完璧のマヒ ハガレン、ジョジョ、ドラゴンボールを通じて

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ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

というのも、「ニートからの脱出」を上梓された、東大に行く生徒の指導をされた和田秀樹さんが、真面目系クズ(その名前は使ってないけど)の説明と、その無気力の原因を説明しているから。作中ではニートと書かれてたけど、実際はニートと真面目系クズとはほぼ同じ。

2012-12-01 11:56:47
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

6・3・3で12年の公立の義務教育&高校生活だと、学校側が管理の都合上、何もしない生徒をありがたがる。ムラのシステムと同じで、変革をもたらす可能性がある者は、優秀なものとはみ出し者を込みで排除する。そうすると、言われたこと以外何もしない生徒の方が管理上都合がいい。

2012-12-01 11:58:19
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

そうすると、何もしない人間を作り出す教育現場と、自分から行動する人間を求める労働社会とでは齟齬が生じる。今までは、大量に若者を単純労働者として必要とする社会と、均一な生徒を送り出す学校教育はイコールで結ばれていたけども、学校側が変わらなさ過ぎたため、社会とのバッティングが起きる

2012-12-01 12:00:25
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

極論すれば学校とは、真面目系クズやニートなどの、頭でっかちで社会とバッティングする人材のジェネレーターになっていると言える。幽白の仙水が、頭でっかちで人間の醜さを許容できなかったけど、あれも普通の社会生活を営まずに、非日常的な暮らしと、建前の論理を真に受けたものの末路でもある

2012-12-01 12:02:25
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

そうすると、仙水や、「純と愛」の純は、(霊界探偵の)社会や(ホテルの)企業倫理の建前を真に受けて、其れを人々に押し付けたり求めたりして、その矛盾の付けを他者で支払おうとする厄介なモンスターであることに気づく。純は、正論を吐いて他者を追い詰めたり混乱させる怪物でしかない。

2012-12-01 12:03:59
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

ただ問題は、社会から切り離された学校という密室で12年間を送るうちに、社会の矛盾やなれ合いや力関係を学ばないで、社会にきれいごとを求めると、その人間の社会生活と人間関係は自動的に破たんする。そうした人が生き場をなくして、オームに行ったり、過激派になったり、右翼左翼になる

2012-12-01 12:05:32
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

@kyokusen 社会における混乱や、苦境を切り開ける人材って、トラブルや問題解決の手法を知っている、ルールを馬鹿正直に順守しない押しの強い人の方が向いていますしね。だから、若者の犯罪発生率と、社会的活力とは正比例するわけで。仕事を取ってくることは、他人を押しのける事でもあるし

2012-12-01 12:07:21
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

世界の自殺率一位の韓国と自殺率五位の日本が、ともに過剰な学校教育と、家庭における父親の不在と、弱者の魂を救う神の存在が希薄な資本主義国家であるという共通点は興味深い。神様の要素を除けば、後の要素はすべて社会性が絡むし、上にあげた要点は、すべて社会性の不在を招く

2012-12-01 12:09:31
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

「金持ち父さん、貧乏父さん」は色々問題のある本だけども、社会の仕組みであるお金の概念についての気づきという点では機能している。あの話の中で、子どものころから働くことを覚えた二人が成功したのは物語の都合ではあるけれども、幼少期よろ社会から切り離しても、社会を切り開く力は入りにくい

2012-12-01 12:10:59
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

だからその意味において、中高生のアルバイト禁止というものは、社会性を損なうルールでもある。

2012-12-01 12:11:35
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

因みに、日本における格差の問題は、先進国の中でも結構目立つ。前に世帯別収入の調査があったけど、実はあれにはからくりがあって、単身者はカウントされていなかった。社会的通念で、貧しい人が嫁さんを養いにくい空気になってるけども、貧しいからこそ逆に二馬力の方が本当はいい

2012-12-01 12:13:42
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真面目系クズって自嘲的な意味合いが強いのだけど、彼らの本質はプリテンダーでもある。つまり表層を真面目であると装うわけです。しかし、真面目の本質は、コツコツと自分がいつかいい目に出会うと信じたうえで努力を積み重ねられるため、成功体験がないプリテンダーは傷つくことを恐れて何もしない

2012-12-01 12:17:31
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

因みに真面目系クズ=プリテンダーは、就業していても成立しますし、彼らが仕事を一度辞めれば、即座にニートになります。「頑張れば報われる」というのは、小規模なケースだとウソではないのですが、プリテンダーは満点主義者が多いため、満点になることで頭がいっぱいになり、前に進めなくなります

