日本facebook学会会長御聖誕祭 東浩紀 松原聡(前編)
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だったらわからなくもないんですけど、この武雄でもそうなんですよ。うちの馬鹿妹がね、「にーちゃん、こいでツイッターデビューしたよ」って。違うって。うん。だから、そういうことなんですよね。だから常に晒されていて、リアルだけじゃなくて、リアルを補完する形でソーシャルネットワークが
2012-11-19 01:55:35日常生活にも入ってきて、そういう意味でボクら緊張感持ってますね。それともう一つあって、ボクはこういう立場なんでどんどんソーシャルネットワーク使ってガンガン発信します。で、やっぱり地方の最大の悪はやっぱ無関心なんですね。無関心。無関心を揺さぶって皆に考えてもらうって。
2012-11-19 01:57:39市民の側からのソーシャルネットワークの有用性ってよくあるんですけど、ボクらにとってもやっぱあるんですよ。そういうスタイルを持つ政治家が増えていくんじゃないかと思いますけどね。」
2012-11-19 01:58:32松原「汲み上げるとかそこで反応できる資質が、これからの首長さんや議員に求められるということかと思うんですが、ちょっと具体的なところに話を進めたいのが、まあ、樋渡さんいろんな新しいことをやってきまして、常に毀誉褒貶を受けてきたんですが、最近の例で言うと、図書館の運営をCCC、
2012-11-19 02:00:57TSUTAYAさんに民間委託するということでした。このときに半分炎上するくらいに、日本全体で注目を集めた面と、ここは難しいところですがSNSというと日本だけでなく世界にも開かれちゃうこと、行政の責任は武雄市というエリアの中に限られるわけですね。今回全国的に注目を浴びた、
2012-11-19 02:02:24浴びている、図書館を民間委託という武雄市の政策課題、全国的に注目を集めるのは全国的に面白いことを武雄がやっているからなんですが、その最初の全国的な反応と、行政の責任を持つ実際に図書館を利用する市民の方の反応、それぞれのSNSの反応と実際の声、みたいなことでお話しいただけますか。」
2012-11-19 02:04:54樋渡「はい。これほんとボク勉強になってですね。まず、市民からは図書館は無反応です。無反応。だって、考えてみてくださいよ。皆さん図書館行ってますか。おう。あのね、ボク少なくとも、いろんな人に聞いて、だいたいですね、10%か20%ですよ市民で図書館に行ってんの。
2012-11-19 02:07:49でも図書館は武雄市で言うと、年間で26万人くらい使ってるわけですね。これ市外の人と何度も何度も図書館行く人って使うんですよ。年に1回図書館使う人なんていません。うん。だから、必要以上に、マイノリティなのに声が大きくなっているという側面あるんですが、実際問題市民、病院問題でボク
2012-11-19 02:09:26リコール受けました。病院問題のときは。リコールは車と阿久根市長だけかと思ってたらボクも受けたんですがね。で、そのときは、市民的課題として二分したんですよ。だけど図書館はそうでもないです。だけど、SNSの世界ではボクはもう悪の帝王みたいになっていて、この乖離というのはなんか新鮮。
2012-11-19 02:11:23松原「その辺りのところどうでしょう東さん。」 東「僕は、TSUTAYA図書館騒ぎっていうのは、ある意味これからの地方行政のあり方の試金石になるかなと思っててですね、それは図書館を民間委託するっていうこと自体ではなくて、まさに今松原先生がおっしゃったように、一つの地方自治体の問題が
2012-11-19 02:13:50本来は当事者ではないはずの全国の注目を浴び、全国の視点から判断されてしまうということなんですね。今回、けっこうツイッターで大騒ぎになっている中で、樋渡市長と戦っている高木浩光さんという方がいるんですが、僕、彼と共著までありまして、彼も個人的によく知ってるんですよ。
2012-11-19 02:15:30そのこともあって僕ここに来ること自体が、もう、絶交覚悟みたいな。」 (会場笑い) 東「もうやむを得ないですよ。僕も権力にしっぽを振った男ですよもはや。」 (会場笑い) 東「それはともかく、何が高木さんの心配になっているかというのはわかるところあるんですね。ただ、僕が今回、
