先日「ポケモンの対象年齢論」がありがちなテーマと言っておいてアレなのだが、これも考えてみると、「ポケモンは子供だけのものじゃない!」を証明するために対象年齢が題として成立している気がしてきた
2012-12-01 03:18:06言い方を変えると、「ポケモンとは、子供のものではない」という考え方が、社会通念として存在する「ポケモンは子供のものである」という認識・認知に対して、何故そうではないかを証明するために論が立てられているというか
2012-12-01 03:20:27「ポケモンは、子供のものである」という視点に立って語られたポケモンは、案外少ない気がする。そういう自分も「何故、子供のものなのか」ということの論拠を社会通念、認識以外に求められないのだけれど
2012-12-01 03:25:10ただ、この「子供」に少し踏み込んでみると、案外ポケモンファンが思っているほどポケモンは子供っぽくないかもしれないという事に気づく。例えばバンダイの「こどもアンケート」を見ると、意外と子供の中でもポケモンの対象年齢層は高くて広い。
2012-12-01 03:27:25ゲームファンの「アニメのせいでポケモンは幼稚って見られるウワアアアアン」という主張も、数字を見ると、ポケモンを選択している年齢層の下限は3~5歳だけど、小学校低学年と比較すると少なくて、意外と幼い子供はポケモンを選んでいないことが分かる。
2012-12-01 03:30:40そうなると、「ポケモンは幼稚だ」という印象はまた別のところから来ているという話になるのだけど、口にされる程には、この幼稚さをはじめとした「ポケモンと子供」は語られていない気がする。
2012-12-01 03:33:39・・・で、案外数字とか、Webを徘徊してる印象から言うと、潜在的には幼年層のポケモン需要って高い感じがする。実際商品も売れているだろうし。でも「キャラクターとして好き」かどうかは別なんだろう。
2012-12-01 03:38:41ポケモンのおもちゃを買ってもらってる幼稚園児くらいの子供でも、好きなキャラクターはスーパー戦隊とか、仮面ライダーとか、そういうことはザラにありそう
2012-12-01 03:40:38これを「どうしてポケモンは選ばれないのか」、と見ることもできるけれど、ポケモンはその子供にとって何なのだろうという関心もある。キャラクターとしてのポケモンと子供の距離、あるいは、子供にとってポケモンとは何か。
2012-12-01 03:43:20ポケモニズムだとかポケモンの「日常化」という観点で見ると、もしかすると子供にとってポケモンは、キャラクターであるけれど、何かもう少し日常に近い存在なのかもしれない。「あこがれの対象」ではなくて「そこにいる存在」。
2012-12-01 03:46:02でも、一方で「3~5歳児ではポケモンを好きなキャラクターとして挙げる子供がいる」という事実も見逃せない。そうした子供は、あるいは伝説のポケモンを見て「カッコイイ!」と憧れを抱くのかもしない
2012-12-01 03:47:5912月1日分はここまで。以下、12月3日分。
「好きなキャラクター」ではないがポケモンの商品は買う、そういう「隠れポケモン支持者」が未就学児童には多いのだろうか。或いはアンケートの数値以上にポケモンの支持があるのか。
2012-12-03 02:46:51数字の裏を読む行為は大事かもしれないが、ひとつ、こどもアンケートの数字をそのまま受け入れるとして、では未就学児童にポケモンの支持を拡大するために、ポケモンは何が出来るのだろうか
2012-12-03 02:49:37ここで自分の経験的な観点から述べると、幼児とポケモンとの間にある距離は、金銀期までは比較的近かったが、R/S期以降距離ができ、D/P期以降のそれは近いようで離れている感がある。
2012-12-03 02:54:31ゲームを主力商品と明確に位置づけ、力を入れるようになった事が関係しているのかもしれないが、「ポケモンファンが考えている程には」ポケモンは幼児を相手にしていない感がある。
2012-12-03 02:58:12ただ、これは単純に幼児にポケモンのプロダクトを投下すればいい、という問題ではなく、かといって幼児向け教材などで既に試みられているような、教育によるポケモンの浸透とも少し違う。
2012-12-03 03:02:55例えば、スーパー戦隊や仮面ライダーといったヒーローは、カッコよさや強さといった「憧れ」を見せてくれる。女児であればここにプリキュアが収まり、男児とは(共通する部分もあるが)少し違った「憧れ」を見せてくれる。
2012-12-03 03:05:37だが、ポケモンの場合は、現在の枠組みにおいては、ここで「ポケモントレーナーに対する憧れ」を発信できるが、それが効果を発揮するのはもう少し上の年齢層であろう。小学生でポケモンの支持が強い事は、この辺りも関係しているように考えられるが、未就学児童には少し分かり辛いかもしれない。
2012-12-03 03:09:02幼児がポケモントレーナーに自己を投影したり、何かしらの憧れを抱く事はあるかもしれないが、幼児にポケモンへの強い関心を求めるのであれば、自分にポケモンを投影する、またはポケモンとの間に繋がりを感じられる何かを見せる方が、幼児はポケモンの魅力をつかみやすいと思われる。
2012-12-03 03:15:01いわば幼児に「サトシごっこ」をしてもらうのではなく、ポケモンと「ともだち」になってもらうか、ポケモンに何かしらの「憧れ」を持ってもらおうという事である。将来のゲーム購買層を獲得するという意味では、幼児には「サトシごっこ」をしてもらった方が効果的なのかもしれないが。
2012-12-03 03:23:18しかし、それを今のポケモンの枠組みで行おうとすると、ゲームを主力商品として売る「主流」とは別の流れ、支流を新たに作らなくてはいけないかもしれない。そして、現在のポケモンは、幼児層のために支流を果たして作るだろうか。
2012-12-03 03:29:59・・・あるいは、ポケモンのメイン商品が変わるような事があれば、幼児に向けてポケモンを展開しやすくなるかもしれない。もっとも、それはゲームを中心とした商業展開が概ね好調な現在においては、画餅めいた夢想であろうが。
2012-12-03 03:32:25