2012-12-01 12:19:25
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

満点主義は失敗への恐怖からくるのですが、失敗を経験の一部だと認めない環境だと、其れが加速されます。同じことは、日本に比べて現在の学校制度が整うのが早かったイギリスでも言えており、うインストン・チャーチルが「完璧のマヒ」を提言しております。以下引用

2012-12-01 12:21:25
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

完璧のマヒ 完璧を求めすぎるため、「完璧にやるのでなければ、むしろやらない」という、 心理状態に陥ることを指します。 何かを「やる以上は完璧でなければ気がすまない」から、 完璧にやれなかった場合、不安に襲われる。

2012-12-01 12:22:07
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

完璧のマヒ その不安から失敗に対する警戒心が働き、結局何も出来なく なってしまう。 つまり「やる気」が麻痺してしまう。 完璧を求めるあまり、自爆状態になるわけです。    

2012-12-01 12:22:28
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

そして学校教育や減点主義の母親だけの家庭で育った者は、何もしなくて失敗しないものを評価する傾向にあるため、学校外で良き指導者や父親から、社会的知恵や生きる上での自尊心を注入されなかった場合、真面目系クズが量産されることになる

2012-12-01 12:23:40
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

因みに恋愛方面でも完璧主義とはマイナス方面で相性がいい。恋愛の場合、学校で学んだ知識などは糞の役にも立たないため、近親者に自由恋愛をしたものや、家族で自由恋愛をしたものや、友達関係が豊富でない人は、恋愛や結婚がアウトになりやすい。体育会系と恋愛とはプラスの方で相性がいい

2012-12-01 12:28:18
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

それゆえ、社会制度が見合いという、自由恋愛が出来ない家庭環境や周囲の環境で育った者のフォローをしていたのだけど、其れを取っ払った結果どうなるかというと、文字通り弱肉強食の世界になる。恋愛も教育と模倣と学習の対象に過ぎない。

2012-12-01 12:29:18
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

後、近年の作品で、物語のスタート時に、欠損した個人(ケンシロウ、ベルセルク、ハガレン、からくりサーカス)が強さのインフレや上昇志向の果てに、何を得るか、というのが変わってきている。ケンシロウは女と誇りを奪われて欠損したのだけど最後にユリアを喪った彼は強くなることしか未来はなかった

2012-12-01 12:32:47
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

ドラゴンボールも強さの果てを求めた結果、自分で、ドクターゲロという社会の脅威の存在を知りながらも、戦う相手を求めて、社会の敵を育てて社会を混乱に巻き落とした。個人が過剰な強さや権力を求めた結果は、何も残らないということを、強さの果てを極めたワシズ麻雀が証明している

2012-12-01 12:34:39
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

対して、ハガレンやヒットマンリボーンだと、個人が得た暴力や権力は、個人が生きる上ではそれほど役には立たないと判断して、エドは錬金術を捨て、ツナはその暴力で生きる10代目になることを拒否したまま物語を終えた。そして彼らは最後に「力がなくても、仲間がいるって」と解答を出した。しかし…

2012-12-01 12:35:59
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

因みに承太郎も、スタープラチナ・ザ・ワールドの力を手に入れておきながら、ディオの部下やディオみたいに力に頼ることなく、スタンドとは無縁の学者の道を選んだ。あの一連の物語で、人間的に一番充実しているのって、ジョナサンとジョセフとジョウスケくらいでジョルノや承太郎はあまり恵まれてない

2012-12-01 12:38:00
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

承太郎は、孫悟空みたいに家庭を放棄していたため、娘が刑務所に送られる羽目になった。素行が悪かったのが一因ではある。そう考えると、人間関係の上ではジョウスケが一番恵まれている。ジョースター家とあまりかかわりがない生活をしているのも大きい。

2012-12-01 12:39:07
ちょこらーたは誤チェスト @tyokorata

話を、力を否定したリボーンやハガレンに戻すけども、彼らは力を必要としなかった。なぜなら、ジョウスケみたいにリア充だったから。そうすると、力を持ちながらも人間関係が満たされていなかった、からくりサーカスのフェイスレスが浮き上がって見える。彼はずっと孤独を抱えて世界に災厄をもたらした

2012-12-01 12:40:18