「家族を容れるハコ 家族を超えるハコ」上野千鶴子 を読む。

読書の感想と引用をツイートしています。社会学と建築学の融合。家を作る建築家と、家族を考える社会学者と。そしてそれぞれをクロスに考える上野千鶴子と山本理顕の対談がメインの本です。個人的に、家族と家について目を拓かせる本になりました。 スパンが長かったので、抜けがあるかも知れません。
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toka @htotuka

P103「家族のリーダーないしは家長が権威を剥奪されたのは、家族のそれぞれが直接に外の世界と接触するようになったからなのである。」

2010-07-31 16:09:27
toka @htotuka

父から曾祖父だけがちゃぶ台ではなくお膳で食べていたと聞いた。家長としての抵抗か。でも明治のちょんまげ的だなあ。

2010-07-31 20:00:40
toka @htotuka

P124(住宅がどうなるべきか、という話)「育児・介護の社会化はもはや必須の条件です。したがって、家庭の内部にあった機能を外部に組み込んでいく、つまりコモンの空間に育児・介護という機能を組み込んでいくことが必要になるでしょう。」ガイアの夜明けで高専賃に保育園をつける事例やってた。

2010-07-31 22:02:38
toka @htotuka

P125「住宅というユニットは、もはやユニットとしては完結しない」か。

2010-07-31 22:04:26
toka @htotuka

P126石川県に加賀屋という有名なホテルがあって、女性従業員(シングルマザーが1/3を占めるらしい)向けのカンガルーハウスという保育園付き女子寮を作った。 http://ow.ly/2jcHk 早朝から深夜に渡る長時間勤務の間子どもを預かってくれ、食事風呂就寝までやる。(続

2010-07-31 22:12:56
toka @htotuka

続)そして寝入った子を起こして部屋に連れ帰る。小学生も「ただいま」とカバンを背負ったまま保育スペースにやってくる。子どもたちは下の子の面倒も見る。病児を寝かせておく保健室もある。ここでは保育行政の欠陥が全て満たされている。長時間・早朝・深夜保育、病児保育、学童保育→従業員定着。

2010-07-31 22:17:16
toka @htotuka

すごいなカンガルーハウス。これ普通にニーズあるでしょ。都会で保育園付きのマンションとかどんどん建てばいいのに。田舎でも人を集めるために、こういう保育園付き社宅って良さそう。あと社内託児所ね。働く女性前提で社会を考えれば、こういうの当然社会に組み込まれてるべき。

2010-07-31 22:22:44
toka @htotuka

.@rila_yuta なんか #wlb_cafe あたりで耳にする子育ての悩みを全て網羅解決してそうです。 http://ow.ly/2jcTo http://ow.ly/2jcTB

2010-07-31 22:25:23
toka @htotuka

@rila_yuta 条件の似た人が集まれば、かなりニーズを凝縮できるってことでしょうか。会社的にもうまいやり方のようにも思えますね。

2010-07-31 22:37:17
toka @htotuka

P133「物理的接近が個体距離の限度を超すと、今度は避け合いが始まります。」うむ、マスオさんである僕と義家のことか。

2010-07-31 22:51:24
toka @htotuka

P150~山本理顕という建築家の方が、「典型的な核家族をやってみてるんだけど、家族の単位が小さすぎて難しい。子どものことを考えると、家族よりももうちょっと大きいユニットを考えなければとてもじゃないけどやってけない。」というようなことを言っております。

2010-07-31 23:30:31
toka @htotuka

P154社会学には共同体母性(共同体的親性・次世代育成力)という概念がある。「伝統社会ではこれまで育児は母親単独で担う労働ではありませんでした。現代の育児問題は母親だけに全責任がかかっているところから生じています。核家族の中では育児の共同化の具体的なイメージが示せないのです。」

2010-08-01 09:58:39
toka @htotuka

介護も育児も一人ではできない。住宅は「個室」に向かうようでもあるが、「個室」は独立した個人、世話の不要な個人のものだ。濃密な家族で一つの住宅、というウェットな考えが行き詰まったが、住宅は個室の集まりでは限界がある。多分外に開くのが解の一つ。

2010-08-04 17:07:00
toka @htotuka

インディビジュアルとパブリックなスペースだけでは足りない。コモンスペースが要る、と。入会地か。

2010-08-04 17:19:26
toka @htotuka

家族には介護と育児しか機能が残らない、と。

2010-08-04 17:24:31
toka @htotuka

P190上野(千鶴子)「もういまさら地縁・血縁ではないでしょう。「集住=コミュニティ」となる根拠は、もはや何もありません。私の基本的な立場は、「気の合わん隣となんで仲良うせなあかんのや」(笑)。それをしないで住むのが都市ではなかったでしょうか。」

2010-08-04 17:31:11
RYUzzz @RYUzzz

@htotuka 核家族は、そもそも育児や介護には不向きな形だと、僕もこのところよく思います。自分一人で生きていて、両親が元気な頃は気付かなかったけれど。

2010-08-04 21:18:39
toka @htotuka

住宅とは健常者のもので、介護とか他者が介在するような育児は考えられていなかったということか。ある一時期、日本では健常な大人が多かったから。

2010-08-05 19:16:52
皇 后 ぺ ん ぎ ん @empress_penguin

@htotuka 日本の標準世帯を「年収700万円のサラリーマン、専業主婦に小・中学生の子供2人の4人家族」でイメージしてる時点で、乳幼児の育児や高齢者介護なんて想定の範囲外でしょうねw

2010-08-05 19:20:52
toka @htotuka

最近の家はお客さんが来ることは滅多にない。特に公的にもてなす必要のある人は。だから客間なんてのは幻想だ。リビングで私的にもてなせば良い。もしくは座敷のある飯屋さん。

2010-08-05 20:53:35
toka @htotuka

リビングは仏壇のように既に「象徴」なのだと。確かにというか、リビングって変な空間だろうな。そこに来て「家族する」とか。自室で「個人」に戻るとか。公的空間のようでいて、家の中で一番私的空間だったり。各家で使い方全く違うのに、自明のものとされてもね。他人は「居辛い」のですよリビング。

2010-08-05 22:03:11
toka @htotuka

.@RYUzzz そうなんですね。大家族ならそういうのを家庭内に内包できた(もしかするとお手伝いさんとか隣の人とか含めてたのかも)のに、核家族だけでは内包できないはずなんですよね、育児・介護。外に開くというか、外からの何らかの助けを受け入れる隙が必要な気がします。

2010-08-05 22:07:56
toka @htotuka

そんな人は一体どこにいるんだwRT @empress_penguin: @htotuka 日本の標準世帯を「年収700万円のサラリーマン、専業主婦に小・中学生の子供2人の4人家族」でイメージしてる時点で、乳幼児の育児や高齢者介護なんて想定の範囲外でしょうねw

2010-08-05 22:13:00
toka @htotuka

P213~「戸建てでも、集合住宅でも、家族を封印する装置」「これまでの日本の労働者は職住分離のシングルインカム世帯…今後激減…中産階級は分解」「下方移動した層は、ダブルインカムどころではないマルチインカム…小銭をかき集めて暮らすしかない」→住宅に小銭集め機能が必要になる、と。

2010-08-06 18:49:32
toka @htotuka

P220「集合住宅という形式は近代家族という形式と一緒に発明された」海外の事例から、ですね。夫が働き妻が消費し、都会の側で労働者家族が集合して住む。奴隷ではないが、高度に目的化されているような。

2010-08-07 14:58:10