ブケショハット

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きみか @kimika127

ブケショハット! 古代日本のオオサカを舞台に、冠位十二階を争うゲンジとヘイシの未来戦争の物語

2012-12-07 00:57:35
きみか @kimika127

マサカド「貴様はダレだ?!」 ???「私は冠位第一位、ゴトバ・ジョーコー、この世の執行人さ。」 マサカド「マサカ……」

2012-12-07 00:59:14
きみか @kimika127

シキブ「まさか生きているとはね……」 ミチナガ「ケケケッ、これもブケショハットのおかげよォ」 シキブ「そう、でもあなたは私に勝てるはずがないわ。なぜなら私は冠位5位。11位のあなたには……」 ミチナガ「そいつァ、どうかなァ?」 シキブ「……ッ?!」

2012-12-07 01:02:50
きみか @kimika127

目の前に男が一人 漆黒の振袖を風になびかせ、ギラリとミヤコを見渡した 冠位2位、サダイエである 今、最も、ブケショハットに近い男

2012-12-07 01:08:32
きみか @kimika127

「やいやいやい!ここはコンデンエイネンシザイホウによって占拠されているのだぞ!」 ガラの悪い男が二人、砦の前に立つ女性に声を荒げた。 が、次の瞬間、彼らは死んだ。 男「カ、ハッ」 ???「愚かね。冠位3位、このフジワラノ・アキコに近づこうだなんて……」

2012-12-07 01:15:23
きみか @kimika127

テラで眠る僧侶 その閉じたままの眼ですら、全てを見通しているようである ???「きたか……」 僧侶が目を開けると目の前には男が一人、冠位2位サダイエである サダイエ「お久しぶりです、クウカイのジィ。お元気でしたか。」 クウカイ「ほほ、伊達に冠位6位とは呼ばれておらんて。」

2012-12-07 01:20:18
きみか @kimika127

サダイエ「ジィ、先の話は、お考えになられましたか。」 クウカイ「もちろんじゃ。お前さんのサポート役、このクウカイがしかと引き受けよう。二人でブケショハットを、目指すのじゃ。」 サダイエ「心強い。アナタの将来は、このサダイエが保障しますよ。」

2012-12-07 01:23:01
きみか @kimika127

ミチナガは全身にシキブの血を浴びて立っていた。 ミチナガ「ケケッ、冠位上位ってのもたいしたこたァ、ねぇなァ??」 しかし殺したと思ったシキブのクビが動く シキブ「貴様の力は、邪悪なる力。我が妹が、浄化してくれようぞ……」 シキブは力尽きた

2012-12-07 01:26:31
きみか @kimika127

ドクンッ ドクンッ 視界が赤く染まる 日が照る昼間だというのに、それは蜃気楼のように虚ろであった 冠位4位、ヨリトモである ロクハラタンダイを召喚し、自在に操る力は、冠位2位、サダイエの和歌の魔力と等しい

2012-12-07 01:42:33
きみか @kimika127

ウツセミ「じゃが気をつけろい、虫が知らせておる。」 アキコ「……」 月はどこまでも青い。

2012-12-08 02:09:47
きみか @kimika127

秋は深い。アキコの周りを鮮紅の枯葉が舞う。それはアキコの感覚となり、遠くまで、遠くまで舞う。枯葉はアキコに届ける。昨夜のウツセミの虫の知らせとはこのことか。 「ミチナガ……」 アキコはミヤコの一角を鋭く睨んだ。

2012-12-08 02:10:06
きみか @kimika127

アキコはそっと月を見上げる アキコ「明日は、カミカゼが吹くわね……」 ?「おやおや、お前さんがそんな恐ろしい予言をするとはねぇ……」 アキコ「なっ、ウツセミ様……」 ウツセミ「私も冠位があった頃は、お前さんのように明日を見ることができたんじゃがのぅ、老いはどこまでも酷じゃわい」

2012-12-08 02:09:26