山戸結希監督『あの娘が海辺で踊ってる』（ポレポレ東中野で上映中）の私的感想

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

ポレポレ東中野で山戸結希監督「あの娘が海辺で踊ってる」「Her Res」「さよならあの娘」を鑑賞。熱海のど田舎で、「処女をこじらせて」、おっさんの欲望との反映としての『処女』であるAKB４８を目指す女の子の物語。面白いかどうかはわかんないけど、何かがずしっと残る映画。

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ポレポレ東中野で上映中の山戸結希監督「あの娘が海辺で踊ってる」。中森明夫がアイドル映画ではなく、映画のアイドルと言ってた意味がよくわかる。監督のメッセージやら、役者のある一瞬の躍動がとにかく過剰で、映画として収まりが悪い。でも「処女」はかように自意識過剰で体を持て余す存在だしね

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ポレポレ東中野上映中の「あの娘が海辺で踊ってる」の山戸結希監督と中森明夫で対談は、「あなたのキャラに欲情して作品褒める業界人たくさんいるよ」「あなた処女なの？」とか、ゴーデン街でバイトしているサブカル女子とそのファンのおっさんとの会話みたいで面白かった。

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「あの娘が海辺で踊ってる」のトークショーで山戸結希監督にキャラにビビる。基本会話が「・・・という問題ですが」という受けで、ダッーと話したいことを超早口で話す。一々、自分の説明にツッコミいれてメタ化する。あの会場にいたサブカルくそ野郎を代表して言わせてほしい。「惚れてまうやろ！」

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山戸結希監督『あの娘が海辺で踊ってる』（ポレポレ東中野）は「映画のアイドル」なんだなあ。しかもそのアイドルって、絶対AKB。おっさんの欲望が反映する「処女キャラ」を、演じようとするけど、拙さゆえに、ガチの処女感があふれ出てくる。そのガチなメッセージに感動するんだね。

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「あの娘が浜辺で踊っている」のアイドル目指す主人公が、聞かれてもいないのに、自己言及的に、時たまAKB論とは処女論を聞き取れないくらいの早口で話し、「こじらせ処女」の演出うまいなあと思っていたら、舞台挨拶にでてきた山戸結希監督がまんまそのキャラでびびる。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

上智の映画研究部って、『あの娘が海辺で踊ってる』の山戸結希監督が作ったのか。部員ほとんど女で、挙動不審のこじらせ女子で、賞とるほど才能ある監督やらくそ美人の女優がいて、みんな処女ねえ。で、仲良く「処女性」をテーマにした映画を撮ると。京アニでアニメ化したらよろしいやんか。

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山戸結希監督の『あの娘が海辺で踊ってる』の主人公加藤智子。プロの俳優なんかな。この娘がかわいくないと成立しない映画なんだけど、画面の中では綺麗。ただ劇場の外でチラシ配られるとちょっとあれなんで、アイドルではなく俳優さんになってほしいなあ。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

まあ、とにかくポレポレ東中野で上映中の山戸結希監督『あの娘が海辺で踊ってる』名作です！おすすめ！AKB好きから、青春映画好きから、かわいい女の子オタまで、すべからく楽しめると思う。絶対、大成しそうだから、「処女作を映画館でみたんだ」とおっさんになってからゴールデン街で自慢できるｗ

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

多くの処女は、「彼氏や職場でかわいい女の子としてチヤホヤ」されることが、実は「消費される」ている事に気づかないまま日常の幸せを感じることができる。しかし、「自意識をこじらせ（自分をメタ化することに快楽を覚え）」、それに気づいた処女はアイドルを目指したり、映画アイドルを制作する。

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ＡＫＢ４８という途方もない夢を抱き、アイドルやる女の子は、親父の欲望の反映したキャラを演じさせられ、精神的にも、もしかすると肉体的にも消費させられているのかもしれない。でも、地元で「かわいい女の子」として職場や彼氏にチヤホヤされる「現実的な夢」もまた搾取であり、決して幸せではない

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

「かわいい女の子」として職場や彼氏に消費されるのを拒否した処女たちは、その自意識を政治や芸術やサブカルで表現し、救済を志した。でも、全共闘やＡＢＣＤ事件に代表されるように、その政治やサブカルの業界でも、結局は「かわいい意識高い女子」として、男性に消費され続けたという悲劇がある

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

普通に男性に消費されることに違和感を抱いた、女子が大学とかの自意識高い人々による、サブカルくさいコミュニテイで身を置いたとする。でも。結局は普通の女に子が男に「モテメイク」を強要されるように、男性からのモテアイテムとしての「サブカル（自意識こじらせ）女子」を強要されるんだな。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

「童貞」と「処女」を並べたとき、後者の不幸って、とことん「処女としての自意識をこじらせること」が周りに許されなかったことにある。女の子の拗らせた自意識ってそれ自体が、「モテアイテム」として、性欲をもった男から消費対象としての目を向けられる。サブカルコミュニティでは特に。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

だから、処女全員で上智大学映画研究会を立ちあげて、処女をテーマにした作品を作るっていうのが「処女革命」っていうのはわりとマジだなと思うんです。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

ヤンキークラスタやリア充クラスタ、と同じようにサブカルクラスタにおいても、女の子は同じように男性の「消費」されている。ルックスではコミ力ではなく、「サブカル男性にとって調度いい具合に、拗らせた自意識」という形で消費され、それが露呈し辛い分、余計に悪質だと思うんですよね。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

『あの娘が海辺で踊っている』が優れているのは、「処女の困難さ」が、徹底して自意識の問題として語られていること。うっかり女性論とかの「社会的な言葉」が乱入してきたら、最悪だった。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

山戸結希『あの娘が海辺で踊ってる』の上映後、主演女優の加藤智子に握手してもらう。アイドル衣装は似合ってないし、いわゆるアイドルっぽい握手対応もできない。加藤智子っていう素材の強さや美しさが、「マイコ」っていうアイドルキャラに収まりきってない。これが、この映画の欠点でもあり、魅力。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

アイドル映画っていうのは、主演であるアイドルの演技やそれを超えて垣間見せる「素」や自我を楽しむもの。と、するならば『あの娘が海辺で踊ってる』はアイドル映画ではない。それは、主演の加藤智子が「アイドル」ではないからなんだな。彼女って自我や素を大衆の前に晒せないタイプの人なんだよ。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

『あの娘が海辺で踊ってる』は確かに、主演加藤智子のキャラクターを楽しむ「アイドル映画」ではない。この映画のアイドルは監督であり処女革命の主犯、山戸結希。物語や演出からは零れ落ちた、自我とか追い込まれた先に垣間見せる彼女の「素」を画面からか嗅ぎ取り「萌える」ものなんです。

渡辺やすし＠新宿区議会議員【現役世代に優しい新宿】 @nabe_yas1985

『あの娘が海辺で踊ってる』。主人公マイコは、ただ男に漫然と消費されることを拒否し、大衆の処女幻想を一身に背負い「最強の処女」アイドルとして完全に消費される道を選らんだ。そのストーリーは加藤智子という主演女優より、有名監督としての道を歩みだした山戸結希の姿と重なる。