神津恭介短編マラソン番外編A&B

高木彬光の「神津恭介もの」短編作品を読んでいこう、というお玉さんの試みも最終章です。番外編Aは松下研三が主役の1編(『青チンさん』)を。また、番外編Bは連作編でリレー小説3編(『白薔薇殺人事件』『怪盗七面相』『十三の階段』 )を収録しています。
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お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さて、あと一本投下。 神津恭介短編マラソン番外編A 『青チンさん』 えーと、神津恭介は全く出てこないのですが、とりあえず、松下研三が主役なので、一応、読み返してみたよ。 …… …… 何だ、コレは?

2012-11-18 01:55:40
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『青チンさん』 いや、短編はなるたけあらすじ紹介を入れようと頑張ってきたのですが……、これは無理\(´Д` ) 最低だぁ。 結論は、男性局部に刺青を入れるような連中とは付き合うな、ということなのだろうか……?

2012-11-18 01:58:38
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『青チンさん』 ただ、既存作品ではほとんど描写がなかった松下研三の妻、滋子さんとの会話や松下家の様子の光景が書かれているので、神津フリークは必見だ! たぶん、俺は二度と読み返さないだろうが……

2012-11-18 02:02:18
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さあ、神津恭介短編マラソン番外編B 連作編だよ〜。 連作、リレー小説のことだね。錚々たるメンバーによるリレー小説が三編。この中でも僕らの神津恭介は大活躍なのさ( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-19 00:23:50
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

神津恭介短編マラソン番外編B-1『白薔薇殺人事件』 執筆メンバーは順番に、香山滋、島田一男、山田風太郎、楠田匡介、岩田賛、高木彬光。すごいメンバーだね。 といつか楠田匡介と岩田賛って読んだことないよ。

2012-11-19 00:27:41
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白薔薇殺人事件』 1948年。これ、事実上、神津恭介の事件簿の二作目なんですよね。『刺青殺人事件』と『白雪姫』の間の話。 殺人事件が繰り広げられてるところへたまたま通りかかった神津恭介と松下研三が、何故か事件を解決しちゃう、といったリレー小説ならではお話し。

2012-11-19 00:33:00
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白薔薇殺人事件』 島田一男の回で登場した萌え萌え美少女を、その後の作家さんが誰も拾ってあげないのが泣ける。 妹だよ。お兄様だよ〜。

2012-11-19 00:36:27
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白薔薇殺人事件』 香山滋、島田一男、山田風太郎がそこそこ無難に話を進めているのが、なんか不思議な感じなのです。 そして、はっちゃける楠田匡介。 意地悪を通り越したトンデモ展開。おいおい、マジメに話をやる気あるのかい?

2012-11-19 00:39:30
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白薔薇殺人事件』 まあ、解決編の高木彬光の凄いことよ。楠田匡介がハチャメチャにしてしまったお話しを、キチンと構成して、推理小説にしているよ〜。むっちゃ短い枚数なのに……。解決編だけのキレと凄味だけだったら、今まで読んだ神津短編の中でもかなりの上位クラスです。

2012-11-19 00:42:29
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『白薔薇殺人事件』 各作家の要素をまとめるために偶然の進行を解決編の中に取り入れているのですが、以後の神津恭介作品でも何本か、同様の偶然を事件の構図に取り入れていることでお話しを作っていることを既に学習しているので、あまり気にならなかったよ〜。

2012-11-19 00:45:22
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

やし。神津恭介短編マラソン番外編B-2『怪盗七面相』 執筆メンバーは、島田一男、香住春吾、三橋一夫、高木彬光、武田武彦、島久平、山田風太郎。 不勉強ですみません。島田一男、山田風太郎、高木彬光以外の作家さん、よくわかりません……

2012-11-19 01:05:00
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『怪盗七面相』 1952年発表。この連作はリレー小説というよりか、怪盗七面相というキャラクターが登場する短編をみんなで書いてみましょうよ、というそんな感じの小説ですね。

2012-11-19 01:08:44
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『怪盗七面相』 というわけで集まった七人の作家さんの中で一番面白く思えたのが香住春吾さんの作品。うん、この一捻りが面白いのぅ。 一番あちゃーなのは……、……山田風太郎。これと似たような内容、別の長編で読んだよ。あと他の作家が築き上げた七面相の憎めない悪党イメージが、だ、台無しだ〜

2012-11-19 01:14:11
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『怪盗七面相』 さて、我等が神津恭介と怪盗七面相との知恵の戦いは……、 …… …… えーと、サブレギュラーで何本かの神津作品に出てくる石川刑事、彼が大活躍します。それだけは嬉しいね。

2012-11-19 01:17:59
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『怪盗七面相』 出てくる短編がどれもイマイチなのですよ まぁ、高木彬光は、それでも、まだマシなほうですね……

2012-11-19 01:21:28
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

さへぇ。神津恭介短編マラソン番外編B-3『十三の階段』 執筆は山田風太郎、島田一男、岡田鯱彦、高木彬光。 おおーっ、今回の四人は全員知っている。読んだことがあるよΣ(゚д゚lll) 1953年発表。

2012-11-20 23:24:52
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『十三の階段』 長い。長いよ、これ。原稿用紙200枚だってΣ(゚д゚lll) けど、冒頭、山田風太郎がシンガポールの捕虜収容所の話を、めちゃくちゃ力強い筆致で書いているので、このお話し全て、それに食われちゃってるよ〜

2012-11-20 23:27:57
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『十三の階段』 また冒頭から神津恭介が出てくるんだよ。山田風太郎の書く神津恭介。岡田鯱彦の書く神津恭介。あっ、島田一男は後半ちょっとだけしか出演させてないぞー。島田一男、にげたな〜( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-20 23:30:37
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『十三の階段』 やっぱり真鍋記者の存在って、便利だよなぁ。神津恭介一人の退屈な進行がチンタラ続くお話しなんだけど、行動力のあるワトソン役を配置することによって一気に動き出すよ。

2012-11-20 23:38:11
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『十三の階段』 『薫大将と匂の宮』のイメージが強すぎるので、岡田鯱彦のパートは違和感バリバリだなぁ。

2012-11-20 23:40:20
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

『十三の階段』 これは一章の山田風太郎が凄すぎる、それに尽きるといった感じだ。 解決編の高木彬光は上手くはまとめてるけど、こじんまりしすぎているなぁ〜。

2012-11-20 23:42:06
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

というわけで、神津恭介の連作もおしまいなのですよ。『白薔薇殺人事件』がぶっちぎりのベストですね。 出版芸術社の『十三の階段』一冊で全て読めちゃうのが、ステキです。 日下三蔵、いい仕事だなぁ〜( ´ ▽ ` )ノ

2012-11-20 23:46:51
お玉と毒をくらわば皿まで @ottama709

これにて、神津恭介長編・短編マラソン番外編Bの部。連作・合作はお終いです。 『白薔薇殺人事件』や『悪霊の群』はもっと読まれてほしい、ステキ小説でございますにゃ〜

2012-11-21 00:32:16