食パンの耳「関数解析再入門」
食パンの耳講演タイトル「関数解析再入門」 「既に入門している前提?!」 「はい。Hahn-Banachくらい知ってる前提で」
2012-11-17 15:42:16ε>0とp_1, …, p_n∈Γに対して U(ε; p_1, …, p_n):={x∈X : 各p_i<ε} を考える. ε, p_jを動かすことで0の基本近傍系ができる.これでXに位相Oを入れる.
2012-11-17 15:45:42【定理】 Γ: seminormの族 が定める位相を考える. τ: X→K: 線型について次は同値 (i) τは連続 (ii) ∃p_1, …, p_n∈Γ, ∃M>0, ∀x∈X, |τ(x)|≦M max{ p_j(x) | 1≦j≦n }
2012-11-17 15:51:12[証明] (ii)⇒(i) 自明 (i)⇒(ii) S:={ x∈X : |τ(x)|<1 } =τ^-1(open ball) は0の近傍で ∃ε>0∃p_1, …, p_n∈Γ, U(ε, p_1, …, p_n)⊂S
2012-11-17 15:55:11∴p=max{ p_j | 1≦j≦n}とおくと p(x)<ε⇒|τ(x)|<1 M:=2/εとすると p(x)>0のとき p(x/Mp(x))=ε/2<ε ∴|τ(x/Mp(x))|<1 ∴|τ(x)|<Mp(x) p(x) = 0のときは|τ(x)|=0 ■
2012-11-17 15:58:09[証明] (⇒) 明らか (←) τ=0の時は明らかだからτ≠0としてよい. x_0∈τ^-1(1)とすると τ^-1(1) = x_0+kerτ.
2012-11-17 16:00:51∴τ^-1(1)は閉集合 ∴X\τ^-1(1)は0の開近傍. ΓがXの位相を生成している時 ∃ε>0, ∃p_1, …, p_n∈Γ, U:=U(ε; p_1, …, p_n)⊂X\τ^-1(1) である.
2012-11-17 16:03:36∀x∈X∃γ_x∈K( |γ_x|=1 かつ γ_xτ(x) = |τ(x)| ) である. γ_xx∈U⊂X\τ^-1(1) なので τ(γ_xx)∈R_{≧0}, τ(γ_xx)≠1 ここでτ(γ_xx)<1である.
2012-11-17 16:07:38(∵) τ(γ_xx)>1と仮定すると \frac{γ_xx}{τ(γ_xx)}∈U なので 1=τ(\frac{γ_xx}{τ(γ_xx)})≠1 となり矛盾する //
2012-11-17 16:10:35故にx∈U⇒|τ(x)|<1 ∴∀x∈X, |τ(x)|≦(2/ε)max{ p_j(x) | 1≦j≦n } 即ちτは連続 ■
2012-11-17 16:12:20【補題】 Xが局所凸線型位相空間で dim X≧2 凸開集合C⊂X, C≠{}, ¬0∈C に対して ∃x∈X\{0} C∩Rx = {}
2012-11-17 16:16:55p: Xのseminorm Y⊂x: 部分空間 線型空間としての割り算X/Yを考える. p': X/Y→R_{≧0}: seminormを p'(x+Y):=inf{ p(x+y) | y∈Y } で定めると,Γ':={ p' : p∈Γ} によりX/Yに位相が入る.
2012-11-17 16:20:26KはT_2なので X/kerτもT_2. よって,Γ'がX/kerτの位相を生成する時, ∃p∈Γ', p≠0 (∀x∈X\{0}, ∃p∈Γ, p(x)>0⇔XがT_2)
2012-11-17 16:33:31