アニメ『さくら荘のペットな彼女』感想

自分用メモ。いろいろ関心のある他人様の発言も入れ込んでしまいつつ。 ※関連 totinohanaさんのアニメ感想『さくら荘のペットな彼女』 http://togetter.com/li/403219
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相楽 @sagara1

まず商売である以上いろいろあっておかしくない。円盤売り上げも大切だけど、スポンサーや枠提供のTV局も大切。で、もし仮にそうだとして。その中での最善を尽くしたのであれば、なおさら素晴らしいなと思う。誠実な仕事だなあ、と。

2012-11-13 21:46:41
相楽 @sagara1

しかし、自分でも知らなかったけど、たとえば僕も左がかかった人だったのか。以前から「この原作改変いいなあ。いいぞ、もっとやれ」という個人的な見方 http://t.co/vp0aK8dz の中での通常運行なのだけど。「露骨に強烈に論が歪」んだりしてただろうか。面白いなあ。

2012-11-13 21:47:26
相楽 @sagara1

ただ、僕は左かどうかはともかく、見方が酷く歪んでることは間違いないけど。単純に筋をみたり映像外と接続される暗喩のような自分に見てとり易いものばかりに固執するのではなく、映像なんだからまず映像に軸足をおいてそこから見るべき。例えばこんな風に http://t.co/LB9aNgHZ

2012-11-13 21:53:19
泉信行 @izumino

@GoITO それを言うなら原作にない「手のかからない料理」をその前に出すシーンがセリフ付きで追加されています。参鶏湯は「病人に出す手のかかった料理」という意味付けがセリフで表現されています

2012-11-14 01:14:13
泉信行 @izumino

@GoITO 料理した男が、何人も女作ってる女たらしで、主人公がヒロインに食べさせるために勧めたってのも、いかにも女子受けする料理を選んだ風に感じましたね

2012-11-14 01:19:08
泉信行 @izumino

なので個人的には「女が喜びそうだからという理由で韓国料理をチョイスするリア充の感性が理解できない」ってのが言い換えると「特に理由もなく韓国料理=恣意的」っていう皮相な理解なんじゃないかなあと思ってたりする(そもそもそんな人わずかにしかいないと思うけど)

2012-11-14 01:26:50
泉信行 @izumino

主観ジャッジでいうと、新世界よりの山内演出の理解をいきなり要求するのは酷だからディレクションとしてはうまくいってない。参鶏湯はそもそも理解しなくても流せば済んでる演出なので悪いのは文句言う側。みたいな

2012-11-14 01:31:41
泉信行 @izumino

どっちも、支持者にとっては「想像力あればわかるだろう」と注意したくなるところだろうけど、ここは明確に区別しておきたい

2012-11-14 01:33:15
泉信行 @izumino

あと、さくら荘クラスタは電撃文庫マガジンの岡田さん原作者さん対談は絶対読んどいた方がいいと思う。あれを読まないで原作がとかアレンジがとか岡田脚本が〜とか言っても詮無いくらいには突っ込んだ対話してるので

2012-11-14 01:48:21
泉信行 @izumino

ステマしつつぼくの印象論を語ると、岡田まりの好きなことやりたいことがこの作品で良く掴めた気がする。結論から言うと「子供同士の話」が好きなんだろう。元々「しゃべり場」をやりたいと言ってたわけだけど、これまでの作品は男性監督が監督してたことを差し引いて見る必要があると思う

2012-11-14 01:53:12
泉信行 @izumino

男性監督、つまり大人の男の目線を取り入れると、「子供目線だけの話」ではなくなってしまう。むしろ今まで特徴とされていた「エグさ」は、「子供の話を大人から見ようとした演出家の目線」によって生まれたんじゃないかという気さえする。さくら荘はそういう「大人目線のえぐさへのツッコミ」が薄い

2012-11-14 01:56:19
泉信行 @izumino

岡田まりがめちゃくちゃ原作者を褒めていて原作を気に入っているのも、子供目線というところで通じるものがあって、監督もそれを許容した結果、「大人目線のツッコミがない」というアニメができてるんじゃないかなと考え中

2012-11-14 02:00:02
泉信行 @izumino

大人目線がない、とは何かというと、先日のUstでも語ったけど、大人なら気付くような痛々しさを「痛い」と気付かせるように殊更見せるのが「あの花」とかの演出だとすれば、さくら荘は殊更痛そうに描かないというか、本人らが納得してればスルーするツッコミ不在な点で異なると感じてるということ