2012-11-19 02:17:28前に樋渡市長、僕のCSの番組にお呼びしてそのとき話をして、ああそういうことか、って思ったのは、やっぱり東京の規模と武雄の規模の違いですね。昨日ここに着いて午前中散歩して歩いて図書館も見て武雄神社も行ってですね、楠木も見てきたんですが、見て思うのは、
2012-11-19 02:19:21やっぱりここ、小さい、のんびりした町ですよね。」 樋渡「うん。うん。」 東「個人情報がって言っても、何かここでトラブルが起きたとしても、樋渡さんがパンと駆けつけて、何何?どういうことが起きたの?こういうことで心配なの?じゃあこういうふうにするよって個別対応が可能な規模なんですよ。
2012-11-19 02:21:01樋渡「できる。うん。」 東「個別対応が可能な規模のところで考えるレギュレーションと、東京のようなもう絶対個別対応が可能じゃない、もう一回情報が漏れてしまったら大変な大騒ぎになるっていうところで考えるレギュレーションっていうのは、自ずから違うはずなんだけれども、一回情報の管理とか、
2012-11-19 02:23:11今みたいに地方自治自体がソーシャル上で、ネット上で行われるような状態になると、どうしても東京の厳しいレギュレーションで全てのところをやっていないと、人々が不安になったり不審を感じたりということは起きますよね。今回のTSUTAYA図書館問題も、
2012-11-19 02:26:39正直、こういうこと言うとまた怒られそうだけど、批判している方々もこの武雄市に来てですね、このほっこりした感で」 樋渡「うん。」 東「これかっ、ていうふうに見ると」 樋渡「そうそう。」 東「これもしかして別にいいのか、みたいな、気持ちになってくると思うんですよね。」 樋渡「うん。」
2012-11-19 02:28:41東「でもたぶんこんなこと言うと僕すごく怒られるんですよ。なんでかっていうと、情報には国境がないから。で情報にはその、一回個人情報が漏れたら武雄市で処理できるものではなくなってと、でしかもCCCていうのはもちろん日本全国の企業だしっていう話はあるんですよ。あるのは知ってるんですが、
2012-11-19 02:30:50ただやっぱり何ていうかなー、ネットっていうのは境界がないんだけど、TSUTAYAの図書館ていうのはこの武雄市にあって、それを決めているのは武雄市民であるというところの、本来であれば区別されているところが区別されなくなっちゃう。でもそれは、地方自治2.0が選んでいることではある
2012-11-19 02:32:24んだけど、そういう意味で、ネットで開かれたオープンな地方自治というのはこれから自分達で当事者で決められるはずのものが、全国規模の基準にさらされることによって起きるギャップっていうのがこれからたぶんいろんなところで問題として起きてくると思うんで、
2012-11-19 02:34:22今回のTSUTAYA図書館騒動っていうのはこれからの地方自治を占う上でひとつ、重要な問題になってくるのかなって思います。」 樋渡「うん。」 松原「僕は東さんと意見違うと思われているかもしれませんが、実は意外と近いんですね。迷惑?」 東「迷惑じゃないよ」
2012-11-19 02:35:47松原「あのね、ただ、今、一つだけ違和感があったのは、ここに来たのは権力にしっぽ振ったって」 東「いや、冗談ですよそれは」 松原「いやいやちょっとちょっと聞いて。それで、僕は、権力は既得権だと思ってるんで、そうすると逆なんじゃないですかね。高木さんの方が既得権であり権力であり。」
2012-11-19 02:38:14東「あ、そういうことですか。」 松原「そこと戦っている樋渡さんの方がアンチ既得権であり、アンチ権力ではないかと。」 樋渡「うん。」 東「僕、ノーコメントで。」 松原「あっはっはー。」 東「えへっへへー。」 松原「たぶんねそういう面もあると思うんですね。」 東「炎上しますよまた。
2012-11-19 02:40:49無意味に炎上しますよこれ。ネットの向こう側で。」 樋渡「するする。」 松原「でもね、もう一つは、僕も武雄神社行ってきました。御船山の紅葉すばらしいです。ここもまたSNSの怖いところで、行ったら入口で広報の方が僕のこと見つけてくれて「フェースブック学会のゲストの方」っていって
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