食パンの耳「関数解析再入門」

第三回ひらいずみセミナーでの、@bread_crust さんによる「関数解析再入門」です。
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まとめ 第三回ひらいずみセミナー(1日目) あずにゃんペロペロ 5650 pv 10

V-alg-d(ZZ) @alg_d

食パンの耳講演タイトル「関数解析再入門」 「既に入門している前提?!」 「はい。Hahn-Banachくらい知ってる前提で」

2012-11-17 15:42:16
V-alg-d(ZZ) @alg_d

K:=R or C,XはK上の線型空間  Γ: X上のseminormの族

2012-11-17 15:43:47
V-alg-d(ZZ) @alg_d

ε>0とp_1, …, p_n∈Γに対して   U(ε; p_1, …, p_n):={x∈X : 各p_i<ε} を考える. ε, p_jを動かすことで0の基本近傍系ができる.これでXに位相Oを入れる.

2012-11-17 15:45:42
V-alg-d(ZZ) @alg_d

このノートPC、数学の記号が全然変換で出なくてつらい。

2012-11-17 15:46:03
V-alg-d(ZZ) @alg_d

(X, O): 局所凸線型位相空間 となる.

2012-11-17 15:47:03
V-alg-d(ZZ) @alg_d

【定理】 Γ: seminormの族 が定める位相を考える. τ: X→K: 線型について次は同値 (i) τは連続 (ii) ∃p_1, …, p_n∈Γ, ∃M>0, ∀x∈X, |τ(x)|≦M max{ p_j(x) | 1≦j≦n }

2012-11-17 15:51:12
V-alg-d(ZZ) @alg_d

[証明] (ii)⇒(i) 自明  (i)⇒(ii) S:={ x∈X : |τ(x)|<1 } =τ^-1(open ball) は0の近傍で ∃ε>0∃p_1, …, p_n∈Γ, U(ε, p_1, …, p_n)⊂S

2012-11-17 15:55:11
V-alg-d(ZZ) @alg_d

∴p=max{ p_j | 1≦j≦n}とおくと p(x)<ε⇒|τ(x)|<1  M:=2/εとすると  p(x)>0のとき p(x/Mp(x))=ε/2<ε  ∴|τ(x/Mp(x))|<1  ∴|τ(x)|<Mp(x)   p(x) = 0のときは|τ(x)|=0 ■

2012-11-17 15:58:09
V-alg-d(ZZ) @alg_d

【定理】 X: 局所凸線型空間  τ: X→K: 線型写像に対して  τが連続⇔kerτが閉集合

2012-11-17 15:59:20
V-alg-d(ZZ) @alg_d

[証明] (⇒) 明らか  (←) τ=0の時は明らかだからτ≠0としてよい. x_0∈τ^-1(1)とすると τ^-1(1) = x_0+kerτ.

2012-11-17 16:00:51
V-alg-d(ZZ) @alg_d

∴τ^-1(1)は閉集合  ∴X\τ^-1(1)は0の開近傍.  ΓがXの位相を生成している時  ∃ε>0, ∃p_1, …, p_n∈Γ, U:=U(ε; p_1, …, p_n)⊂X\τ^-1(1)  である.

2012-11-17 16:03:36
V-alg-d(ZZ) @alg_d

∀x∈X∃γ_x∈K( |γ_x|=1 かつ γ_xτ(x) = |τ(x)| ) である.  γ_xx∈U⊂X\τ^-1(1) なので   τ(γ_xx)∈R_{≧0}, τ(γ_xx)≠1  ここでτ(γ_xx)<1である.

2012-11-17 16:07:38
V-alg-d(ZZ) @alg_d

(∵) τ(γ_xx)>1と仮定すると  \frac{γ_xx}{τ(γ_xx)}∈U なので  1=τ(\frac{γ_xx}{τ(γ_xx)})≠1 となり矛盾する //

2012-11-17 16:10:35
V-alg-d(ZZ) @alg_d

故にx∈U⇒|τ(x)|<1  ∴∀x∈X, |τ(x)|≦(2/ε)max{ p_j(x) | 1≦j≦n }  即ちτは連続 ■

2012-11-17 16:12:20
V-alg-d(ZZ) @alg_d

※注意 今は、局所凸線型位相空間の定義が先のΓによる位相が入った空間ということのようです。

2012-11-17 16:13:30
V-alg-d(ZZ) @alg_d

【補題】 Xが局所凸線型位相空間で dim X≧2  凸開集合C⊂X, C≠{}, ¬0∈C に対して  ∃x∈X\{0} C∩Rx = {}

2012-11-17 16:16:55
V-alg-d(ZZ) @alg_d

p: Xのseminorm  Y⊂x: 部分空間  線型空間としての割り算X/Yを考える. p': X/Y→R_{≧0}: seminormを   p'(x+Y):=inf{ p(x+y) | y∈Y }  で定めると,Γ':={ p' : p∈Γ} によりX/Yに位相が入る.

2012-11-17 16:20:26
V-alg-d(ZZ) @alg_d

@alg_d ×Y⊂x: 部分空間  ○Y⊂X: 閉部分空間

2012-11-17 16:22:19
V-alg-d(ZZ) @alg_d

【定理】 X: 局所凸線型位相空間と  τ≠0: X→K: 線型連続写像に対して, τは開写像である

2012-11-17 16:22:38
V-alg-d(ZZ) @alg_d

[証明] X/kerτは一次元局所凸線型位相空間. τ': X/kerτ∋x+kerτ|→τ(x)∈K は連続同型.

2012-11-17 16:26:22
V-alg-d(ZZ) @alg_d

ネタ実況できなくてつらい

2012-11-17 16:32:05
V-alg-d(ZZ) @alg_d

KはT_2なので X/kerτもT_2. よって,Γ'がX/kerτの位相を生成する時,  ∃p∈Γ', p≠0 (∀x∈X\{0}, ∃p∈Γ, p(x)>0⇔XがT_2)

2012-11-17 16:33:31
V-alg-d(ZZ) @alg_d

dim X/kerτ = 1より ∀q∈Γ', ∃α≧0, q=αp  ∴X/kerτはpをノルムとするノルム空間である.

2012-11-17 16:35:30