研究者。今日の話しから大変勉強になった。最近山形等で勉強会をやっている。その感想:山形は避難者が多い。福島から1万1千人。母子避難が多い。

2012-11-10 22:35:24
うろおぼえはつどうへん @fukubrowndog

そういう方々に放射線の情報を与えることがいいことかどうか、現地の人は迷っている。それでも伝えられることを伝えよう、と思って活動を開始。しかし、時間が止まっている感じを受けた。避難元もまちまちなため(つまり状況がまちまち)、まとめた情報を話すのがすごく困難。

2012-11-10 22:36:11