日本の食ビジネス 世界で勝つために

経済成長に沸くシンガポールには今、空前の日本食ブームだ。しかし一皮むけば、厳しい現実が見えた。海外進出を成功させる戦略とは? 皆さんから寄せられたコメントをまとめさせていただきました。
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日本食ブームに沸くシンガポール現地ルポ

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経済成長に沸くシンガポールに今、空前の日本食ブームが訪れている。オーチャード通り(日本の銀座に相当)には、「やきとり」と日本語表記された赤ちょうちんを吊した店や、日本のラーメンチェーン店「一風堂」を見かけた。 http://t.co/97hVoXJF 食ビジネス 世界で勝つために

2012-11-24 20:57:51
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髙島屋内の高級スーパー。豪州産カボチャ4.9シンガポールドル(約318円)に対し、北海道産8.9シンガポールドル(約578円)と強気の価格設定。「日本駐在員しか買わない」と言われた日本食材は、現地の富裕層も気軽に購入する商品となっている。 http://t.co/yvlafBNB

2012-11-24 21:04:05
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シンガポール国民1人当たりの年間可処分所得は、2011年に3万2600シンガポールドル(約212万円)を突破し、5年で2割増加。各地の大型ショッピングモールには日本食専門店街もあり、経済成長による旺盛な消費意欲が、日本食に向かっている。 http://t.co/9Z2hc8Ub

2012-11-24 21:06:41
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このブームを逃す手はないと、自治体や企業は売り込みに躍起。その象徴的イベントが、11月1~3日に開催された日本食見本市「Oishii Japan 2012」。220の企業・団体が参加。日本酒や牛肉など、現地のバイヤーや一般市民にアピール。 http://t.co/pUAwmcbL

2012-11-24 21:09:25
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日本食ブームに沸くシンガポールだが、一皮むけば厳しい現実も。小売市場の約8割を占める地場系スーパーでは、偽物の日本食材が本物に混じって売られている。「とくせんふじリンゴ」と日本語表記されているが、実は中国産という商品が果物売り場を占領。 http://t.co/3NjzLCsx

2012-11-24 21:11:02
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地元の老人は小誌記者に対し「あんた日本人か?このりんご日本産か?」と質問してきたが、「違う」と返答すると「なんだ、じゃあ買わない」と言って立ち去った。日本産は美味しいというブランドは浸透しているが、パッケージだけで簡単に模倣できてしまう。 http://t.co/sAKLULvK

2012-11-24 21:12:35
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日本人駐在員や現地の富裕層が通う高級スーパーでも、牛肉コーナーに陳列されているパックには「和牛」とシールが貼ってあるが、実はオーストラリア産。日本食の飲食店が増えても、必ずしも日本食材の使用に繋がらない現象も起きている。 http://t.co/JaPIuBPH

2012-11-24 21:14:13

高級スーパーでは豪州産なのに「WAGYU(和牛)」と表記された牛肉が販売されていた

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日本食レストラン『酢重正之』の店長藤野貴祥さんはこう語る。「日本食というと、まずは寿司・天ぷら、そして、カリフォルニア巻のような『なんちゃって日本食』が広まっている。日本の食材を全く使わなくても、これらの日本料理はできてしまう」 http://t.co/bVDrnudk

2012-11-24 21:15:48
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醤油や味噌といった調味料さえあれば、日本食は誰にでも作れる。多くのシンガポール国民は「数あるエスニックフードの一つとして日本食を見ており、本当の日本料理に近いかどうかより、他国の料理と違いさえすればよい」(現地商社関係者)というのが現状。 http://t.co/eJYTCH6m

2012-11-24 21:18:59

清酒純米大吟醸「獺祭」の世界戦略

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「負け組だったからこそ今がある」。清酒『獺祭』を醸造する旭酒造社長の桜井博志さん。今期売上は前年比150%の約26億円。毎年2ケタ成長を続け、世界16カ国で販売、売上の約1割を海外が占める。 http://t.co/4JF21YcR 食ビジネス 世界で勝つために 「獺祭」の戦略

2012-11-24 21:25:27

清酒純米大吟醸『獺祭』を醸造する旭酒造社長の桜井博志さん

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売上は70年代前半の最盛期から3分の1に減少。売上を伸ばそうと紙パック酒の生産をはじめたが、現状維持がやっと。逆に米を50%以上磨く純米大吟醸を造ろうと高級化路線を考えた。ところが、伝承技術しか知らない杜氏には造り方が分からないhttp://t.co/MK7HPpYK

2012-11-24 21:28:22
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桜井さんは製法を調べ、杜氏に教えた。「技術者向けの雑誌など、一般情報の中から拾い出したもの。清酒の技術はほとんど公開されており、調べるつもりであればいくらでも手に入るにもかかわらず、調べないのが伝統的酒造技術者の問題」 http://t.co/yJkPEpGD 「獺祭」の戦略

2012-11-24 21:29:46
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生産技術を整えた後、販売先として東京に狙いを定めたのは90年のこと。東京では桜井さん自身が酒販店、レストランをまわって『獺祭』を置いてもらうお店を増やしていった。自ら足を運んだのも「卸問屋に扱ってもらえるほどの規模がない」ためだ。 http://t.co/vi2pAElY

2012-11-24 21:31:34

左が『純米大吟醸磨き二割三分』、右が『純米大吟醸50』

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東京での展開が軌道に乗った99年、夏場の経営を安定させるためにと地ビール業をはじめたが、3カ月で頓挫。再び経営危機に陥り、長年通ってくれていた杜氏が蔵を去った。しかし、桜井さんはこれを期に社員が醸造を行う体制に変える決断をした。 http://t.co/LBf3M5CB

2012-11-24 21:32:30
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「清酒の醸造は杜氏の伝承技術に負う所が大きく、技術革新による質の向上が疎かになっていた」。杜氏の勘に頼った醸造から、データを基にした科学的な醸造に取り組んだ。さらに、四季醸造を可能にする設備を導入し、需要に合わせた生産も可能にした。 http://t.co/yLo51iKk

2012-11-24 21:34:10
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足元の市場が小さいから外に出ざるを得なかった旭酒造。東京で成功しても安住することはなかった。「小さい市場で勝負しても駄目です」。小さなパイを巡って取り合いをするのではなく、「広い所で勝負したほうがよい」というのが桜井さんの考えだ。 http://t.co/2N74Wrwt

2012-11-24 21:35:41
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「ニューヨークはいいですよ。他社の日本酒が入ってるレストランに行って『うちのほうがいいですよ』なんてことしなくても、まだまだ日本酒を置いてないレストランが山ほどあるんですから」と桜井さんは笑う。 http://t.co/WJ0kecmH 清酒純米大吟醸「獺祭」の戦略

2012-11-24 21:37:39
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旭酒造は2000年に台湾(台北)、米国(ニューヨーク)に進出。外食産業が発達し、日本食人口が多いのが選んだ理由。海外でも桜井さんの手法は変わらない。自ら足を運ぶ。「社長自ら出かけて、失敗して恥をかけば、また新しい知恵が出てくるんです」 http://t.co/W8tvVf5n

2012-11-24 21:40:26
「WEDGE」2012年12月号

特集「食ビジネス 世界で勝つ4ヶ条」

シンガポールの関泰二 @yasuzySG

まあ、いろいろ厳しいですね | 食ビジネス 世界で勝つために シンガポール現地ルポと清酒純米大吟醸「獺祭」の戦略 WEDGE12月号特集 WEDGE Infinity(ウェッジ) http://t.co/u7Z2YFPD

2012-11-21 11:17:10