甲状腺被ばく

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Seiichi Ushikubo @sushikubo

@myen 松永武ら(2001) 「また, f の変動による回避率の変動は, 安定ヨウ素剤投与時間に大きく依存する。すなわち, 投与時間が, かなり早いか, またはかなり遅い場合には, 変動幅は小さくなる」

2012-12-05 16:31:56

結び
「緊急時における安定ヨウ素剤の投与の上での留意点については, すでに多くの事柄が論じられている。
しかしながら, 安定ヨウ素剤を投与した場合の日本人の甲状腺内部被曝線量の回避率については明瞭になっていない。本研究はまだ予備的な段階であるが, 本研究で導いたヨウ素代謝パラメータの日本人基準値により回避率を推定すると, その値は欧米人に比較して10~20%小さい結果となる。このことは, 日本人の場合には血液中のヨウ素の甲状腺による取り込み割合がより小さいの で, 安定ヨウ素剤を投与した場合にあっても, 甲状腺にその安定 ヨウ素が取り込まれ, 放射性ヨウ素の取り込みが抑制される状態となるのに欧米人に比べて時間を要するためと解釈できるが, 後述のヨウ素摂取量の最新の実態把握を含め, さらに検証が必要である」

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