茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第793回「卵かけごはんの、しあわせ」

脳科学者・茂木健一郎さんの12月3日の連続ツイート。 本日は、なんとはなしに、なつかしく。
6
茂木健一郎 @kenichiromogi

しゅりんくっ! ぷれいりーどっぐくん、おはよう!

2012-12-03 06:32:58
茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート第793回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、なんとはなしに、なつかしく。

2012-12-03 07:32:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(1)山中温泉のかよう亭におけるフォーラムに参加するため、同宿に泊まった。以前から、友人の関係で何度かお世話になっている。かよう亭は「日本一の朝ごはん」ということで、有名である。その時出るたまごかけご飯(何杯もおかわりする人がいる)の卵をつくっている伊勢豊彦さんがいた。

2012-12-03 07:34:01
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(2)有名なイセ食品の伊勢さんは、お兄さんだという。今度80歳になるという伊勢豊彦さんは、お元気で、卵のことをいろいいろ教えて下さった。何よりも肝心なのはサルモネラ菌のない鶏を育てること。鶏にも社会があり、鶏関係が大切。そして、放し飼いは必ずしもよい結果にならないのだという。

2012-12-03 07:35:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(3)伊勢豊彦さんがやっているのは、セイアグリーシステムという会社。とにかく、卵の事だったらいつまでも話していられる、というくらいの情報量を持った方で、鶏の飼育、卵つくりに情熱をかけてきた、ということが、そのお話ぶりからも十分に伝わってきた。

2012-12-03 07:37:23
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(4)散々卵の話を聞いた後で、かよう亭での夕ご飯の最後に、その伊勢さんの卵かけごはんが出てきた。「お代わりする方が多いので、最初から山盛りで出すのです」とかよう亭総支配人の竹内秀次郎さん。私も、最初から、卵二つを割って、醤油をたらし、だーっとかき混ぜてご飯にかけた。

2012-12-03 07:39:08
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(5)うまい! 卵かけごはんの、幸せ。その幸せの理由は、どこにあるのだろう。シンプルと言えば、シンプルこの上ない。卵を、醤油を垂らす以外には何の調理もせずにかけるのだから、これ以上のシンプルなかたちはない。それで、飽きがこないくらいうまいのだから、実はごはんの王道だろう。

2012-12-03 07:41:02
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(6)再び、伊勢豊彦さんの卵トークが続く。卵は、白身がひよこになって、黄身はそのままひよこのお腹に入って、最初の栄養になるのです。だから、黄身は、母乳のようなもの。鶏が、次の世代をつくるために産むのが卵なのですから、本来、身体に良い成分以外入っているわけがありません。

2012-12-03 07:42:33
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(7)そうやって、伊勢さんのトークを聞きながら食べると、ますます、卵かけごはんのありがたさが増してくるように感じられる。そして、よみがえってくるのは、子どもの頃の食卓。卵を割って、ごはんにかけて、それをそのままいただく。あそこに、幸せの原点があったなと思う。

2012-12-03 07:44:47
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(8)卵かけごはんは、美意識的にも、日本人の感覚に合っているのだろう。白いごはんがある。そして、白い卵がある。卵を割ると、白身の真ん中に黄身がまんまるに盛り上がっている。そこに、醤油を垂らすと色が差す。かきまぜると、きれいな黄色になる。それをかける。うまい。

2012-12-03 07:46:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

たし(9)こうやって、卵かけごはんのことを書いていたら、思い出して、また食べたくなってしまった。幸い、あと10分ちょっとで朝ごはんの時間である。今日も、伊勢豊彦さんの卵が山盛りになって出るだろう。そういえば、お腹も空いてきた。もう少ししたら、でかけよう。いただきます!

2012-12-03 07:47:22
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート第793回「卵かけごはんの、しあわせ」でした。

2012-12-03 07:47:51