2012-11-14 02:04:05
泉信行 @izumino

「ちゃんとした大人不在の話」って、普通は悪い意味にしか使われないから、ここでいう「子ども目線の話」を巧く説明できないけど、まぁ脚本家にしてみれば自分のことを「クソ女」と呼んでくる「大人の男」とする仕事よりも自分のやりたいことが楽にできているのではないかなーと、その対談から感じる

2012-11-14 02:08:59
竹花 樒 @tshikimi

そういえばぼくの使ってる「エグい」云々の話には「大人目線からみた痛さ」のニュアンスは含まれていない(つもりだった)ので、むやみに使うと混同されてしまう節があるな。何かうまい言い換えを探さないと。

2012-11-14 02:09:30
泉信行 @izumino

というのは、そうかもなあ、という印象論だけど、脚本をどう演出するかは脚本家だけの領域ではないので、スタッフワーク的にさくら荘の監督による違いは絶対あるだろうなあと感じてる。今までと違ってないと感じる人がいたとしたら、何かに目線を引っ張られてそう感じてるんじゃないかな

2012-11-14 02:14:56
竹花 樒 @tshikimi

『さくら荘』における中心を貫く「視線の主体」(しかし、それは外部からは閉ざされている)はましろだとぼくは理解しているので「ましろの目線=行為の評価軸」は確かにある種の"大人目線"を排したニュートラルなものであることには同意を示したい、と思っている。ただこのニュートラルさが難しい。

2012-11-14 02:17:08
泉信行 @izumino

言い換えると「子供だけでもなんとかやれるんだ」って話が好きなのかなって考えてたりする。岡田まりのAKB研究生好きもそういうところがあるのかなーと思うと納得できなくもない。実際はAKBにも大人がいるだろうけど、大人の手を借りないでなんとかする感じが好きなのかなと

2012-11-14 02:23:31
泉信行 @izumino

で、それって結婚とか進路とかが絡むと、容易に「おいおい」って大人がツッコミを入れたくなる話になるから、なかなか自然に描きようのなかった世界なんじゃないかなあ、という目で眺めてたりする。この読みが合ってるのかはわからんけど

2012-11-14 02:26:04
泉信行 @izumino

あ、そうか、高校生がモラトリアムだからいくらでも進路に迷っていいし立ち止まってもよし、挫折してもよしという空間であるのと同時に、なぜか同期でモラトリアムじゃなくて外仕事を普通に取ってる子がいる、っていう環境はまさにAKB世界観

2012-11-14 02:29:31
竹花 樒 @tshikimi

ましろの立ち位置はある種「媒介者」(竹内オサム:2005)なのだが「視ているが、しかし"知ってはいない"」が『さくら荘』のアイデアなので「大人目線の不在」は「〈作者〉はあらゆる価値判断を下さずに、一つの物語を描ききることができるのか」という思考実験の実践として捉えたいと思っている

2012-11-14 02:31:24
竹花 樒 @tshikimi

『さくら荘』を貫くましろの視線に、そうした中性的で、機械的で、怜悧なものをぼくは読み取っているのだが、その〈視座〉を身の置き場所として自覚的に選択するましろが時折みせる感傷に胸を掻き回される心地がし、同時にそうするほかない絵描きの性に「エグさ」を感じるのだと、言えるのかもしれない

2012-11-14 02:45:25
竹花 樒 @tshikimi

そういうわけだから、空太の隣に立つことを「選択する」ましろは、積極的に目を瞑る(メタの視座を放棄することで空太と「対等な」女の子として振る舞う)というわけなのだけど

2012-11-14 02:49:46
竹花 樒 @tshikimi

「エグさを読み取るということ」に一つの価値判断が混入することは回避できないのだが、ポジティブ(=「常識」的)な価値判断に依拠したそれではなく、むしろ「選択肢が奪われる(=「絵描きとしての教育」という要素に代表される)という現象に対する反応」に意味をずらして読み取ることを提案したい

2012-11-14 03:02:24
竹花 樒 @tshikimi

鴨志田の原作を翻案する岡田の作家性を暴く言説の「批評的意義」は決して否定するものではないのだけれど、「作品にとって意義のある見方か」と言われるとそのようには思えないというのが本音

2012-11-14 03:12:56
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